August 10, 2015

ホラー映画<洋画>の感想まとめ

 自分が見たホラーやスリラー映画(洋画)の感想を気が向いた時にこのページに追加して行こうかと思います:)
 評価は10点満点:)

作品名
感想
怖さ
グロさ
面白さ
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悪魔のいけにえ トビー・フーパーの名を一躍世に知らしめたホラー映画の名作。スプラッター、スラッシャーものの元祖的位置づけながらほとんど直接的な残酷シーンはない。やはりホラーは演出とアイディアが勝負。ひたすら暴力とグロいスプラッタ描写で怖がらせようとするマイケル・ベイのリメイクなどとは一線を画す完成度。鮮やかな朝焼けを背景にしたレザーフェイスのチェーンソーダンスは一度観たら忘れられないほど美しく印象的。
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悪魔の墓場 ロメロ以降のゾンビ映画初期に作られたイタリア・スペイン合作ホラーですが、設定・ストーリーがなかなか面白いです。設定で面白いのは、死者が蘇るのが政府実験中の殺虫効果のある超音波マシーンが発する超音波だという事。ストーリーが進むにつれ主人公の若い男がいくら殺人を行ったのはゾンビだと言っても警察に信じてもらえないもどかしさがいいですね。その挙句にああなっちゃって、最後にざまあな展開はちょっとすっきりwゾンビが犠牲者の体をちょっと指で引っかいただけで皮が裂け、内臓が飛び出てくるのはご愛嬌ですが、ロメロのゾンビ映画に比べて描写が結構グロいのでスプラッター好きも楽しめます:)
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アザーズ どんでん返しありの愛情物語系幽霊映画。色々緻密に工夫された設定が面白く、冒頭から出てくる怪しい家政婦たち(中でも初老の女性)がとても良い味を出している。主人公のニコール・キッドマンも美しい。全体にさほど露骨な怖さは無いが、話が進むにしたがってじわじわと不気味な展開になって行くのが実に良い感じ。目を瞑ったある意味グロい死者の写真がとても薄気味悪くて効果的。ちょっと切なく癒される面もある好感度の高い佳作でした。
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アパリション
-悪霊-
心霊実験をしたらあっちの世界の悪霊を呼び寄せちゃったので、封じ込めようとしたらもっと傷口を大きくしてしまって・・・と、ちょっとだけ黒沢清の「回路」と世界観が似ているし、冒頭の心霊実験記録フィルム&ビデオはそれなりによい感じだったのでこれは案外面白いかも・・・と期待するあたりまでが面白かったかなw低予算ありありで出演者が少ない上に皆若いので心霊研究の理論や道具にまるで説得力が無いというか・・・ヘルハウスの博士のような権威づけもあったほうが良いですね、この手のものは。カメラは低予算を感じさせないうまさがありましたがとにかく脚本と演出がやおいな感じで面白くないし怖くもない。高圧電線の鉄塔群が意味ありげに何度も出てきたので、そのあたりと霊界を絡ませると良かったかも。鉄塔オンパレードのエンドクレジットがカイル・クーパーっぽいなーと思ってクレジットを眺めていたらタイトルとロゴのエグゼクティブプロデューサーとしてご本人の名前がありましたwというわけでこの映画の見所は冒頭とエンドクレジットです。ここだけで4点の価値あり:)
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イット スティーブン・キング原作。原作は未読。キャビンに出てくる殺人ピエロの元ネタとして興味があり、レンタル。最初、途中で終わっていて変だなと思ったら、時間が長いために1枚のDVDの裏表に記録されていて、半分終わったらLDのようにひっくり返して観る仕様だった:)内容はキング得意のスタンド・バイ・ミー的な青春の思い出で他人には見えないピエロがちょっかいを出して主人公たちを殺したり怖がらせる心理スリラーが前半、後半は大人になった主人公たちとピエロの戦い、最後はピエロの正体となる怪物との決戦となる。最後の怪物はちょっとちゃちいですが、TVムービーとしては映画並みに丁寧に作りこまれていて役者たちも良く、長いのに飽きることなく観られる良作だと思いました。
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イベントホライゾン 色々な有名ホラー映画からのパクリ(オマージュ)的映像も満載のホラーSF。正確ではないけど、イメージとしては宇宙の果てにある地獄の門で座礁中の宇宙船を調査に行った設計者に宇宙悪霊が乗り移り、他の調査員を次々に残忍に殺していくような話。オカルトチックな力を持ってしまった設計者がリドリー・スコットのエイリアンにおけるエイリアン、調査員がノストロモ号の船員たちといった所でしょうか。とはいえ、ある程度セットや特殊効果にも金がかかっているし、プロットも悪くなく、終始退屈しないで観られます。シャイニングのような赤い血のような液体ドバーなシーンもあれば、ソウやヘルレイザー的な皮剥ぎ人体破壊的ゴア(グロ)描写もあり、スプラッタ方面が苦手は人には所々きついかもwラストもお約束的ながら全体に結構楽しめました。
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インシディアス 2はまだ観ていないのですが、続編に続くという感じで終わっているので、本作だけだと消化不良な印象。悪魔にとらわれた息子の魂を幽体離脱した父親が取り戻しに行く(でいいのかな?)話。昔からある非常にオーソドックスなシチュエーションだけに、スピーディでスタイリッシュなカメラワークやカットつなぎが時にホームビデオチックで軽く感じる面も。もっと映画的な重厚な演出にしてもよかったのではないだろうか。ゴア描写などを持ち込まず、昔ながらの恐怖映画路線でやってくれたのは好印象。優しそうな霊媒師さんも良い味出してます。最後やられちゃったのが残念:)そのうち2も借りてこようかな。
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア バンパイアの悲哀を描いた、ホラー映画とも言い難い変わった映画。美術とか金かかってます。最初はトム・クルーズとブラピのBLものかと思ったんですが、そうでもなかったwフリーライター?のインタビューを受けて自分の過去を語り始めるブラピバンパイアの独白から始まり、話が進んでいくうちに段々シェイクスピア劇でも見るような、格調高い感じになって行きます。インタビューが終わったラストのあたりで、うーん、決してつまらなくはないけど、凄く面白かったかといわれるとどうもなー・・・などと悩んでいると、最後のあれ(笑)今までの重厚な話はそのための長い長い前フリだったんかいとwまあ、ラストのオチは単なるサービスでそれまでのエピソードを色々なものに擬えて哲学的に考える映画と捉えることも可能ですが、自分的にはなーんちゃってなあのオチに至る落語のような映画と思ったほうが面白い。ブラピもトム・クルーズもバンパイア役、凄く似合ってました:)
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エイリアン 言わずと知れたSFホラー映画の金字塔。幻想画家H.R.ギーガーの存在を世に知らしめました。宇宙船という閉鎖された空間を舞台にしたゴシック・ホラーというコンセプトが大成功。(先行で恐怖の火星探検という映画もありますが・・・)公開当時ホラー耐性の無かった私はフェイス・ハガーがいきなり卵から顔に飛び掛ってくるわ、幼生体が人体を食い破って出てくるわ、成体がよだれでなんでも溶かすわ、人の顔を正面からかじるわ、猫にまで脅かされるわと、もうこのエイリアンの怖さに映画館で打ちのめされましたw最初はメカデザインにクリス・フォスも参加していたようですね。映画監督としてのリドリー・スコットの地位を固め、H.R.ギーガーのデザインはスピーシーズ等の映画、息の長い女優としてシガニー・ウィーバー等多くの遺産を輩出した、映画界にとっても大変価値のある作品でしたね:)
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エクソシスト 言わずと知れたホラー映画の金字塔。恐ろしい、グロい、痛い、美しい、せつない、かっこいい等一流の映画に求められる要素をほとんど網羅した奇跡的な作品。緻密に計算されつくした演出に恐怖をかきたてられ、謎解き要素にぐいぐい引き込まれました。作曲者と揉めたらしいチューブラーベルズも何気ないカットにさらっと使われていますが、これがこの映画の品格を著しく高めています。リンダ・ブレアのメイクと演技は凄まじく、彼女の部屋では息が白くなるほど寒いという演出も観る者の心臓を凍りつかせるよう。怖い映画が観たかったら何をおいてもこの作品を見るべきでしょう:)
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エクソシスト2 監督が未来惑星ザルドス(未見)等のカルト的作品で人気らしいジョン・ブアマン氏に代り、登場人物はほぼ前作を継承しているけどまるで違う印象の作品となりました。評価する人は結構評価しているみたいですが、完璧なまでのエンターテインメント性と芸術性を兼ね備えたフリードキン監督の前作に感動した自分にとって本作の第一印象は「何これ?バッタのパニック映画?」で、何度か見直してもやはりどうにも合いません。虫が苦手な人には怖いかもw言いたいこと、やりたいことはなんとなく分かるけど、前作の世界観がほとんどぶち壊しになっている点で評価低いです。3が実質的な前作の後継作との事ですが、近所のレンタル屋に置いてなくて・・・(笑)機会があれば3も見てみたいです。
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エクトプラズム

