December 23, 2006

金色の野

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PENTAX K100D + SMC FA 43mm Limited F1.9

 「その者青き衣をまといて金色(こんじき)の野に降り立つべし」というのはかのナウシカの一節ですが、こちらの金色の野は、すぐ手前の車道を走る車のヘッドライトに照らされた野草ですヽ(^.^)ノネタバレ

 夜中の手持ちのスナップも気軽に撮れるのはK100D様のおかげですヽ(^.^)ノ

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November 28, 2006

路地

Roji
PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100

 用の無い人は近道として通り抜けるだけの路地。深く細く暗いビルの谷間

 秋葉原にて

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November 27, 2006

MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400

 最近、PENTAX SPの稼働率が高くなっている関係で、M42版の対角魚眼レンズが欲しくなりました。
 M42の魚眼レンズと言えばロシア物ではMC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8が有名です。安くて今でも新品で入手でき、評判では写りもそこそこということで、オークションで入手。1万5千円弱でした。(中古で数千円~新品でも2万円程度で買える廉価レンズです。)

 対角魚眼レンズはPENTAXのKマウント用のF17-28/3.5-4.5 FishEyeZoomを持っているのですが、この頃のペンタックスのAFレンズってデザインが単なる茶筒でプラスチック製で味気なく、フォーカスリングもただのバンドですかすかなものが多く、モノとしての存在感、撮影する時の楽しさが全く無いのです。その反動もあって、触っていて楽しい、存在感のある魚眼レンズが欲しいというのもありました。昔、新橋カメラでタクマーのフィッシュアイがあったのを見たのですが、4万以上するのと、当時はほとんど*istDばかり使っていたので、APS-Cでは魚眼の効果がかなり弱まってしまうため買いませんでしたが、とてもコンパクトで、作りもしっかりしたレンズでした。

 届いたレンズを装着してファインダーを覗いたところ、無限遠までヘリコイドがまわりません。ロシアンレンズではお馴染みのはずれ玉だと思います。ヽ(^.^;)ノ
 出品者さんは業者のようで、1週間以内の返品もOKということですが、とりあえず、この手のレンズは基本は絞って使うものですから、F8に絞ってどの程度写るかを見てから決めようと思いました。

 レンズを入手して2日ほど後、晴れたのでテストがてらこのレンズをつけて散歩にでかけ、F8,F11をメインに撮影してみました。結果としてはそれほど悪くなく、無限遠までそこそこピントも来ていたのでまあいいかと、そのまま使うことにしました。 印象としては色はあっさり目ですが、魚眼で設計が楽なせいか色収差が無く、F8以上に絞るとしっかりシャープに写ります。加えて絞りを開けたときのバックが意外に煩くない、素直なボケになるのに感心しました。

 MADE IN RUSSIA、MC ZENITA-M2.8/16という文字がレンズの上部に白くでかでかと刻まれているのがちょっとアレですが、絞りリング、フォーカスリングもちゃんとしていて、質感があり、触って楽しく、なにより値段が安いのが良いですね。
 ロシア物にしては現行レンズということもあるのか、凝ったフロントキャップが付いていています。(キャップを装着すると、キャップの文字が縦になってしまうのがまたロシアンらしいですけど(笑))このキャップはPENTAXのFレンズより外れにくくて良いですね。(かぶせ式ではなく、レンズ前面の形にあわせてカットしてあるので、逆に付け難い面もありますが)

 うちのように無限遠が出ていない個体は結構あるようで、これからこれを買う人は、事前にファインダーで覗いて無限遠が出ているかどうかを確認すると良いと思います。(特にオークションでは出品者の方に無限遠が出るかどうか事前に質問しておくことを強くお勧めします。)

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400


 M42マウント以外にKマウントなどもあるようです。M42の場合は自動絞り専用レンズなので、自動絞りのピンを押し込まないタイプのマウントアダプターや自動絞りに対応していないカメラの場合、基本的に開放でしか使えなくなるため、改造するか、対応のアダプターを使うなどの方法をとる必要がありますが、やはり自動絞りが使えるカメラで使うのがベストでしょう。

 あくまで、ここぞという被写体を見つけた時に使う特殊なレンズなので、普段は外して持ちあるき、良いシーンを見つけた時に交換する使い方が多くなるかと思います。こうした面でも前後に短く、割とコンパクトでポケットにもなんとか入るサイズなのが良いですね。

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400(左)

