September 08, 2007

粘土で作る怪獣・妖怪・宇宙人2~バンデル星人

てなわけで、バンデル星人です。

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ウルトラマンの後継番組として東映東京撮影所で製作された、キャプテンウルトラという和製スペースオペラで前半ワンクール(正確には12話)に登場した敵役の宇宙人ですが、キノコそのまんまのシンプルなデザインが出色ですね。

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へっぴり腰がバンデル星人の基本ではないかと・・・

母星が滅亡の危機にあり、太陽系に侵略にきたのはガミラス人と同様。毎回グループで登場し、緑色の一般兵の中に必ず一体、こげ茶色のリーダーがいるところなんかはガンダムっぽく、キャプテンウルトラはヤマトやガンダムの先を行っていたのかもしれません。リーダーの声がまたなかなか悪役らしくて素晴らしい。

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目はエポキシパテで作成。今回はサーフェイサーひと吹きのみで着色にかかりました

最初はシンプルなデザインゆえ簡単にできるだろうと思っていたのですが、ゆったりとしたスーツが織成す皺を自然に表現するのが意外と難しかった。その体の緑色も作るのが結構難しく、おまけにつや消しのタミヤカラーにはビビッドな色が少なく、できるだけクリアにはある近い色を少なめに調合して照りを抑えました。

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多分バンデル銃とかいうんだろうな

バンデル星人は両手の奥からムチや銃、三本指の手などを出すバルタン星人真っ青の忍者のような宇宙人なのですが、今回は銃を持たせてみました。(武器については右手からムチとマシンガン、左手から銃というパターンを確認)
銃はかなり小さいので、爪楊枝にエポキシパテを薄く巻き、ピンセットで挟んで4つある羽を立て、鋏で斜めにカット、それぞれの窪みを剃刀で削り、綿棒の棒の部分が中空なので、短くカットして剃刀で裂き、銃身の出っ張り部分として巻き付けるという、自分としては結構手のかかった作業をしています。
因みに、バンデル星人の三つ指の手だけはかなり格好悪く、(地球防衛軍の)モゲラの透明なでかい顎(良く見るとついている)同様、無かったことにしたいデザインですヽ(^.^;)ノ

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大きさはこんなもん

緑のバンデル星人の(スーツ)個体はそれぞれ頭の形や目の大きさが大きく違っていて、そのうち目の小さい格好よい個体を参考に作ったのですが、それにしても目が小さすぎたかも・・・(´・ω・`)

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September 06, 2007

粘土で作る怪獣・妖怪・宇宙人1

今までのダイソーの紙粘土に加え、石粉粘土も使って怪獣や妖怪、宇宙人を作ることにしました。
紙粘土も石粉粘土も中まで完全に乾くにはまる1日~2日かかるので、複数同時に作り始め、あっちに手をいれては乾くのを待ち、その間別なほうに手をいれるという感じで並行して作業をしています。

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石粉粘土は近所の手芸材料を扱う店にいろいろな銘柄が置いてあり、今はプルミエというのを使って様子を見ています。樹脂粘土というのもあったのですが、少々お高いので、とりあえず安いほうの石粉粘土を試してみたいと思います。

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とは言え、さすがにダイソー紙粘土より3倍以上高い石粉粘土は紙粘土に比べて随分木目が細かい感じで、紙やすりをかけると表面がすべすべになり、滑らかな肌などの表現に向いているようですね。水をつけた爪楊枝などでディテールを彫る時も崩れにくく、紙粘土より安心感があります。
今は、下地を安価なダイソー紙粘土で作り、表面をプルミエを盛り付けて作成するといったハイブリッド作戦でやっています。

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現在4体作っているわけですが、根性なしの私のこと、さてさて完成できるのでしょうか・・・

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September 01, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣11

ケムール人に色を塗って完成としました。

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ウルトラQは白黒作品につき、その中でもナメゴンやゴロー等参考になる生物も無く、2代目やゼットンの回に再登場したウルトラマン等ではボディスーツを新調されたり、頭部もリペイントっぽい節もある資料の少ないケムール人の色あいについては諸説あるわけですが、私が知っている説は以下のようなものです。