怨霊の棲む家
アメリカはコネチカット州で実際にあった事件をもとにしたという映画。本格的オカルト・ホラーでなかなか怖い良作。内容の出来のよさに対して邦題が残念すぎる。原題はThe Haunting in Connecticutなので、コネチカット・ホーンティングとかのほうがまだいいかな?この監督の怨霊の憑いた家の謎を中心に展開するスピーディーでショッキングな筋運びや恐怖をたたみかける演出はなかなかの手腕。アザーズにもあった死者の肖像写真はやっぱり気持ち悪い。かなり痛くてグロい描写があるので、その手のものが弱い方は要注意:)ある程度ゴア耐性があって最近のホラー映画はヌルいとお嘆きの方にお勧め。
8
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エルム街の悪夢 ジェイソンと並んで人気のあるホラーキャラクター、フレディ・クルーガーのデビュー作。昔はグロいと感じていたシーンも今となっては可愛いもので、恐怖の場面でむしろ笑ってしまうような描写もありほとんど怖くありませんが、とにかくアイディアと筋運びがよく出来ていて未だに楽しめます。有名なバスタブシーンや口からムカデといったビジュアルがとても魅力的です。フレディのしつこい底意地の悪さが愛らしい:)
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エンゼル・ハート 映像がスタイリッシュなオカルト・ミステリー。どんでん返しあり。グロ描写がきつめなカットもいくつかあります。冒頭、いかにもな依頼人から怪しい依頼を受けた探偵が行く先々で残虐な殺人が起きる展開はなかなかスリリングで面白かった。映像的にカメラアングルや影の使い方がとても上手い。映像作りに興味のある人なら一見の価値がある映画。
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エンド・オブ・デイズ アーノルド・シュワルツネッガーが主役のオカルト・アクション映画。アクションに主体が置かれているので、不気味さ、怖さといったものは皆無。同じくラスボスが悪魔のエディ・マーフィーのゴールデン・チャイルドを思い出しました。まあ、シュワちゃんが相手ではちょっとやそっとの悪魔では太刀打ちできないでしょうwアクション映画としてはお金もかけてちゃんと作られているのでシュワちゃんファンにお勧めです:)
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オーメン グレゴリー・ペック主演、666でお馴染みの悪魔の子ダミアンのデビュー作。モノクロ時代からの恐怖映画の伝統を汲む、大仰な演出と合唱主体のBGMが今となってはかえって新鮮。後にファイナルデッドシリーズに受け継がれる超自然的事故殺人のアイディアが素晴らしい。特にガラスで首チョンパは未だ色褪せない名シーンです。悪魔の手先の家庭教師も怖い。ダミアン君もこの年齢の頃が愛らしさとのギャップの不気味さが出ていて一番良いですね。皮肉で不吉な結末もグッド。
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オーメン666 オーメンのリメイクですが、ストーリーは全く同じで、冒頭にバチカンの司教会議らしき状況説明のシーンが追加されたり、悪魔による殺され方が多少変更されているくらいで、一言でいえばオリジナルのオーメンの完全劣化コピーです。主人公の外交官はもとより、ダミアンはじめキャストも犬も演出も音楽も全てオリジナルからスケールダウンした感じ。オリジナルのキャストと同等の存在感があったのはミア・ファローくらい。ミア・ファローはアーサーとミニモイの不思議な国のかわいいお婆ちゃん役がとても良かったけど、今作の不気味な悪魔の使いの乳母もきっちりこなす名女優ですねー。時代を反映してか三輪車がキックボードになっていたり、ガラスの首ちょんぱが別なものなっていたり、奥さんの殺され方が変わったりしてるんでずがどれも改悪と言ってよい出来で、何のためにわざわざリメイク作ったのかよくわからん状態です。お忙しい方はオリジナルのほうだけ見れば十分だと思いますです、はい:)
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キャビン かなり大胆なホラーモンスター大集合ノリのお祭り映画。最初はいかにもありがちな13日の金曜日等のスラッシャー系ホラー風に始まり、定番のお馬鹿な若者たち(実は賢いハッパ好きもいる)が山小屋でゾンビ一家に一人、また一人と殺されていく。時々挟まるシーンで研究所的な大規模施設で謎の職員たちが不謹慎な賭けをしたりする。彼らの目的が果たされたと思われて以降、大量のホラーモンスターたちの痛快無比な大虐殺が始まる。モンスターたちがまたネタ元とちょっと違うけどすぐにわかる、ホラー好きなら思わずにやりとするもので、製作者たちのホラーに対する愛が感じられて素晴らしい。いかにもJホラーな霊が退治されてあれになってしまった日本支部の失敗の件とか、もう大爆笑してしまいましたよ。とにかく楽しいこの映画、大好きです!
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吸血鬼ドラキュラ 英ハマー・フィルムが生んだ吸血鬼映画の古典にして最高傑作。以降も同社を支える名匠テレンス・フィッシャーと名優ピーター・カッシング、クリストファー・リー。この3人が比較的原作に忠実なプロットで見事にドラキュラという怪奇映画の大スターを誕生させてくれました。(その礎としてベラ・ルゴシの存在も大きかったわけですが)ラストのドラキュラとヴァン・ヘルシングの手に汗握る対決は後世に残る名シーン。十字に組んだ燭台からはスペシウム光線が出てもおかしくないくらいのかっこよさ。この映画で幼少の私の脳みそに吸血鬼は太陽と十字架と木の杭に弱いという3大撃退法が叩き込まれ、これでいつ身近に吸血鬼が現れても大丈夫だと真面目に思ったのであります:)
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吸血鬼ノスフェラトゥ 吸血鬼映画の原点。サイレントの古いモノクロ映画なんてたいして面白くないんじゃないの?という人には是非一度見ていただきたい。とにかく吸血鬼役の俳優さんが不気味。ネズミを意図したメイクとの事で、背の高さ、細身を強調した衣装と相まって不気味としか言いようが無い。話は随時説明があるので十分わかるし、モノクロで荒れたフィルムの画質が、ブレア・ウィッチP風の怖いものが映ってしまった記録映像的な香りもして、妙なリアル感がある。壁に映る吸血鬼のシルエットやペストで通りに人がいなくなった町の石畳を太鼓を持った広報人?がただひとりいるといった実に印象的な素晴らしいカットも随所にあり、メトロポリス同様、ドイツ表現主義恐るべしなのであります。
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恐怖ノ黒電話 なんで「の」がカタカナなのかというと、発売元が無理やり邦題に仕込んだ「恐怖ノ黒○○」シリーズの一作らしいです:)原題が「The Caller」なので、そのままコーラーにすると日本語的には間が抜けた感じになるかな?内容はアニメの初代ルパン三世「タイムマシンに気をつけろ」を参照のことw 脚本がよく練られていて、じわじわと恐怖が迫ってくるような、サスペンスの盛り上げ方がなかなかうまい。主人公に迫る電話の向こうの厄介者に対する決着もすっきりしていて、最後にもうひとつおまけでオチがあり・・・とお得感がある良作です。個人的にはトランス・ワールドという映画を観たあとと同じような印象。
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クリスティーン スティーブン・キング原作。原作は未読。ジョン・カーペンター監督の作品は面白さはいつも一定水準を保っているんだけどどこか物足りないことが多い。(遊星からの物体Xはその点良かった)本作も長時間のわりに飽きずに見られる点は良いけど肝心のシーンの描写が物足りないことも。例えば敵役のボス的キャラの最期があれ?死んだの?と思うほどあっさりしていて爽快感に欠けたり、最後の対決でアーニーが途中でわけのわからない中途半端な死に方をしたり・・・。原作とは結構違うらしいけど、キングっぽい青春ドラマ的部分ももうちょっと短くてもいいかも。悪霊自動車系の話は好きなので全体的には面白く観られました。
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クレイジーズ ゾンビ界の巨匠ジョージ・A・ロメロ総指揮のウイルス性ゾンビ(風狂人化)映画。ロメロ監督作の同名タイトル映画のリメイクとの事。内容は王道のゾンビ映画ですが、本作の怖さはゾンビが一度人が死ぬという分かりやすいプロセスを踏むのに対して、こちらではいつ犠牲者が別人になっているのかがわからず、なにか言動が変だなと思ってたら襲われるという点。絵的には犠牲者に不気味メイクも施されたりしますが、ゾンビほどのインパクトが無いのでやや地味。その分、逆にじわじわくる恐ろしさもあります。ラストがゴケミドロなのはお約束w
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ゴーストシップ 冒頭の一発大虐殺シーンで引きつけ、船に出る幽霊の真相は実は・・・という種明かしタイプの映画。これのモンスターアクション版がザ・グリードという感じ。途中、かなりインパクトのある虫シーンがあるので、虫耐性の無い方が本作を食事をしながら観るのはお勧めできませんwうしおととらのあやかしの海の話を思い出しました。プロットがしっかりしていて、わりと面白かったのでこれの原作となっているゴースト/血のシャワーも見てみたい。CSでやんないかなー:)
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ゴースト・ハウス 雰囲気はインシディアスと同様の悪霊ハウスものの小品。ただこちらは1作完結で演出的な複線を色々張った上で真相は実は・・・という種明かし型映画なのでこっちのほうがまとまっていて好きです。天井を逆さに這いずる幽霊の動きがなかなか不気味でよろしいです。サム・ライミが関わっているだけあって、(ギャグ要素はありませんが)普通に楽しめる幽霊屋敷映画になっています。ホラー慣れしていない人には幽霊のメイクはちょっと怖いかも。基本的にはシャイニングっぽい感じです。
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ゴースト・マシーン 頭文字Dにオカルトコメディを足したようなヘンテコなロシア映画。CGは安っぽいですがところどころ面白いビジュアルイメージもある。マンティコアは獅子舞みたいな顔して笑っちゃいますがw黒いゴースト・マシーンとの街道レースはちょっと面白いんですが時間はわずかだし、とにかく生煮えのコメディのようなドラマ部分が退屈すぎ。脚本がとっちらかっているので、主人公側はもちろん、悪魔側も含めて登場人物たちがなにをやりたいのかがよくわからない。Z級映画愛好者にお勧めします(笑)
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ゴーストライダー 途中まではまあまあ面白いかなー程度だったが、ゴーストライダーがビルを上ったりゴーストホース?に乗ったカーター・スレイドと一緒にウエスタン調のロックなBGMとともに荒野を駆け抜けるシーンがあまりにもかっこいいので映画全体の印象が滅茶苦茶良くなった。ヒーローものとしてのケレン味がたっぷりなのが良い。続編の2を観てさらに本作の評価が上がるという皮肉な結果に(笑)
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ゴーストライダー2 監督がアドレナリンの人に代わったので、昼間の太陽の下でも変身できたりと、前作とはかなり設定も登場人物(契約した悪魔等)も違う。必殺技のペナンス・ステア(相手の目を覗き込んで魂を食らう技)も一応使ってはいるようだが、前作ほどのはっきりした描写も無く、チェーンでも一撃で相手を粉々にできるので違いも感じられず、ヒーローとしての特徴が希薄。ゴーストライダーのかわりにジェイソン・ステイサムでもまったく同じ話が成立しそうなくらい話もアクションも凡庸。アクション性を意識したと思われる終始動き回るカメラワークもめりはりがなくてただ落ち着かないという印象。原作は未読なので本作と前作、どちらがオリジナルに近いのかはわからないが、設定は前作のほうがすべてにおいて面白い。アクションものとしてまあまあ楽しめる。
