カメラによる視点の変化
最近レンジファインダー(RF)機を使い始めて思うのはカメラ(の方式)による視点の変化。
LeicaIIIf + Super WIDE-HELIAR 15mm F4.5 + Kodak GOLD200
RFはファインダーを覗き込んで撮る感覚が少なく、その場の雰囲気・空気をさっと撮れる感じですし、超広角~広角系ではピント目測によるパンフォーカス的使い方が多くなり、一方標準レンズ以上ではあまり接写は得意ではないので逆に撮れるものが限られてきて、どちらの場合も撮れないものは撮れない、撮れるものを撮るという、ある種割り切りの良さが写真を変えているような所がありますね。よく写真は引き算といいますが、これもある意味、引き算のひとつかもしれません。
LeicaIIIf + Super WIDE-HELIAR 15mm F4.5 + Kodak GOLD200
一方、一眼レフは何でも見たまま撮れますし、接写も望遠も得意。一方シャッター音はミラーもあり大きいことも多く、アイレベルファインダーではずーっと覗きをやっているような閉塞感、被写体が知らない人間である場合相手に対する威圧感があります。特にRFと重なる焦点距離帯のレンズ(広角~中望遠)を使う時は被写体に近い事が多いので気が弱い私としてはちょっとひいた写真になることが多いようです。(^^;
一眼AF機を使えばノーファンダーもフォーカスに関しては失敗も少なく、デジタル機なら暗さにも強いととにかく万能で、それゆえに今の繁栄を見ているのでしょうが、広角~標準域はRFのほうが感覚的に被写体との距離が近いというか、ミラーや覗き穴の重圧感が無い点で人間の視点に近いような気がします。うまく言えないんですけど、一眼レフ50mmで撮る写真は自分が意識的に撮ろうと思って撮った写真、RFの50mmで撮った写真は自然に手と目が動いて撮れてた写真とでも言いますか・・・。
人によるんでしょうが、同じ焦点距離のレンズでも自分はカメラのタイプによって写真(視点)が左右されやすい人間であるようです・・・。
自作カメラはやっぱりシャッターユニット交換時のため等に遮光板をつける必要があるんじゃないかと、極薄アルミを使って検討中。問題は抜き差しの際の遮光をどうするかですねぇ・・・。うーん、挿し口を長めにしてモルトを互い違いに並べてみようか・・・。
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