1)放映当時の人工着色された怪獣ブロマイドやノートではケムール人は頭部も体も濃緑色
2)放映当時の少年誌に載っていたケムール人の簡易な着ぐるみの作り方で、体全体を「くらいみどりいろ」に塗るよう指示がある。ただ、本物が濃緑色ではなく、上記のブロマイドやノートの人工着色がもとになっている可能性も考えられる。
3)TBSラジオのウルトラQ倶楽部という番組で、桜井浩子女史がスタジオにあったケムール人は茶色のような複雑な色だったと証言
4)デザインの産みの親の成田亨氏が雑誌の連載かなにかで青で塗られていたと証言
5)ウルトラQダークファンタジーの最終話「虚無の扉」のレキューム人がケムール人へのオマージュであり、その色あいも何らかの考証を経ている可能性もある。3)と4)のあわせ技という点で色合いもそれっぽい感じ。

で、ガレージキットや考証では定評のあるらしいエクスプラスのソフビフィギュアでは4)の説が採用されているようです。エクスプラスのフィギュアはかなり明るくビビッドな青が主体になっていて、本当かな?と思う部分もありますが、これはバンダイさんあたりに一度当時のスタッフの中でもご存命の実際に撮られた飯島監督や美術スタッフ等のしっかりした監修版のモデルなり、設定資料なりを作っていただきたいものです。

また、モノクロ画面上でもボディスーツにはなんらかの色で塗り分けられたまだら模様がところどころにありますただ、ケムール人2代目やバルタン星人の足、キュラソ星人の比較的幾何学的な波模様ではないようですね。

私はケムール人には地味めの色のイメージあり、今回はブルーグレーを基調にまだら模様をつけて塗ってみました。

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高さは16センチほどです。

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やっぱりモノクロ化するとそれっぽく見えるかな。

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ガラモンとツーショット。

さて、次に作るのはウルトラシリーズからちょっとはずれてみようかと思います。

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August 31, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣10

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ケムール人の目周辺の部分をエポキシパテでディテールアップ。爪楊枝の先で形を整えました。(写真上)
あとはウエットスーツ部分をひたすら#1000~#1500の紙やすりで研磨。
下の層に木工ボンドを塗っているせいで、こすり過ぎるとビニールが破れるように強烈な穴があきます。
その部分は木工パテ(セメダイン社木工パテA:タモ白)で塞ぎ、十分乾いた後に研磨して馴染ませました。(写真下)

全体的に紙粘土をつるつるに磨くのは、やはりなかなか大変で効率が悪いので、石粉粘土などほかの粘土を試したくなってきました(笑)

いい加減研磨も飽きてきたのでそろそろ色を塗ろうと思ったら、首の付け根周辺の形状が実物と随分違っていることに気づき、エポキシパテで大幅に盛り付けて修正。その上からサフをかけ、完全に乾いたら色を塗ろうと思います。

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ケムール人の色は諸説あるのですが確固たる証拠資料が無いため、結局自分が好きな感じで仕上げるしかないかなと。一部で見かけるペギラのようなカラー写真でも残っていたらよかったのですが。
あちこち、バランス的に不満が残りますが、とりあえず形状はこれで完成としましょう。

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August 27, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣9

ケムール人にサーフェイサーを吹きつけ。

予想以上に体中滅茶苦茶毛羽立ってます。(^^;
紙粘土の弱点がもろに出た感じですね。(写真左)

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で、とりあえず紙やすりで目立つ毛羽立ちを抑え、細かい毛羽立ちを木工ボンドに少量の水をまぜて筆塗りして寝かせるようにしました。
木工ボンドでコーティングするような感じですが、うまく抑えることができたようです。(写真右)
次からはサフを吹く前に木工ボンドを塗っておいたほうがいいかもですね。

さらにサフを2度重ねて、#1200、#1500の紙やすりで研磨。
ちなみに今回は最初だけスーパーサーフェイサーを使い、二度目から粒子が細かいらしい?ファインサーフェイサー(白)に変更してます。
さらにもう一回サフをかけて研磨してウエットスーツ表面をできるだけ滑らかにする予定。

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紙ねんどで作るウルトラ怪獣8

ケムール人の形状完成。
頭が一回り大きい気がしますが、これから直すのも大変なので、まあこのままで行きましょう(^^;

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今回の作業は毛やマフラー作成と爪の取り付け。
爪も毛もエポキシパテで作成。薄く伸ばしたエポキシパテを柔らかいうちに爪楊枝で無理やり紙粘土のボディに擦り付ける感じで土台を作り、その上に毛や爪を圧着。土台周辺は紙粘土と馴染ませるように薄く延ばしてこそげとります。これでまあ、なんとかくっつきました。
(伸ばす道具は爪楊枝がポイント。指や金属だとそっちのほうにくっつくので、爪楊枝など、木製のものがパテ離れが良いので形状を作ったり、圧着して伸ばすのに向いているようです)