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サイレントヒル 自分は原作のゲームを知りませんが監督がこのゲームが大好きとのこと。原作ファンからも一定の評価を得ているようですが、普通の映画としてみてもなかなか良質のホラーになっていると思います。自分はCGを前面に押し出すほど、予算をかけるほどホラーとの相性が悪く、怖くなくなりがちと感じていますが、この映画に関しては本当にCGが良く出来ていて、独特の怖さを創造していると思います。グロシーンもCGでやっているところも多いのでそれほど気持ち悪くはないですが、頑張っていると思います。ゲームのキャラの三角頭や化け物ナースなど、秀逸なデザインのクリーチャーとして魅力的に暴れまわっています。最後の対決シーンも結構怖くてはらはら。観て損のない映画ですね。
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ザ・グリード ホラー要素もあるモンスター映画。設定がゴースト・シップっぽい感じで、ラスボスが悪魔か怪物かという違いみたいな。全体にテンポがよく、アクションシーンも迫力があって面白いです。モンスターはCGですが、リアルでとても良くできていて一見の価値ありです。食われた人間が半分消化された状態で出てくるあたり、ちょっとグロいのでそっち方面が苦手は人は注意。そのシーンだけ目を瞑っていればあとは大丈夫です:)
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シャイニング ジャック・ニコルソンの笑顔が怖いよーでお馴染みのシャイニング。原作のスティーブン・キングが激おことか、公開・販売形式にいろんなバージョンがあるとか何かと揉め事の多い作品です。自分が見たのはレンタルでスタンダード119分バージョンです。冒頭からの綺麗な風景の滑らかな空撮が素晴らしく美しく、それでいてこれからの不吉な出来事を予感させるのはさすがキューブリックです。ジャック・ニコルソンの演技は凄いし、子供の三輪車の追っかけとかエレベーターホールの血の海や双子の少女の霊の美しくも不気味なビジュアルイメージなど、もう一度見たら焼きついて離れないほどの絵作りはやはりたいしたものだと思います。身近な人間に何かが憑くのはやっぱり怖いですねー。ただ、最後の雪の迷路のおっかけっこは少々長すぎでだれるかなー:)
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ショーン・オブ・ザ・デッド コメディ系ゾンビ映画ですが、ゾンビの描写はよくできていると思いますし、じわじわと追い込まれていくストーリーの流れも悪くないです。ただ、ギャグがことごとくつまらないかなー。ギャグシーンでいちいち話の勢いが停滞します。プラネット・テラーやタッカーとデイルのように、本人たちは至極真面目にシリアスに動くんだけど、意に反してどんどんまずいことになるような感じだと笑えたかも。主役二人のキャラクターが良いだけに惜しいですね。最後に二人でゲームをやるのはちょっと独自性があってよかった:)
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死霊館 オーソドックスな悪魔憑きのエクソシストもので、グロさはさほどありませんが、演出が良いので結構怖いです。基本はいきなりのでっかい音+不意打ちのおっかなメイクの悪霊出現でびっくりさせるパターンですが、自分がもし映画館で見ていたらそのたび椅子から1センチほど飛び上がっていたでしょう:)この映画では脅かしシーンも割と必然性があるので、安っぽい映画にありがちな、静かな中突然鳴る電話の呼び出し音の音量でびっくりさせるだけというようなあざとさはあまり感じません。グロさに頼らない怖い悪霊系映画を観たい方にお勧め。心臓の弱い方は明るい部屋で音を小さくして字幕版を見るのが良いかも:)
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死霊のはらわた 泣く子も黙る映画の申し子サム・ライミのデビュー作にして大傑作のスプラッタ・ホラー。私はうっかりホラー耐性の無い頃に見てしまったのでもう嫌なもの見ちゃったなぁと怖くて怖くてたまりませんでした(笑)すっかりグロには免疫のついた今観なおしても、ウヒヒと笑いながら全力で怖がらせてやろうというサム・ライミの心意気全開の強烈な悪霊メイクは気持ち悪いし、わっと脅かす演出も結構きますwあのステディカム風(実際は予算が無いので普通のカメラで人力でやったらしい)の悪霊がぐーーーんと寄るシーンは素晴らしいですね。続編の2で同じ設定でリセットしてギャグホラーにし、さらに3であそこまでのSF展開になろうとは、当時誰が想像したでしょう。やはりサム・ライミは天才ですw
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死霊のはらわた2 一作目の続編と思いきや、前回と主役、シチュエーションを同じにしてストーリーを組み立てなおしたリメイク、最近の言い方で言えばリボーン。一作目はかなり怖かったので、さぞやパワーアップして恐ろしいものになっているかと思いきや、前半は前作に近いながらも随分とコミカルな演出が楽しめる作品になっています。死霊の踊りなどはストップモーションでユーモラスに作るなど、往年の特撮映画好きにも好印象。後半はこれの続編の3(キャプテン・マーケット)に繋ぐ話になっています。サム・ライミのサービス精神が全開になっている作品で、後のスペルのようなテイストです。やはりサム・ライミは天才ですw
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死霊のはらわた3
キャプテン・スーパーマーケット
話を一度リセットした死霊のはらわた2の正当な続編。ジャンルがなぜかホラーからトンデモSFお馬鹿ファンタジーになってしまいました(笑)この映画には2つのエンディングが用意されていて、片方だけ見ると、え?副題のキャプテン・スーパーマーケットって一体どゆこと?となりますがw自分としてもスーパーマーケットバージョンのほうが好きかなー。とにかくサム・ライミは天才ですw
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心霊写真 かなり怖いと評判のタイ映画なので、見てみました。シャッター(未見)という映画の元ネタとの事。物語も霊の描き方も和風テイストで、呪怨の伽椰子さんをもっとリアルに寄せたような不気味さが秀逸。良く出来た心霊映画だと思います。最後は、ああ、なるほどなー、そりゃしょうがないわーと納得の展開だし、ラストシーンもさりげなくぞっとさせる演出が気が利いています。深夜暗い部屋で一人で見ると結構怖いかも:)それにしても人はなかなか簡単に死なないもんだなーw
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スクリーム ムンクの叫びのようなマスクをした殺人鬼のビジュアルがとても素晴らしいし、その扮装にもちゃんとした意味がある。はらはらさせる演出も職人芸的な安定感があり、話のテンポもよく、二転三転する意外な展開も面白かったです。脚本が良いとスラッシャーものもなかなか楽しめる映画になりますね:)本人の正体が分かった後の最後の対決がやや長い気もするけど、笑えるし爽快感もあるエンターテインメントとして完成度の高い映画です。
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スクリーム2 一作目のキャスト・話を受けての二作目。どうしてもシリーズとしての世界観が一作目で構築されているので、バリエーションといううらみはありますが、脚本がそれほど勢いが落ちていないのはいいですね。このシリーズは13金などと違って犯人は誰だという引っ張りがあるのでついつい引き込まれます。今回の犯人の正体・動機は納得できるものですし、相変わらず護衛は役にたたないしwそれにしても犯人より不死身な人たちには笑ったw
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スクリーム3 このシリーズはやはり犯人探しの面白さがあるので、結構ひきつけられて見てしまいますね。それにしてもビッチな母親を持つと苦労させられますなぁ。相変わらず護衛が無能なのと、シドニーがとどめを刺す(本シリーズの一番の殺人者は実はシドニーだったりするw)のはお約束。あんな高性能のボイスチェンジャーがあれば欲しい:)
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スクリーム4:
ネクスト・ジェネレーション
うーん、ちょっと残念すぎる出来。護衛の警官のわきまえなさはいくらなんでもちょっと酷すぎだし、犯人の動機も無理すぎだし、さすがにシドニーの生命力も強すぎ。あまりに不自然な描写が目立ちすぎたので前3作ほどには乗れませんでした。犯人がわかってからがまた長くスリリングでなくなった。まあ、デューイの役にたたなさは鉄板ですがw
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スリーピー・ホロウ 首なし騎士の謎を追うティム・バートンxジョニー・デップコンビのゴチック・ミステリー・ホラー。ジョニー・デップがこの手の役を演じるとよくはまりますねー。中世絵画のような美術がとても良いし、馬に乗って首なし騎士が駆け出す死人の木のシーンがまた素晴らしい。多少のグロ描写もありますが、基本的に探偵ミステリー色が強いお話で、それほど怖くはないです。クリストファー・リーもちらっと出てるし、古式ゆかしいホラー映画としてハマー・フィルムファンにもお勧め。最後はゴーストライダーも友情出演。←嘘です:)
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セブン レンタル屋の分類ではサスペンス・スリラーあたりにあるかもしれないけど、下手なホラーよりずっと怖い。スタイリッシュな映像と息をもつかせぬ展開にあっと驚く結末、ブラピとモーガン・フリーマンの共演、これ以上ないくらい本編とマッチするカイル・クーパーのダークでセンシティブなタイトルと、もう映画好きにもホラー好きにもこれでもかという魅力満載のデビッド・フィンチャーの贈り物だと思う:)
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タッカーとデイル
史上最悪にツイてないヤツら
スラッシャー系をベースにしたホラーコメディなんですが、登場人物たちがおどけてみせたり、寒いアメリカンジョークを飛ばしたりして笑わせるタイプの映画ではなく、主人公のタッカーとデイルはもちろん、本人たちは皆いたって真剣で、誤解と不運な偶然が重なって犠牲者達が自らどんどん自爆していく様がおかしいというタイプの映画。プロットがなかなかよくできていて面白かったです。惜しかったのはアクションシーンの編集やカメラワークがやや緩慢で若干ホラーとしての迫力に欠けること。あと、続編を作る予定だったのかは知りませんが、できれば冒頭のREC風シーンからの決着を本作中でつけて欲しかったところ。とはいえホラー好きには長く愛されそうな楽しい映画です:)
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地球最後の男 SF映画ですが、ウイルス系ゾンビがたくさん出てくるのでホラー色が強いです。後にオメガマンやアイ・アム・レジェンドと改題、内容を改変したリメイク品が作られます。原作・脚本はご存知天才リチャード・マシスン、面白くないわけがありません。ロメロのナイト・オブ・ザ・リビング・デッドよりも3年前に公開されているので、ウイルス系ゾンビ映画の元祖はこちらかも:)本作ゾンビとロメロゾンビとの大きな違いは日中は寝ていたりニンニクが多少効く点で吸血鬼っぽく、頭以外を撃ってもやっつけられる、単純ながら言葉を話せるといったところでしょうか。まわりがゾンビだらけの中、完全な人間として一人生き残った男の悲哀や意外な事実発覚からの衝撃のラストと、古い映画ながらなかなかに楽しめる良作です。