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November 25, 2006

木肌

 ものの質感表現をテーマにした写真も好きです。昔、大学の写真の授業の時、同学年の受講生が提出した、CanonのFD50mmレンズで撮った、質感が美しい岩と木の写真のモノクロの紙焼きを見て、キヤノンのレンズはよく写るなぁと、感心したものです。今思えばレンズの描写力もさることながら、質感を際立たせる光の当たり具合、適切な絞りの選択、うまい焼き加減の三拍子が揃っていたからなのだろうと思います。今は質感を出すには一にライティングと適切な絞りの選択、二に焼きのテクニック、三にレンズの描写力かなと思っています。

 近くの小さな林道を歩いていると、木の幹や根に良い感じで自然のスポットライトが当たっているのを見つけました。思わず嬉しくなってフィルムが回ってしまいましたが、広角レンズのせいもあり、枯れたような木に嬉々としてかじりついている自分の姿を普通の人が見るとかなりアブナイ人と思ったかもしれませんね。(笑)

Kihada
PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA Venus 400

 光の当たっている所と当たっていない所のコントラストの強いケースでは、普通にスキャンすると暗いところが潰れ、明るい所では白く飛ぶところが多くなります。ここでフォトショップで暗い部分を覆い焼きツールで、明るい部分を焼きこみツールで影響力10~20%くらいで何度かなぞってやると、隠れていた階調が引き出され、質感・シズル感がアップすることがあります。カラー写真で誰でも明るいところで気軽に覆い焼きや焼きこみができるようになったというのはデジタル化の大きな恩恵ですね。(^^)

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November 23, 2006

SMC TAKUMAR 28mm/F3.5

 最近特にお気に入りの一本ということでとりあえずまとめておこうかと(笑
Googleで調べてみると、このレンズの前身のSuper TAKUMAR 28mm/F3.5は銘玉として名高いそうですね。SMC化してさらに逆光にも強くなったという感じでしょうか。

Wadachi
PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA Venus 400

 上の轍の写真はスキャン時コントラストを控えめにしました。もちろんネガによる部分が大きいのですが、レンズ自身も階調が豊富な描写をする印象があります。細部は結構シャープなので、絵がぼんやりとするような事が無いのがいいと思いました。最近、歳を取ったせいか、柔らかいものも好きです(笑

 発色も良いレンズだと思います。スキャンをしていても、もとのレンズの色抜けが良いとスキャンも楽ですし、結果も綺麗です。デジカメ風にコントラストを上げても良し、古典絵画調に柔らかい仕上げも良しといった感じです。

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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + (左)FUJIFILM SUPERIA Venus 400 (右)SUPERIA 100

(左)コントラストを上げ、色をビビッドに。もとの階調が豊富なので色飽和や白トビしにくいのも良いです。
(右)最短撮影距離40cm、絞り開放(F3.5)で撮影。明るいレンズではありませんが、バックのボケも広角としては悪くないかもです。この写真、じっと見ているとなんかとぐろを巻いて鎌首を持ち上げたカラフルな蛇に見えてくるような…(^^;


Gyakkou
PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA Venus 400

 逆光もSMC(スーパーマルチコーティング)の効果が出ているようです。上の写真に限れば弱いフレアが太陽から離れるに従い消えて行き、うまい具合に空気感を感じる気がします。銀塩はこういう柔らかい表現がし易いですね。
 このレンズ用の角型フードは迫力があって恰好良いようですが、自分は入手していません。私の場合、散歩で持ち歩く際コンパクトなほうが良いのでフードをあまり使いません。広角系の場合はフレア、ゴーストが酷い時は片手でハレ切りできることも多いですし。

 最初このレンズを見かけた時はまあ、M42用の28mmが無かったので買っておこうかくらいの気持ちだったのですが、買って良かったこの一本です。ヽ(^.^)ノ

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November 22, 2006

28mmという画角

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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA Venus 400

 最近、さわやかな秋晴れになった日はPLフィルターで青空を濃く落とし込むのが楽しみで、PENTAX SPにSMC TAKUMAR 28mm/F3.5を付けて散歩に出ます。前にも書いたように、このレンズはコンパクトで写りがとても気に入っているのですが、28mm(もちろん、フルサイズの28mm)という画角が非常に使い易いからです。