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毛は土台に平べったくした板上のパテを圧着し、先の尖ったピンセットで挟んだり、摘んだりして毛の感じを出しました。黄色いほうがエポキシパテの速乾タイプ、薄緑のほうが高密度タイプと呼ばれる、少し乾燥まで時間がかかるタイプ。
最初黄色の速乾タイプを使っていたのですが、乾くのが早くて、やっているうちにピンセットで形状を作りづらくなり、途中から高密度タイプに変更。こちらのほうがやっぱり使いやすいですね。

ちなみにケムール人の足は指があるタイプに。実際の映像を見るとほとんど足の甲が映るカットが無く、やっと見つけたのが下のカット。ケムール人がXチャンネル光波を浴びてひっくり返るカットです。
ネット上でガレキなどを見るとバルタン星人のように靴を履いているタイプ(成田バージョン)もあるようですが、どうやらこの映像を見ると足の指はあるようですね。

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ただ、ぶれているのであまりよくはわかりませんが、どうも毛むくじゃらの足というより、ボディのウエットスーツ同様つるっとした感じにも見えます。(足の指があるタイプのガレキは毛むくじゃらのものが多いようです)

とりあえず今回は靴に足の指をつけた感じで毛は無しで塗ろうかなどと考えております。
その前にモデルが完全に乾燥したら、またサーフェイサーを吹かなければ。
2,3日仕事で忙しいので彩色はそのあとになりそう。

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August 25, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣7

引き続きケムール人を製作中。
頭が長すぎたので、真ん中あたりで水平にざっくりカットし、剃刀で丈を詰めて再度水で接着。この大きな修正も楽にこなせるのは紙粘土ならでは。

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頭頂部の誘拐液を出す角?をエポキシパテで作成。この程度なら紙粘土でも強度的にも大丈夫かとは思いますが、エポキシパテというのを使ってみたかったのでヽ(^.^;)ノ
固まるとかなりの強度があるので、小さな手などを作るには最適ですね、このパテ。

で、ケムール人と並行して怪しげなものを作成中。ウルトラ怪獣ではありませんが、一目見て何かが分かった貴方は特撮マニアでしょう(笑

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August 23, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣6

いよいよガラモンを彩色。
塗料はタミヤカラーの水溶性のアクリルタイプですべて筆塗りです。
こういう小さく込み入ったモデルには筆塗りのほうが適していると思いますし、スプレー缶やエアブラシは道具、環境の管理や換気も面倒だし、いいかげんにやると体に悪いのでできるだけ使いたくないものです。
が、やはり体中のアンテナの隙間を筆で埋めるのは結構大変でした(^.^;

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やっぱり色を塗るとずいぶん印象が変わります。
ちなみに背丈を計ってみたら14cmでした。


さすがにサーフェイサーを吹いただけあって、絵の具の食いつきが良く、塗ること自体はかなり楽。
(サーフェイサーはタミヤのスーパーサーフェイサーのグレーを使用)
ただ、タミヤカラーではガラモンのメインカラーの茶褐色系の色が無く、すべて混ぜ合わせて作らなければならない上に、必要な色はつやがあるほうの塗料にしかなく、顔がてかてかになってしまいまいした。

仕方ないので色を塗った後に使うトップコートというスプレー式のつや消し剤を発注。(光沢、半光沢、つや消しがあるようです。)
本日着の予定ですが、これを吹いてうまくつや消しになってくれると良いのですが。

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色あいはできるだけモノクロ化した時に濃淡のバランスが近づくようにしてみました。


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August 21, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣5

ガラモンにサーフェイサーを3回に分けて重ね塗り。
一回目の吹きつけで紙粘土の弱点、丁寧に水で表面を均した顔以外の多数の箇所に毛羽立ちが起きたので、特に毛羽立ちが目立っては困る足や手の上から水を混ぜた木工ボンドを筆で塗り、毛羽立ちを抑えました。

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さらにその上からサーフェイサーを塗り、顔を中心に#1000#1500の紙やすりで研磨、表面のざらつきを弱くしました。ガラモンの場合はあまりつるつるしたところが無いので、ラフな紙粘土の質感をそのまま生かしたほうがよさそうです。
体中のアンテナは毛羽立っていてもあまり気にならないのでそのままに。

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もとがモノクロ作品なので、グレーのサフをかけると、そのままでも雰囲気が出てきたような気がします。

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August 20, 2007

紙ねんどで作るウルトラ怪獣4

ガラモンの顔をさらに修正。
足も、ももを太めに。

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目は塗装後に貼り付けるほうが楽そうなので、とりあえずこのままにしておきましょう。

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