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テキサス・チェーンソー 名作「悪魔のいけにえ」のリメイク。今回は予算をかけてゴア描写をしっかり描いてグロさと痛みをアップ、暴力もパワーアップして音楽も豪華に、ついでに殺人一家の構成員も増量してみましたという感じですが、残念ながら元祖の怖さ不気味さ面白さには及ばない個性の薄い優等生的スラッシャー映画になりました。ことにのべつまくなしにかかる、いかにもなハリウッド調豪華BGMはかえって一本調子でしらけます。元祖はほとんどBGMがないので、かえって緊迫感があるんですよね。また、犠牲になる女の子の絶叫は元祖のほうがはるかに怖いwとはいえ、テンポよく話が進むし照明も良く、雨のトラックの絵など印象的なカットもあり、最後のミスリードとかもそれなりに気が利いていて、一定水準以上の出来ではあります。ゴア耐性の無い人にはちょっときついかも:)
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テキサス・チェーンソー・
ビギニング
テキサス・チェーンソーの続編ながら時間軸的には前作の前に位置する作品。レザーフェイスや惨殺一家誕生の秘密といった要素は冒頭に付け足されているものの、良くも悪くも前作同様のクオリティなため、二番煎じ感が強い。時間軸が惨殺一家の凶行がバレる前なので、今回犠牲者となる若者たちは最初から全員死亡が確定しているのも弱い。多少グロ度はアップしているかもしれません。元祖「悪魔のいけにえ」同様の家族揃って最後の晩餐シーンがありますが、両足切断の爺さんが元祖のミイラのような爺さんのような気持ち悪いインパクトが無いのも残念。
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロが生んだモダンゾンビ映画の原点。後のロメロ映画を含むゾンビものの基本設定・ストーリーの骨格のほとんどがテンプレートとしてパッケージされている。演出的にはオーソドックスなスリラー寄りなもので、これにアクション要素を加えてカラー化したのが後の「ゾンビ」という感じ。モノクロ映画であることがかえって映像をスタイリッシュなものにしている気がします。ことにモノクロの特性を生かしたラストの写真のスライドショー的なクレジットタイトルがとてもお洒落で良いです。ロメロのゾンビものでは本作が一番好きかなー:)
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ナインスゲート ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演と豪華な布陣で制作されたこの映画ですが、自分的には短い話をだらーんと伸ばして薄くした感じでぱっとしないなーと思いました。普通ならこれで物語の半分、これから本筋が始まって面白いクライマックスが用意されていてもおかしくない内容。原作があるらしく未読ですが、オカルト・ミステリー的なもっと色々背景や心理描写があって深くて面白い話なのかもしれません。まあ、監督の名前のようにナインスゲート自体にはダークなロマンを感じはしましたけど。ジョニー・デップのゆるい演技に存在感はありました。
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蠅男の恐怖 プレス機で頭と片手を潰された男の謎から始まるプロットがとても良い。当時としては電送装置のアイディアだけでもたいしたものなのに、それを使って良質のSFホラーにしてしまったところにこの映画の素晴らしさを感じます。昔のモンスター図鑑には必ずといっていいほど取り上げられた頭が蠅の蠅男ですが、そこに使われていた写真は本作の続編(なぜか白黒)に登場した蠅男Jr.のものばかりだった記憶があります。(確かにインパクトは頭のでかい続編のもののほうが大きく、造形も写真栄えしてよかった)本作の蠅の頭は人の頭よりやや大きい程度ですが、カラー作品ゆえに玉虫色の目が非常にリアルで、触角の動きも怖いです。そしてなにより怖いのが衝撃のラスト。頭が人間の蠅が蜘蛛の巣につかまって、助けてくれと叫ぶシーンはもうトラウマレベルの恐ろしさです。
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蠅男の逆襲 ストーリー的には一作目の完全な続編で、今度は前作の蠅男になった科学者の息子が主人公で、やっぱり蠅男になってしまいます。前作のああいう事態になってしまった人間たちの心情・苦悩を主軸にした繊細さがまったくなく、普通のモンスターの復讐ものになっています。監督も代わってますね。頭が人間の蠅は前作のような不気味さは全くなく、ただ蠅のカットに変身前の男の顔を2重合成しているだけです。なぜか前作がカラーだったのが白黒になり、蠅男の着ぐるみはよくできているものの終盤出ずっぱりなもんだからどうしてもでっかい蠅の頭の作り物をかぶった男が暴れている感じに見えてしいます。とはいえ、まあ退屈しない程度には面白いですし、なんといっても前作より巨大化した頭のインパクトは強いのでクリーチャーファンなら見ておいても損は無いでしょう:)
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バタリアン ダン・オバノン監督のコミカルタッチなゾンビ映画。この映画の面白いところは前半、バタリアン(まあゾンビ)が誕生・拡散するまでのいきさつを丁寧に描いている点。軍が開発した怪しい薬品で蘇った死体を標本業者が自分たちのミスの証拠隠滅をはかろうと火葬したら、煙に混じったその灰が雨で墓場に降りそそぎ、死体が蘇る・・・バックの電子音楽のノリもよく、このあたりはなかなかテンポもよくて楽しいです。このあとは普通のゾンビ映画パターンで、ゾンビ相手にがんばっていた主人公たちの辿る結末が一気に幕引きでエンディング。それなら劇中カットの使いまわしではなく、その結末のせいでさらにバタリアンが粉塵となって拡散されるといった描写にしたほうが良かったのでは?列車砲が個人的には受けましたwグロ描写は結構ありますが、作り物感ありありなので、ホラー慣れしている人なら終始笑って観られると思います。ホラー耐性が無いと少々怖く感じるかな:)
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パラノーマル・アクティビティ モキュメンタリーの秀作、ブレア・ウイッチ・プロジェクト(BWP)の流れを汲む一本。まあ、アイディア一発というか、内容はほとんどありませんw 発想的に多少はロバート・ワイズの「たたり」を意識しているんでしょうか?BWPに比べていかにもな電気の点滅等、微妙にわざとらしさが鼻につくかも。最後はスピルバーグの助言を受けてよかったですね。本作の見所はほとんどそのカットだけだからw驚くべきは本作の後、同様の手法で続編を量産して登場人物を重ねてひとつの物語を構成しているらしいこと。私はこの一本観れば十分です(笑)
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ハロウィン ジョン・カーペンター監督の名を一躍有名にしたスラッシャー系ホラー。(その前のダークスターもなかなか味わいのある作品でしたが)本作もシリーズ化され、さらに13日の金曜日のジェイソンやエルム街のフレディといった不死身キャラのもとになったブギーマンの設定が良い。今作はスプラッター映画と言えるほどの残虐シーンは無く、マスクの内側からの視点とか、犠牲者を陰から執拗につけ狙うシーンに独特の電子音楽をあてることで恐怖を盛り上げている。どちらかというとじわじわくるストーカー映画で逆に今観ると新鮮かも。残虐描写があたりまえになった今となってはそれほど怖くないけど、当時は最恐の映画として評判になってましたっけ。
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1
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プラネットテラー
in
グラインドハウス
グロ描写満載のゾンビ系アクション・ホラー映画。基本ヒーローものでヒロインがゾンビに千切られた片足にマシンガンを装着して撃ちまくったり、ヘリコプターのローターで襲ってきたゾンビを大量に真っ二つにしたりする痛快なお馬鹿映画です。ただ、ゴア描写(グロ描写)に力がかなり入っていて、わりとリアルな人体破壊や血液粘液グチョグチョ系など、生理的に気持ち悪い描写がてんこ盛りです。グロさを除けばさほど怖くないのでグロ耐性をつけるにはもってこいの映画。自分も元来グロ系はかなり苦手だったんですが、この映画を何度も観るうちにすっかり耐性がついてしまい、他のスプラッター映画のどんな残酷描写でも、「お、やってるねー」と微笑みながら余裕で観られる人間になりました。(←それは人としてどうなのかというのはさておき(笑))スプラッター系ホラー映画に興味があってもなかなか怖くて見られないという人に是非お勧めしたい映画です:)
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト 後にクローバー・フィールドやRECシリーズやパラノーマル・アクティビティ、グレイヴ・エンカウンターズ、異色なところではTVトリック3最終話など、亜流やパロディをたくさん生み出すきっかけになったモキュメンタリー映画の秀作。ポイントは「そこまでは現実にありそう」なもの以外は見せないこと。これがかえって不気味さを煽ります。発表当時は他のメディアとも連携して、本物だよーと思わせたのも評価されていますが、今見てもなかなかうまい具合に寸止めして良く作ってあるなーと感心します。途中まで我侭でどんどん嫌味の増す女性主人公が、最後近くで泣きながら反省の弁を述べ、ちょっと可哀想になってしまうなど、観客の感情もうまく考えてあるなーと思います:)
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7
フレディ VS ジェイソン 楽しい映画です。自分も含めて両シリーズの続編をあまり見ていない人が見てもある程度の説明がある親切設計なので、すんなり入れると思います。フレディにジェイソンを復活させられるほどの力があるならもっと簡単な別なやりかたが・・・とか、なんでジェイソンの横で寝るだけでジェイソンの悪夢に入れるのかなどと余計なことを考えると、すかさずおっぱいで目をそらす脚本に巧みさを感じます(笑)フレディとジェイソンと人間たちそれぞれの持ち味をバランスよく組み込み、最後のなかなか迫力のある直接対決に持っていく職人芸的な脚本に感心しました。
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ペット・セメタリー 原作未読ですがスティーブン・キング原作の映画化では文句無く傑作だと思います。とにかく薄気味悪さがよく出た映画で、墓地のカビの匂いが漂ってきそうです。子役も小さいのによくがんばって演技しているし、演出が良いので本当に怖いシーンになっています。あのちょっと愛嬌のある脳みそ半出し幽霊がなぜあんなに主人公に肩入れするのかがいまひとつ理解しにくく(原作の小説ではそのあたり、もっと説得力のある説明等がされているんじゃないかな)、彼のおせっかいがさらに事態を悪くしてしまうわけですが、善意でやっていることなので憎めませんw諸星大二郎先生が妖怪ハンターで同様のテーマの作品を描いていますね。ちょと痛いグロシーンもありますが、基本的に話の筋立てが怖い映画なのでホラーファンには是非見ていただきたい映画ですね:)
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7
9
ペット・セメタリー2 傑作だった前作に比べて随分と残念な出来です。話は前作の正統な続編として作ってありますが、不気味さ怖さが無いのが痛い。その原因は墓から蘇った人間が普通に感情や意思のあるただの悪人になってしまっていること。ペット・セメタリーでは墓から帰った人間の中身が得体の知れないものになって襲ってくるというのが不気味なのに、その肝心な部分がなおざりにされてしまっては怖くもなんともありません。簡単に言えば感情や意思のあるゾンビはただの見てくれの汚い殺人者にしか見えないということです。しかも本作では蘇った嫁は小汚くさえないし、保安官に到っては妻とセックスさえしてしまいます。まあ、監督は同じですし、真面目には作っているのでB級作品として見るにはよいかもしれません:)
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7
5
ヘルハウス 天才脚本家リチャード・マシスン原作・脚色の正統派ゴシックホラー。エクソシストやオーメンなどに並ぶオカルト映画の傑作。悪霊をビジュアル的には出さないロバート・ワイズの名作「たたり」タイプの映画で設定も似ています。ドキュメンタリー風に淡々と話が進み、だんだん悪霊の正体がわかっていき、最後にきちんと決着がつくという展開がいかにもサスペンスの名手マシスン的で素晴らしい。ワイドレンズで靄の中、キャストを入れ込んで屋敷を見上げるカットがとても印象的でまさに地獄の家という感じ。