 使い易い理由はいくつかあります。
 まず、フレーミングに青空を入れてPLフィルターでの色の落とし込みがし易いことです。もちろん、どんな焦点距離でも青空を入れてPLフィルターの効果を効かせる事はできますが、標準レンズや望遠レンズだとある程度構図と被写体が限られます。広角レンズなら普通に地平線あたりに振れば大抵青空が入ってきます。また、24mm等、28mmよりさらに広角の場合、今度は空が入る範囲が広くなり、PLフィルターの効果が効く範囲は太陽の位置によって限られてきますので、青空の濃淡にムラが出易くなり、あまり綺麗な青空に見えない事も多くなります。
 また、24mm以下になると、パースが強調され過ぎて、ここは自然な感じで撮りたいとか、撮りたいものがちょっと遠くにあってそれ以上近づけない時に豆粒のようになる不便さがあります。

 さらに大きな理由の一つに日本の風景には電線が多いということがあります。日本は街の景観に無頓着な国で、電柱、電線がむき出しで、ちょっと綺麗な建物や木々、風景などがあっても手前に電線が走っていて台無しになるのはよくある事です。どうしてもそのカットが欲しい場合は電線も写し、後でフォトショップなどで消すこともできますが、できれば撮影の際、フレームから外しておきたいので、そうした場合、近づいて電線を入れずに被写体を入れることがし易い画角だと思います。

 街中のスナップでも28mmのメリットは大きいです。人を入れたスナップの場合、標準レンズだとどうしても入れ込む人物を狙う感じになり、相手によっては勝手に撮るなと文句を言うかもしれません。28mmくらいのレンズだと、人物を中心からはずせば、相手も自分が撮られているという意識が薄くなり、文句を言われる確率はぐっと減るでしょう。

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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100(左) SUPERIA Venus 400(右)

 というわけで、被写体に寄ったり、アングルを工夫することでいかにも広角で撮りましたというパース感も出せるし、ちょっとひいて撮れば自然な感じでも撮れる青空ご用達レンズ、それが28mmレンズなのです。(強引(笑))

 ズームレンズは便利ですが、どうしても横着になり、被写体に迫る意識が弱くなるような気がしますし、なによりフットワークが必要な単焦点レンズは健康に良いのです(笑)
SMC TAKUMAR 28mm/F3.5は程度が良くても数千円で買えるレンズですので、M42マウントをお使いの方にはお勧めです。フィルター径が49mmなので、PLフィルター代も安くすみます。
 最短撮影距離が40cmなのが弱点と言えば弱点ですが、かなり使えるレンズですよ。ヽ(^.^)ノ


 そう言えば、最近になってリコーGR-Dやフジの銀塩機クラッセW、シグマの大型フォビオンセンサーが期待のDP1など、軒並(35mm換算)28mmの単焦点を積んだコンパクトカメラが続々出てきていますね。今までコンパクト単焦点と言えば大抵は35mm相当のレンズだったんですが、やはりGR-Dの成功が大きいのでは無いでしょうか。
 自分としてはGR-Dの魅力は28mmの画角、スタイリッシュなデザイン、単4電池で動く、画質が良いといった点にあると思いますが、なんと言ってもファインダー等が付けられるアクセサリーシューが付いているのが素晴らしい。フォビオンセンサーによる高画質が期待されるDP1はその点で趣味性が弱いのが非常に残念(笑)

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November 21, 2006

アサカメ12月号

 今日も晴れたので午前中散歩してカメラ屋に寄ると写真雑誌が新しくなっていました。撮ったフィルムの現像を頼んで、書籍コーナーでアサヒカメラを立ち読みするとM8の実写速報に並んでK10Dに付随したペンタックスの特集記事が・・・これは買うしかありませんでした(笑

 M7とM8の実写比較では、うーん、単純に写真の発色とかコントラストとかトーンとか、やっぱりフィルムのM7のほうがいいかなぁ。M8もかなりがんばっているとは思いますが。M8に影響されてエプソンのR-D1sの撮像素子も1.33倍になるといいな~と思いました。R-D1sは巻き上げレバーついてますし、軍艦部上面のメーターが格好良いですし、何せM8の半額ですから・・・測光方式もM8タイプにすれば、使えるレンズも増えるので、地道に改良していって欲しいなぁ。

 ペンタックスの特集ではKMがちょっと魅力的ですね。Kマウント版SPという感じで。うちはKマウントレンズが多く、完全機械式マニュアル機ではMXが2台ありますが、2台とも巻き上げが不安で、1台はフィルムの巻き上げが途中で滑るような事もあって、それ以来ちょっと恐くて使っていないんですよね。SPを使うようになってから、巻き上げレバーがとてもしっかりしている感じで、がんがん巻き上げてますが安心して使えます。Kマウント用にK1000でもKMでも黒いのがあれば・・・・はっ、いかんいかん(笑

Takejinnja
PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100

 それにしてもSMCタクマー28mm/F3.5はよく写ります。私は広角レンズってほとんど絞って使うので開放値よりコンパクトさを優先したいところですが、このレンズは小さいし金属の高級感もあり、肝心の写りもしっかりしていて解像感があり発色も良く、最近一眼レフではこのレンズばっかり使っています。後のMシリーズレンズより写りがいいかも・・・(^^;
 上の写真は先日このレンズで撮ったものをまたフォトショップで加工。うーん、デジタル暗室はなかなか楽しいですねぇ。癖になりそうです。

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November 20, 2006

宝探し


PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100


いつものコースを散歩するのも飽きてきて、今まで歩いた事の無い道に足を向けてみました
素敵な被写体がいっぱい
フィルムがあれよあれよと回ってしまいました

車では絶対に来ない場所
歩いて行ける距離なのに散歩で写真を撮っていなければ一生来ないような場所
身近にもお宝がたくさん眠っているものですね
カメラを持っていつもと違った道を歩くのは宝探しのようでとてもエキサイティングです


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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100

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November 19, 2006

焼きこみ・覆い焼きツール

 フォトショップを初めて触った時、焼き込み、覆い焼きツールがあるのを見て、ああ、やはりこれはフォトレタッチツールなんだなと妙に感心したものです。最初に買ったのはマック用のバージョン2だったかな?自分はお絵かきツールのつもりで当時、今より高額な気がしたフォトショップを買ったわけですが、レタッチ関連のツールで焼きこみ、覆い焼きツールは色を変化させることなく(彩度は変化してしまうのですが)簡単に明度を調整できるツールとしてお絵かきにもかなり役立ちました。

 3年前にEOS10Dや*istDを買ってデジカメで写真を撮るようになり、結構レタッチすることが増え、今ではネガからスキャンしたデータやデジカメのデータのレタッチに活用していますので、フォトショップもやっと本来の使い方をされて喜んでいるのではないでしょうか(笑
 ちなみに今使っているのはフォトショップのバージョン6。自分の仕事でも趣味でも、とりあえず6の機能があれば十分で、以来CS(だったかな?)にもアップグレードしたのですが、サムネイルがバグっていたり、使い勝手も今ひとつなので結局動作も軽い6を使っています。(RAWは今はほとんど使いませんし、RAW現像したければフリー版のSilkyPixを使います。)
 まあ、画像縮小関係の機能ではスマートシャープ(だっけ?)が使えたほうが良いのでしょうが、アンシャープマスクでもそれほど困ってません。

 焼きこみ・覆い焼きツールは写真の場合普段滅多に使いませんが、いつもと違うコースを散歩をしていて久々に焼きこみまくりたいような被写体に巡り合いましたので、思い切り使ってみました。(笑)


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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100(S-100)
(↑今回はやや大きめの画像にリンクさせました)

 そうそう、ライカM4-2の癖でPENTAX SPでつい小刻み巻上げをしたんですが、ちゃんとできるんですね、知らなかった(^^; 古くて比較的廉価なカメラだからできないという先入観がありました。SP、侮れません。(笑)

 昔は大学の暗室で硬めのペーパー使って覆い焼きや焼きこみで試行錯誤したもんです。あれは技術は技術なんですが、どちらかというと芸、今で言うパフォーマンスに近いんじゃいかなぁ。(^^;
 期待した結果になるまで、結構苦労するんですよね。今は明るいところで呑気にモニタに向かってすいすいです。焼きこみすぎたらいつでももとに戻せますし。こういう点はデジタル暗室(暗室じゃないけど)は楽ですねぇ。薬品の処理にも困りませんし。

 ただ、スキャンしたままのデータはかなり大きいので、元の大きさだと大面積の焼きこみや覆い焼きをしたい時反応が遅くなるので画像を縮小して試行錯誤し、イメージが固まったら改めてもとのサイズでやると良いかもしれませんね。
 他にも新規レイヤーを作って縮小し、乗算等で焼きこみと同様の効果を出し、イメージができたら再び元のサイズに拡大、そのレイヤーだけ元データにコピーしてやるとか、もっと効率の良い方法も考えられそうではあります。

 最新のフォトショップのレタッチ機能は進んでいて色々気の効いたツールがあるのを見る機会があったんですけど、なかなか手に馴染んだ古い道具から移行できません。先立つものも無いし、別に困ってないし~(痩せ我慢笑)

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November 14, 2006

同時プリントは不要?