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3
9
ヘル・レイザー とにかくパズルボックスを中心とした設定のアイディアと、登場する魔道士たちのキャラクター・デザインが秀逸なスプラッター系ホラー映画。作られた年代が結構古いので光もののアニメ合成などの稚拙さは仕方ないでしょう。しかしながら特殊メイクや、やや作り物っぽいですが人体破壊シーンなどは異様に頑張っているので、スプラッター耐性がないと結構気持ちわるいでしょう。テンポやカットつなぎの間が独特で何度も観ていると心地よくさえなります。とにかくあの4人の魔道士、ほとんど立っているだけですがかっこよすぎます。映画「キャビン」ではピンを丸ノコにしたピンヘッドもどきが出てきて、笑ったなぁw
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9
8
ホステル ちょっと過激なスプラッター映画ですが、わりとちゃんとした起承転結も爽快感もあって面白かった。前半、ホステルに着くまでが間延びして非常に退屈。後半はどんどん話が転がってテンポよく楽しめます。後半結構な人体破壊描写あり。(ついでに悪魔のいけにえのパロディもありw) で、さんざんな目にあった主人公が復讐するは我にありモードに突入するとヒャッハーな展開になります。最後は彼を結果的に助けた女の子がちょっぴり可哀想でした。ゴア描写がかなりきついのでご注意ください:)
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10
7
ホラー・ストーリーズ 韓国産オムニバス・ホラー。DVDのパッケージに下品な物真似コピーを入れた屑野郎は、思わず宅配便を装いそいつの部屋に押し入って切り裂いてキムチにして瓶に入れて救急車から突き落としてゾンビが貪り食っているところを銃撃でゾンビごと粉々にしてやりたい衝動に駆られますが、映画の内容自体は面白かったです:)(ちなみに元ネタの日本よ~のコピーが嫌いすぎてあのとっても面白いアベンジャーズが地上波で放送されるまで見られない原因となった。あの上から目線の唾棄すべきコピー考えた奴は罰として毎日起きたらお腹が痛くなってしまえ。ぷんすか。)頭から2話くらいはなんとなく予算のある新耳袋+トリハダという感じ。キムチと美容整形を入れ込んだ話は韓国っぽくて良かった。ゾンビの話もなかなかがんばってました。ただ、もうちょっとストーリーテラーを一般的な案内役(タモリさんとかロッド・サーリングみたいな)にしたほうが1話1話がより引き立ったんじゃないかなーと思う。殺人者が怖い話を聞くと眠くなるというのもラストに繋げるためとは言え強引な設定だし、あの女の子が次々と詳細なホラーストーリーを語れるのは不自然すぎ。また、映画のあちこちにくどいくらいにビジュアルショック用として配された夢オチの天丼はちょっといただけなかった。
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ホーンティング 名匠ロバート・ワイズ監督のホラー映画の古典「たたり(The Haunting)」のリメイク。「たたり」からは幽霊屋敷と主人公たちの設定と特徴的な螺旋階段のビジュアルを受け継いだ程度な気もします。監督は「スピード」シリーズのヤン・デ・ボン。撮影監督上がりの人だけに、セットのビジュアル等は豪華に金をかけたなかなかのものですが、いかんせん、気の毒なくらい怖くありません(笑)理由は簡単、「たたり」が悪霊をビジュアルで見せなかったために怖さが観る者の想像力で増幅されていたのが、本作では悪霊や超自然現象を全部(まだ質感など発展途上の)CGであっけらかんと見せてしまったから。そのCGのビジュアルがまだ気味が悪いとかデザインが良いならいいんですが、どうみても平凡。子供の像の頭を動かしたり、表情をつけたりするあたりは大失敗で笑ってしまいます。ドリームワークス制作なのでお子様と見るには丁度いいのかもしれません。子供も笑っちゃうかもしれませんがw
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ミザリー ステイーブン・キング原作。ホラーというよりはサイコスリラー、怖いというよりは嫌~な映画。人気小説家がアレなファンに愛されてずっと囚われる恐怖。主役の二人のキャスティングが素晴らしいです。特にキャシー・ベイツさん(元看護士の女性)は風貌から体型から抜群にはまってます。アカデミー主演女優賞受賞も納得の名演技です。クライマックスの緊迫した死闘は興奮するし、ラストのオチもいいですね。何度も繰り返し見たい映画ではないけど、見てよかったと思える映画です:)数多あるキング原作の映画の中でも秀作だと思います。
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ミスト ステイーブン・キングの「霧」の映画化。自分はこの小説が凄く好きで、このミストも期待して観ました。ラスト前までは小説のイメージが実によく映像化されていて素晴らしく、10点満点でした。で、小説から改変された結末ですが、正直ゲンナリ。随分陳腐なオチにしちゃったなぁと。いや、道徳的にどうこうとか救いがどうこうではなく、なんとも味わいのないラストだと。小説は最後に主人公たちが絶望の中にも一抹の希望をもって霧の中を彷徨う感じで終わっているのですが、あの迷宮感がいい。小説を読み終わっても、ふとあの主人公たちは今どうしているんだろうと思いを馳せることができるのです。翻って映画のラストはダラボン監督のドヤ顔しか感じられず、あれが小説のようなラストならこの映画は10点満点で何回もリピートして観たでありましょう。ラスト前までは本当によく出来ていただけに本当に残念ですorzあの結末が好きな人なら10点余裕の良い出来だと思いますが、もし自分が原作を読んでいなければ9点くらいかなー。まあ、原作が好きだとどうしても評価が変動してしまうのは仕方のない話ですねー。何とは言いませんがでっかい人間が人を食らう話とかwグロ描写は結構凄いのが出てきますので要注意です:)
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5
モンスター・トーナメント 恐ろしく退屈な映画ですw対戦する(一部オリジナル魔女?みたいなのとか、沼の怪物とか知らないのがある)有名モンスターのプロフィール紹介のあと、モンスター同士がプロレスをします。それを二人のおっさんが実況中継する体。普通のプロレスにたまに光線技が加えられていますがとにかくつまらないw基本的にはこれの繰り返しなので、怪物の格闘が始まると、見ているこっちは睡魔と格闘するはめになります。(実際途中で何度か寝たw)これ撮った監督は自分で脚本も書いていて、エド・ウッドフォロアーか、本人の生まれ変わりなのかもしれません。死霊の盆踊りのお姉ちゃんの裸踊りが怪物のプロレスに代わっただけなので、タイトルも怪物の盆踊りのほうがZ級映画愛好家にはアピールするかも:)
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痩せゆく男 スティーブン・キング原作。太っている男がジプシーの呪いでどんどん痩せていくのですが、その過程を表現する特殊メイクがリアルでなかなか凄い。この映画には様々な教訓がこめられています。車を運転中にナニしてはいけない、事故の過失をもみ消してはいけない、不倫を疑われてはいけない、いきなり帰ってきた旦那が勧める食べ物を不用意に口にしてはいけない、義理堅いマフィアには恩を売っておくと良い等々・・・。それにしてもジプシーの呪いダイエットの効果にはライザップも真っ青ですなー:)少々グロい描写もあります。基本地味な映画ですが、トワイライトゾーンとか世にも奇妙な物語が好きな人にはお勧めです。
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妖婆 死棺の呪い 自分が小学生の頃淀川さんの洋画劇場かなんかで放送されて、友達の間で怖すぎと話題になったソ連製ホラーファンタジー。今となっては恐怖描写も可愛いもので、楽しさ一杯の映画ですが、今のようなハードなホラーも少ない子供時代は十分怖かったのでしょう。プロットもよく出来ていて、水木しげる先生にも翻案された、末永く皆に愛される名作だと思います。とにかく美術が良くて最後に現れる妖怪たちもなかなかの迫力。別名魔女伝説ヴィーという邦題もついてますがヴィーというのが主人公の僧が見えない妖怪たちの秘密兵器で、この妖怪のデザインや登場の仕方がまた素晴らしい。これ、ロメロのナイト・オブ・ザ・リビングデッドよりも前に公開されているんですね。ソ連映画の底力、恐るべし。
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レギオン 神と天使を軸にターミネーターとゾンビの要素を合わせた幕の内弁当風映画でわりと面白かったです。神は一体どっちの味方やねん、それ優柔不断とちゃいまっか。それじゃガブリエルはんがたまりまへんわ(なぜか行かず関西弁)という疑問もわきますが、いきなり強くなって復活したミカエルさんはスーパーサイヤ人のよう:)ドライブインの天井を這い回るゾンビ婆がとても良かったw
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ローズマリーの赤ちゃん 心理的に相当恐ろしい映画。スプラッターシーンはおろか、恐いビジュアルみたいなものもまったくありません。そんなものより親切だった隣人たちの薄ら笑いや悪態をつく顔が恐い。自分が信じたり、好感を持ち、好感を持たれていると思っていた優しげな隣人たちが実はあっち側の人間で自分をただの器物のようにしか思っていないことを知った時の恐怖。いやー、怖いわ:)
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The Eye
アイ
香港・シンガポール合作の幽霊映画。角膜移植をうけて目が見えるようになった盲目の少女が幽霊や未来が見えるようになる話。その角膜の提供者が実は超能力を持っていたというわけですが、この映画の良いところは幽霊の描写。丁寧な演出で幽霊の不気味なメイク、カメラワークやカットつなぎ、音楽が良く、とても怖いです。何体か出てきますがどれも気味が悪くて素晴らしい。死神みたいなのも出てきますが、これは黒沢清監督の回路の幽霊のようですw。さらに電車の窓にさりげなく霊を映しこんでぞっとさせるあたりも、なかなか憎い演出です。ただ後半、角膜提供者の謎が解けていくにつれ平凡な予知能力話になり、最後はなんとなくいい話になって終わるというのが非常に残念。最後まで幽霊押しのストーリーでやりきれば幽霊映画として名作になったかも。主役と角膜提供者の女優さんは二人とも良いですね。
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13日の金曜日 スクリームのネタにもなっていた、ホッケーマスク姿のジェイソン君が出てこない13金シリーズの1作目。惨劇が起こる場所設定、犠牲者たちのプロフィール、惨劇の演出など、今シリーズのみならず後のスラッシャー系映画にも受け継がれる骨格が確立されています。ジェイソンのバックボーン紹介や犯人は誰だ的な要素もあって、キャラクター的には地味ながらある意味水戸黄門化したジェイソン君が主役の後継作より面白い面も。
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13日の金曜日 PART4
完結篇
ジェイソンのようにあまりにもキャラクターが確固たる地位を築いてしまったシリーズは、よほど勇気がある(あるいはぶっ飛んだ)監督やプロデューサーが参加しない限りマンネリ化は避けられないものかと思います。犠牲者が何人かいていきなり殺人鬼が現れて惨殺・・・13金に限らずスラッシャー系はこれの繰り返しなので、基本自分はあまり食欲がわきません。特に続編についてはCSでたまたまやっていれば観る程度wそれでもホッケーマスクをしたジェイソンも一作くらいは見ておこうかなと、ファンのブログで評判の良かった本作を見ました。期待した程度には面白かったです。トミー君の存在は良くも悪くも味にはなっていたかな?髪を剃るに至った理由をもっと丁寧に合理的にしたほうが良かったかも。その後フレディvsジェイソンも見ましたが、あっちのほうが各方面に気を使った脚本で面白かったかな。
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January 13, 2011

事件記者コルチャック

Kolchak

昨日、何気なくamazonを回遊していたら、なななんと、死ぬまでに一度は全話見たいと思っていた事件記者コルチャックのDVD-BOXがいつの間にやら出ているではないですかぁぁ。

条件反射的に思わずポチってしまいましたよ。大学時代、昼の再放送で、妖怪・怪物ものが大好物な私としてはずっぽり嵌ってしまって、毎日これを見てから大学の午後の講義に行ったりしたもんです。

全20話のうち数話しか見ていなかったのですが、いずれ全話見たいと思って幾年月……権利の関係か大人の事情か知りませんが、ずっと昔LDとVHSで出て、スカパーか何かで再放送されて以来それっきりだったらしく、ほとんど自分にとっては幻の作品となっていたのでした。

お話は大手通信社(にはあんまり見えない)の中年記者コルチャックが毎回、妖怪や怪物が関わる事件を追っているうち、自ら命を狙われるようになり、結局最後は一人で敵の弱点をついて退治するも、記事は信用してもらえずに没になるというのが毎回のパターンなんですが、とにかくコルチャックと上司の編集局長のキャラクターがいいんですな。出てくる敵も悪霊、切り裂きジャック、魔女、狼男、ゾンビ、吸血鬼からイドの怪物みたいなのやら古代神、宇宙怪物などバリエーションに富んでおり、怪物のメイクや着ぐるみのクオリティが多少難がある回もありますが、話がストレートでとにかく見ていて楽しい。

全体的にはコメディテイストのオカルトホラーという感じですが、結構サスペンスフルな部分もあり、アメリカでは好評(日本では初放映時は不発っぽかった)だったため、権利関係で20話で打ち切りにならなければ、もっと続いていただろうということです。

主役のダレン・マクギャビンさん(故人)の声をあてているのがねずみ男やブラック魔王で有名なw大塚周夫さんなんですが、これがまた滅茶苦茶はまっていて素晴らしい。

その名調子ぶりは刑事コロンボをあてた小池朝雄さんと双璧といったところでしょうか、DVD-BOXは日本語吹き替え版のみで、原語バージョンが入っていないんですが、自分としては十分満足かな。どうせ(特に洋もののTVシリーズは)吹き替え版しか見ないしw

このほかにTVシリーズのもとになったパイロット版が2作あり、こちらは吹き替え版が存在しないので、ブックレットのインタビューでもご本人が希望されているように、大塚さんの吹き替えで出して欲しいものですね。最初の「ラスベガスの吸血鬼」は昔レンタルビデオで見たことがあるのですが、もうひとつの脳髄を吸う怪人の話は予告編でしか見たことがないので、それも見てみたい。

てなわけで、本日届いたコルチャックを一気見しなければならないので、Blenderはお休みですw

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June 21, 2009

トランスフォーマー

映画トランスフォーマー、昨日テレビでやってたのをたまたま最後のほうのクライマックスだけ見たんですが…5分で飽きました。
CGの最先端を行く技術面にも大いに興味があり、いずれDVD借りてみようかと思ってたんですが、TV見てもうお腹いっぱいな感じ。

怪獣映画やCGてんこ盛り映画、SF映画あたりはA級、B級問わず昔から大好物なんですが、このトランスフォーマーを劇場で見たら映像酔いで気分が悪くなったんじゃなかろうか。
パンやズームだらけのカットが短時間に次々と切り替わって、肝心のロボットのデザインが鉄くずの集まりみたいで敵味方の判別がつかないもんだから何がなんだかわからない。(磁力怪獣ガルバンがいっぱい出てきた感じ(笑 ガルバンのほうがポリシーがしっかしている分、デザインが良いですけど。)
モーションブラー使いまくりなんで、動きは自然だけど、とにかく目まぐるしい。
昔読んだ初心者向けの動画の撮影教本なんかで、素人はやたらパンやズームを使いたがり、映像酔いするものになるので注意しましょうみたいな事が書いてあったのですが、ほんと、素人が初めてカメラ持って撮った映像をCGで再現した感じ。編集もかっこいい所を全部見せたいと、細切れにして並べた感じで視点が定まる前に次のカットに進むもんだから、とにかく抑揚がなく一本調子。
DVDを借りずとも、映画のトレーラー見るだけで十分といったところでしょうか。

さらに致命的だったのは、ロボットのデザインがかっこ悪いこと。ああいうディテールに凝ったものはカラーリングやシルエット・全体のフォルムはかなり特徴的なものやシンプルなものにしたほうがいい気がします。シルエットやカラーリングに特徴が無いんでみんな同じに見える。鉄板の寄せ集めで表情を作るのも動きがスムースなだけになんか気持ち悪かった(笑
例えばあのノリでガンダムとかザクとか原型を留めないほどごてごてにディテールアップしたらどんなに驚異的CG映像で動いたとしてもファンから結構反発くらうんじゃないでしょうか。

マイケル・ベイってパールハーバーの監督ですか…なるほどw
映像技術は文句ないので、ほんと、もったいない感じです。
一応最後の30分くらい録画して見たんですが、見ると目が疲れるので録画もすぐ消しちゃいましたね。やっぱりSFに限らず、映画は技術じゃなくて脚本と演出と絵づくりだなぁ…

その後、レンタル屋から借りてきたガリレオ劇場版「容疑者Xの献身」を観たんですが、本当によくできた映画で、最後は感動して泣いちゃいましたw
ことに堤真一さんは素晴らしい演技をされてましたね。


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October 11, 2008

ウルトラQ -dark fantasy- 感想

また随分間があいてしまいましたが、久々に更新。

で、唐突ですがHDDのファイル整理をしていたら昔書いたウルトラQ-dark fantasy-の感想が出てきたので、生存証明を兼ねて掲載しようかと…(昔自分のホームページに載せて短期間リンクを張っていたことがあったんですが、リンク切ってそれっきりだったはず・・・)
本放送当時、毎週書いていたものなので、そんな感じの文章になってます。
元祖Q好きの自分としてはやっぱり辛口になってしまってますなぁ…


えーと、(元祖)ウルトラQが好きです。初オンエア当時、小学生でしたが毎週わくわくして見ていました。

そんなウルトラQがリメイクされ、ウルトラQ -dark fantasy-(ウルトラQDF)となり、カネゴンやらガラモン・ケムール人もどきが出るということで低予算・スポンサーがあの欠陥商品(CCCD)販売元のエイベックス、OAが深夜枠で東京ローカル(+animax)という点に激しく不安を抱きつつも第1話から結構期待して見てました(^^;。

私の場合やはりウルトラQを名乗る以上、原則として怪獣を絡めたセンス・オブ・ワンダーに溢れる良質ドラマアンソロジーであって欲しいというのは基本です。
もともとのウルトラQの企画は後の怪奇大作戦っぽいSF,スリラーベースのドラマということで悪魔っ子やあけてくれ!、ボツになった幽霊自動車など、怪獣はあんまり出ないものだったようですが、TBSが円谷プロがやるなら怪獣だろうということで円谷プロに初期制作段階で路線変更を要請、ほとんどの回に新怪獣が登場し、結果高視聴率をたたき出しまくって、後のウルトラシリーズ、怪獣ブームに繋がって行く訳です。

そんなわけで、はっきり言って今回のウルトラQDFは別にウルトラQを名乗る必然性の無い、世にも奇妙な物語や火曜サスペンス劇場、恐怖劇場アンバランス、怪奇大作戦といったタイトルのほうが似合いそうな作品が多く、結構トホホです。中には古典からの盗作・剽窃としか思えない作品もあり、ウルトラQの大看板を汚すのはやめて欲しいと思ったこともしばしば・・。ただ、新設定の主役キャスト(袴田・遠藤・草刈トリオ)は今の時代に良く合っていて、皆さん好演しており、これでお話が面白ければなぁ・・・と余計残念だったりします。

とは言え、QDFでも怪獣が出ている回はそれなりに面白く、低予算で怪獣使いまわしでもいいから、そっちの方向でもっとお話を作ってくれればもうちょっと面白かったかなぁと思います。怪獣が登場しない回でも面白い話も散見されるので、元祖同様これらをスパイス的に使うと全体の印象がぐっと良くなったでしょう。

なんといってもウルトラシリーズの生みの親とも言うべき金城哲夫さんが亡くなられているのが痛いです。彼が生きていたらはたしてこのようなDFに納得したかどうか・・・。怪獣が出なくてもまったく違ったセンスオブワンダー溢れる新たなるウルトラQの世界を見せてくれたかもしれません。