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PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100(S-100)

 このところ、写真の撮影にネガフィルムを使う頻度が高くなっているわけですが、概ね以下の理由によります。

1.デジタル一眼やコンデジは操作が簡単で得られる画像も綺麗だが、操作する楽しみが希薄で物足りない。昔のシンプルな銀塩マニュアル機のほうが操作する楽しみがある。必然として、これらのカメラを使用する場合はフィルムを使うしか無い。
2.4000dpiでネガフィルムからスキャンしたデータはデジカメの画像より解像感がある。
3.グリップが本体と一体化しているカメラがどうも好きではない。
4.リバーサルよりコストが安価で、現像も2,30分と早い。
5.ラチチュードが広く階調が豊富なので、スキャン時の調整がきき、露出に関しては撮影時の失敗もかなりの範囲でカバー可能。
6.HDDの故障等でスキャンデータが消えても、ネガさえあればいつでも再スキャン可能という安心感がある。ネガ自体メディアとして考えると寿命が長い。(HDDは数年が寿命と言われる消耗品、DVD-R、CD-Rも経年変化に弱く、接着剤の剥離などで当初期待されたほどもたないらしい)

1はまあ、車でいうとマニュアル車のほうが運転が楽しいとかそんなことですね。最近のカメラでもやろうと思えばマニュアル操作ができますが、プラスチックのダイヤルをファインダー内や液晶の数字を見ながらちまちま弄るのはどうも好きになれないんですよね~。絞りリングとシャッターダイヤルだけ付けてくれれば十分なんですが。デジカメでもR-D1やL1など、操作が楽しそうな機種は存在しますが、フルサイズ素子で無いのと、値段が高いので購入に踏み切れません。
2はうちの場合600万画素クラスのデジカメしかないので、1000万画素機に関してはなんともいえません。
3は単に好みの問題。
4以降はまあ、そういうことです。

 で、いつも撮影済みのネガフィルムはカメラ店で現像だけ頼むようにしています。(インデックスも無し)
 というのも、同時プリントは機械の自動焼きですから、どうしても露光が平均的なものになり、自分の経験では自分が狙った露出で焼かれたプリントは過去10%にも満たないでしょう。(今は同時プリントの機械も多分でっかいプリンターみたいなもんだろうから焼くとか露光なんて言わないかな?(^^;)
 例えば上の写真のように空を生かして建物をシルエットにまで落とし込みたい時、よほどネガが軟調で無い限り自動焼きだと太陽のあたりを中心に、空はほとんど白く飛び、建物のディテールを出すような絵になるでしょうし、昨日の屋根の写真でも照かっている部分は白く飛び、日陰の建物の壁面が明るく描写されたようなプリントになるでしょう。そう言えば昔、アンダー目の写真にしたくて露光を切り詰めたら、機械焼きのほうで補正されてノイズが目立つ高感度フィルムで撮影したような色褪せたプリントになるのを見て、愕然としたことがあります。(笑)

 どうせスキャンして調整するなら、同時プリントは必要ありません。その分、待ち時間も短縮できますし、値段も現像代のみの600円以内で収まります。現像をお願いして2,30分ほどその場で待って、家に持ち帰ってからNikon COOLSCAN V EDで主に色と明るさ、コントラストを調整しながらスキャンするのが、今のスタイルです。

 デジタル一眼レフから入って、自動絞り用レンズや、切り替えレバー(MとAに切り替えできるレンズ基部のレバー)付きM42レンズを持っていて、デジタルに物足りなくなった人はヤフオクや中古店などで数千円~2万円程度で買える自動絞り対応のPENTAX SP、SPF等を買って銀塩で撮影してみるのも面白いと思いますよ。金属製のがっちりしたボディに魅了されるかも(笑
 自動絞り対応レンズなら絞りを絞っても常に開放状態でピントを合わせられるので、アダプタを介して使うより断然楽ですし。ちなみにシャッターや絞りを自分の手でセットするのはカメラまかせに慣れた人には不便ですが、慣れれば楽しいものです。しかし、絞りを絞ってファインダーが暗くなるのはただ不便なだけで、慣れても決して楽しいものではありません。(笑)

 銀塩にはまると、良いフィルムスキャナーが欲しくなるのが最大の欠点かな…(^^;

 

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