一応、全部見てますので個々の話の感想・独断的評価をつらつらと・・・。


No.
タイトル
脚本・監督
独断と偏見による評価 ★5つで満点
感想

1
踊るガラゴン
脚本:上原正三
★★★★

新ウルトラQ(もどき)の第1弾ということでガラモン(もどき)出してきました。
戦闘ヘリあたりのCGが最近の3Dゲーム風なチープさで、できればミニチュアでやってほしかったところではありますが、昨今は(この程度のクオリテイなら)CGのほうが安あがりなのでしょう・・・
電子頭脳が実はでかいほうだったというオチは良しとして、小さい方はあんまり強そうでなく、怖くも無く、戦車なんかでガシガシ踏み潰せそうでこれで本当に人類が征服できるんか?と思わず遊星人を心配してしまうのがどうも・・・。
渡来角之進役教授こと草刈さんの新境地的怪演が最初違和感があったのですが、慣れるとマッドサイエンティストな感じで結構いい味出してます。
なんといっても怪獣が出てくるのがウルトラQっぽく、主要キャストの紹介篇としても成功していると思います。よって評価は★4つ。(やはりCGが今一つ)
しかしこの回で一番印象に残ったのはどう見ても標準っぽいレンズがついているレンジファインダー機なのにファインダー一杯に空を飛んでいる隕石が捉えられる超望遠な写真が撮れるらしいエンクミのカメラ。こんなコンパクトな超望遠カメラ欲しいです。(笑)モノはたぶんキャノネットQL19(45mmF1.9)あたりか・・。

2
らくがき
脚本:武井 彩 監督:服部光則
★★★
いくら落書き好きの宇宙人でも人間の血小板?にまで落書きするのはいかがなものかと・・・w
宝生舞さんの恐怖にひきつった顔が怖いです。宇宙人のデザイン、もうちょっと個性が出るとなお良かったのですが・・・。

3
あなた誰ですか?
脚本:林 民夫 監督:金子修介
★★☆
書割の空がぽろぽろ落ちてくるのはウルトラマンの「撃つな!アラシ」を思い出してしまいました。逆転的な話の展開が面白いです。

4
パズルの女
脚本:広田光毅 監督:北浦嗣巳
★☆
人に親切にしたおかげであんなに怖いめに会うのはいやーんです。(wラストはハッピーエンドなんでしょうか・・・ちょっと共感しずらいテーマでした。

5
ヒエロニムスの下僕(しもべ)
脚本:高橋 洋 監督:八木 毅
★★★★
怪獣は出てきませんが面白かったので高評価です。このネタは地獄先生ぬ~べ~でやっていて、私はその時ヒエロニムス回路を知りました。昔アンビリーバボーでも見た気はするのですが、紙1枚での害虫駆除効果が100%認められたら金鳥とか大変ですね。

6
楽園行き
脚本:村井さだゆき 監督:服部光則
★★☆
非日常空間は日常空間をちょっと行ったところにあるといった感じの話。そうした設定は悪くないし、元祖Qの「あけてくれ!」っぽい。しかし、配達人はどういう動機であの仕事してるんすかねぇ・・。やたら強いし、普段OLだし。あの変な白い武装集団は楽園の住人達の運動不足を解消するにはいいかもですね。

7
綺亜羅
脚本:小中千昭 監督:金子修介
★★★
パンクファッションの幽霊みたいなのが不気味です。死んだ主役のベース弾きのあんちゃんも7人ミサキよろしく金魚の糞みたいに少女について歩く霊の仲間入りをするのでしょうか・・。

8
ウニトローダの恩返し
脚本:上原正三 監督:北浦嗣巳
★★★★☆
CGサビ怪獣は安っぽいが、もこもこと膨らんで通りを埋め尽くすイメージが絵として悪くないと思います。やけくそ気味に開き直った脚本・演出・怪獣造形と草刈&なぎらのおっちゃんの怪演がいい味出してます。そーれそれそれ★4つ半。

9
午前2時の誘惑
脚本:篠原高志 監督:原田昌樹
★★☆
不思議のメルモ話。主役が別な人だとまた随分違った作品になりそう。いえ、別にさとうのタマちゃんも悪くないのですが、地味な変身前と変身後美形の落差がもっと出そうな人だとより面白いのではないかと・・。

10
送り火
脚本:太田愛 監督:原田昌樹
★★
赤目さんの役割がいまひとつわかりません。

11
トーテムの眼
脚本:清水信宜 右田昌万 監督:北浦嗣巳
評価に値せず。論外

 最近、やれオマージュだのパロディだのと過去にあった名作を加工した作品を目にする機会も多くなってきました。(まあ、空想特撮ドラマでもいろんなアイディアが出尽くしてしまってオリジナルなストーリーを作りづらいせいもあるのでしょうが・・)
しかし、これはいけません。まんまホラー小説の古典中の古典「猿の手」のパクリです。なんらかの捻りがあるかといえばそれほどのものは何も無く、登場人物や小道具・事件を記号的に置き換えただけの盗作・剽窃といった言葉がよく似合う作品です。ついでに死んだ母親が戻ってくるあたりの雰囲気はペットセメタリーあたりもパクったか、いずれにしてもウルトラQというあまりにも大きな栄光のある看板に思いっきり泥を塗りたくってます。最後の安易な人類破滅オチも最悪です。オマージュというなら漫画のアウター・ゾーンの世界の小さな平和を願う古本屋の話くらいの事はやらないと・・。
トーテム君に世の中からオマージュと称した盗作が消えますように・・・とお願いしたいくらいです。

12
夢みる石
脚本:太田 愛 監督:鶴田法男
★★★☆
SFボディスナッチャーや光る眼などの古典SF映画を彷彿とさせる内容でした。最後の宇宙人の正体も低予算CGらしい安っぽさ全開なのですが、動きや使われ方は良いかと・・・

13
影の侵略者
脚本:太田愛 監督:原田昌樹
★★
んー、まあ、なんちゅうかミノタウロスなヤプール?

14
李里依とリリー
脚本:高木登 監督:鶴田法男

元祖Qの「悪魔っ子」のリメイクですが、タイトルは「五郎とゴロー」をもじってきたか・・・
精神と肉体が分離するのは同じですが、親が娘にアルタードステーツをやらせているという、考えてみれば児童虐待が多い世相が反映されているのでしょうか・・・。(無い無い(^^;)
元祖の娘を思うが故の催眠術の多用で分離してしまった精神が肉体を滅ぼそうとするという話のほうがはるかに神秘的で怖いし、SFマインドにあふれているかと思いました。オルゴール等の小道具も効果的でした。

リメイクのほうは子供がモルモット的扱いでなんだか後味悪いです。

15
光る舟
脚本:原田昌樹 監督:太田愛
★★☆
んー、夢は現世となり、現世は夢となるって感じ?ハッピーエンドな展開は好きです。でもウルトラQとしてはどうかなと・・・。

16
ガラQの大逆襲
脚本:上原正三 監督:服部光則
★★☆
ガラモン(もどき)、セミ人間(もどきで女)が登場ということで予告を見た時から期待爆発だったわけですが・・・いざ見てみると脚本が爆発のあとの残骸といった感じで・・・(^^;
元祖ウルトラQではセミ人間が現れた目的は電子頭脳を取り返すということで、「ガラモンの逆襲」は非常にサスペンスフルな作品となっておりました。
一方こちらで登場したセミ女の目的は前回ガラモンもどきを倒した渡来教授を盗人に仕立て上げて(エンクミ・袴田君にもついでに)個人的に復讐するという、世界征服めざして幼稚園バスを襲撃するショッカー怪人なみのトホホな展開です。
しかも最後にゃ教授に爆弾付きの首輪をつけて爆殺をはかるという・・・なら最初から面倒なことをせずそうしとけば良いものを、どうしても渡来教授が自殺したとみせかけて完全犯罪を目指したかったようです。天下のチルソニア遊星人も警察が怖いのでしょうか(笑
加えてセミ女、SMの女王様風なファッションに身を包みムチ振り回すわ、喋り方が女王様+そこらのヤンキー風な姉ちゃんだわでせっかく頭部の作りこみは(目はジージーと回ってほしかったものの)結構良い感じなのにとっても頭悪そうでイメージ良くないです・・・。
最後のあたりでやっとでかいガラゴン2号が登場したかと思ったとたん、エンクミ所有のガラQにセミ女ともども瞬殺されるという・・・(^^;
うーん、上原さんの脚本ですがやはりもうちょっとなんとかならんかったもんかと・・・。(ハッカー行為は犯罪ですよ・・・もちょっと(笑))
怪獣2体出ていてもちょっと辛めの★2つ半・・・・残念!(;_;

17
小町
脚本:上原正三 監督:八木毅
★★★
うーん、小町さんのようなアンドロイドが量産されると男は誰も人間の女性を相手にしなくなるでしょうね。結果子供が生まれなくなり、種が滅ぶという、裏を返すと結構怖い侵略テーマ話かも・・・(^^;

18
後ろの正面
脚本:武井 彩 監督:服部光則

多重人格の犯人の脳内世界をグリッドマン(だっけ?)やトロン世界風に表現。事件自体は単なる多重人格者による連続殺人話。お話としてもビジュアルイメージとしても平凡でそれこそ火曜サスペンス劇場のほうが合っているかも・・・。せっかく渡辺いっけいさんとか出ているのだから、もうちょっと不思議なお話にして欲しかった。

19
レンズ越しの恋
脚本:小林雄次 監督:服部光則
★★★
オチはかなり早い段階で読めるけど、お約束的ないい話なんで泣いてしまいました。くやしい(笑



20
密やかな終幕
脚本:岡野ゆうき 監督:高橋 巌

あんまり好きじゃないんですよね、安易なニューウエーブSF映画(死語w?)的破滅オチ。上の猿の手パクリ話でもそうだったんですが、次週以降にまた同じ主役達が出てくるシリーズ中ではあんまりやって欲しくないですね。



21
夜霧よ、今夜も・・・
脚本:藤川桂介 監督:八木 毅

地球の火山を噴火させて地球人を抹殺しようとする月の魔人ヘカテとその配下の第なんたら惑星人たちのアジトに迷い込んだエンクミがストロボ発光攻撃とかわし身でなんたら惑星人を次々と倒し、怒ったヘカテのCGスネーク攻撃にやられそうになったところをお地蔵さんパワーで救われるというわけのわからん作品。
演出もなんか無駄に怖さを盛り上げる?ために定番な人形使ってくるあたり火曜サスペンス劇場といった感じの物悲しさも漂います。ともかくエンクミが強いのか相手が弱すぎるのかやたら緊張感の無いご都合主義的な展開がトホホな作品でした。



22
カネゴンヌの光る径(みち)
脚本:山田正弘 監督:清水 厚
★★★★★
カネゴンの繭のリメイク?的作品ですが、なぜか21世紀なのに万博だしケロリンだしイエイエだしパンタロンだし、眉毛が繋がった若人アキラの異様な雰囲気、カネゴンヌの豆劇場は大ウケ、国籍の怪しい占い師は出るわ、ほんとにそのお金届けてんのかよーだし、結局オチは元祖と同じでも基本的にはいい話だし、細かなギャグも効いていて、大変楽しい作品に仕上がっています。今のところ、新Qでは一番面白かった。元祖カネゴンよりこっちのほうが好きかも・・・(^^;
特にカネゴンヌになってからの主役の女の子の吹き替え?が非常によく合っていて可愛らしく、あの着ぐるみ然としたカネゴンヌに見事に命を吹き込んでいるところが実に素晴らしい。プコプコいう足音もナイスです。エンディングのテレビと中のカネゴンヌてんこ盛り映像も秀逸。スペイン人でもオランダ人でなくても★満点です。
フラッシュハニーなエンクミが持っているカメラがNikon D100っぽいのがやはり21世紀なのか?w

23
右365度の世界
脚本:山田正弘 監督:清水 厚
★★
なんかSFジュブナイル的というか、前田愛主演の環境ビデオというか、物理学的夢オチというか、大林宣彦的実験映像詩というか、なんかのコマーシャル風綺麗な合成映像の品評会というか、結局一粒の涙が世界を救ってしまうというか、これらのどれかが好きな人にはいいのかもしれないけど、私としては最初から最後まで少々退屈な作品でした。浜辺の帽子被った少女はうる星2ビューティフルドリーマーを思い出しました。

それにしても怪獣退治のため休講するのは渡来先生くらいだろうなぁ・・(w
まあ、ある意味個性的で独特のゆったりした時間の流れが感じられる演出も面白い。渡来先生の性格づけも割と良く表現され、休講の張り紙分の★も加えて★2つ。



24
ヒトガタ
脚本:小中千昭 監督:実相寺昭雄
★☆
あの実相寺監督作品ですから、これは当然のように期待度100%弱(弱はラジオ版Qの実相寺演出を聴いた不安から・・(笑))はあったわけですが・・・・かなりつまらんかったです。
アングラ演劇の脚本を実相寺節炸裂の演出&カメラワークで格調高く仕上げたイメージビデオというか・・・いかんせんお話がずーっとモノローグ中心でおじさんと人形おばさんの棒読みチックな台詞で進行し、いつ面白くなるのかなーと思っていたら最後はいきなりエコエコアザラクで唐突な展開&強制終了なんですが・・・23話同様小難しい台詞並べたてるだけで、内容は単純なお話という印象しかありませんでした。なんとなく題材的に(怪奇大作戦の青い血の女+からくりサーカス+エコエコアザラク)X江戸川乱歩といった感じでしょうか・・・

ウルトラマンやセブン・ティガ(?)、怪奇大作戦で実相寺さんの作品が面白かったのは基本に子供から大人まで楽しめるような許容範囲の広めなドラマがあり、そこに実相寺監督の独特の世界が展開されるのでわかりやすくも格調の高い作品となっていたと思うのですが、ウルトラQ劇場版にしろ、これにしろ、あまり縛りが無いと糸の切れた凧のような作品になってしまうということでしょうか・・・。エンクミ+袴田+草刈トリオメインでドラマが展開するとその制約から逆に観やすい作品になったかな~とか・・・。
こういうテイストの作品が好きな方は熱烈に支持するかもしれませんがあんまり大衆受けはしないでしょうね。
まあ、アンソロジーの一篇として毛色の違うもの、味のあるものがあっても良いとは思いますが、実相寺さんには多くの人が見ても分かりやすくて面白い作品も作って欲しいという期待があるんですよねぇ・・・。さてさて来週はどうなりますことやら・・・。

25

脚本:小中千昭 監督:実相寺昭雄

予想通り激しくつまらなかったっすね・・・。途中までちょっとは面白くなるかな~と思っていたのですが、結局どっかそのへんの黒テントでアングラ好きのお客さん相手にオカルト芝居でもやってくれってな感じです。この脚本家の書く耽美派的?なお話は完璧に私には合わない感じです。(まあ、アングラ度は前回の方がはるかに高いですが・・)
脚本家の趣味なのか、ちょっと不気味っぽいシチュエーションを用意して小難しい台詞を並べ立ててひとり悦に入っている感じ・・・。
前回・今回の話は作家性を前面に押し出しすぎて観客を置いてっちゃってるような感じでした。

新・恐怖劇場アンバランスとかだったら、ヒトガタやこの話なんかもまあ実相寺さんがやったというだけでそれなりには楽しめたかもしれませんが・・・。
闇で思い出されるのは世にも奇妙な物語のスマップ篇のブラックルームという話・・・あっちのほうがはるかにウルトラQ指数は高かったしなにより脚本が面白かった。
いよいよ次回最終話登場のケムール人もどきは面白そうです。でも面白かったとしても闇やその前のヒトガタと一緒のDVDならいらないな・・・(笑



26
虚無の扉
脚本:小林雄次 監督:高橋 巌
★★★★★
いや~、期待通り面白かったです。特にレキューム人が巨大化して第2東京タワーに迫るあたり、昔の元祖ウルトラQに感じたワクワク感を味わうことができました。ウルトラQってやっぱりこうだよなぁと思わずうなずく話の展開。ケムール人と同じ声なのはご愛嬌(笑

恐怖劇場アンバランス的アングラ劇場な脚本&演出の自慰行為的24,25話あたりと比べると雲泥の差というか、視聴者を楽しませようという意識のしっかり感じられる脚本が良かったです。

まあ、元祖のケムール人の2020年の挑戦に比べるとお話も予算も弱いですが、おそらく身の丈300メートル以上あろうかというレキューム人のタワーに向かって歩くカット、予算と戦いながら合成・CGで安っぽいなりに巨大感を演出するカットなどは印象的でした。

つまらんアングラ芝居や盗作などやらないで、特撮はチープでもこのトーンでQDFを統一してくれれば、私としてはもっと楽しめたのですが・・・・・。

QDFを見終わっての結論は、時々面白かったけど、DVDを買うほどでは無い・・・録画で十分といった感じでしょうか・・・。

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November 11, 2007

医龍に嵌る

R1000660s
RICOH GR Digital

これだけ前回から更新が開くと、さすがに唐突の感も(^^;

相変わらずTVドラマは割と好きなわけですが、今期見ているのは
医龍2
ガリレオ
ドクター・フー(NHK教育)」
キューティーハニー THE LIVE
ケータイ刑事銭形海
モップガール
ULTRASEVEN X
パセリ
相棒 Season6

以上。
 うーん、こうして挙げると結構見ている・・・(^^;
 今期は相棒とガリレオくらいで、興味のあるドラマはあんまりなさそうだな~と思っていたところが案外面白いものが多いですね。

 「医龍2」はたまたま二時間スペシャルの最後の十数分を見た(前作は何故か見なかった)んですが、それだけで、このドラマは恐ろしく面白いと思いました。最初から録画しなかったことが悔やまれます。
 2話目からはちゃんと録画して見ているんですが、当然それだけでは飽き足らず、DVDレンタル屋に前作を求めて車を飛ばしたわけですが・・・
 以前は近所に小さなレンタル屋も含めると5軒ほどあったんですが、小さなところはみんな潰れて今は2軒しかありません。で、この手の人気番組は続編や再放送があるとレンタルの稼働率が高くなり、なかなか借りることができなくなります。4日ほどチェックして借りられたのは全6巻中3巻と5巻のみ。
 結局アマゾンでDVDBOXを購入。最近は特に貧乏なので滅多にDVDは買わずレンタルで済ませているわけですが、医龍は買う価値は十分あるでしょう。とにかく早く見たくて即配オプションまでつけてしまいました(笑
 届いてから何度も見ているんですがチーム・ドラゴンの格好よさに涙が止まりません(T^T)
 もし医龍を見なければ、私は人生の楽しみ・喜びの15%ほどを知らずに死んでしまうことになったでしょう。危ないところでした。(笑
 (特に荒瀬医師のエピソードが好き)
 医龍2も負けず劣らず面白く、自分の中では前作同様神ドラマ認定です。4話、5話で某所で囁かれる神女優・黒川智花さんが出ているんですが、これがまた緊張感があって良かったですね。5話目はDVDレコーダーの最高画質XPモードで録画。4話目をLPで録画してしまったことが悔やまれます。
今期、次回が待ち遠しいドラマはこのドラマだけです。(ちなみに前のクールではパパムス)

ガリレオ」は始まる前から怪奇大作戦っぽくて期待値が高かったんですが、まあ、それなりに面白くまとまっている感じ。バディーものの面白さとしては金曜の「モップガール」の北川・谷原コンビのほうが良いですね。福山雅治は良くも悪くも福山雅治というキャラクターが立っているので、ドラマの中に溶け込んだ俳優というイメージが足りない。ただ、これも脚本次第なので、柴咲コウさんとの絡みや会話をもっと軽妙にお約束的な掛け合い漫才を作るなどの工夫で面白くなりそうな気もします。視聴率は20%越えで安定しているようですが、月曜のこの枠は裏に面白い番組が無いのでドラマとしては相当恵まれている気がします。(前回のファースト・キス然り)

 「ドクター・フー」は毎回良質のヨーロッパSFの伝統を感じさせる丁寧なストーリーが良いですね。主役の女の子のビリー・バイパーは好みが分かれそうなワイルドさがありますが、私は好きです(笑 昔昔モノクロの頃から登場していたダレクはSFドラマ史に残るキャラかも。写真だけ見ると橋の欄干みたいですが。(笑

キューティーハニー THE LIVE」は何気なく深夜ザッピングしていたらたまたまやっていて、変身後の恰好がなんとなくハニーっぽい(笑)と思ったらやっぱりハニーだったという・・・(笑
やっぱりアクションがあるので、原作のボディコンなコスチュームにはできないんでしょうか。主役の原 幹恵さんって初めて知ったんですが、どこか芦川よしみっぽいなと。
結構スタイルが良いのに、変身すると厚ぼったい衣装のせいで折角のボディラインが殺される残念感があります。演技はまだまだですが、かなり動ける人みたいですね。頑張りが伝わってきて良いです。
この前あたりから登場の青ハニーが中々良いです。さらに今後出てくるらしい白ハニーにも期待です。あと早見役の山本匠馬さんという人がキャラクターに嵌っていて実に良い感じです。
TV東京の深夜枠にも関わらず結構ストーリーもちゃんと作っているので好感を持って見ています。マーク武蔵さんの和洋折衷の台詞が非常に聞きづらいんですけど(笑

 「ケータイ刑事銭形海」はまあ、レギュラーで見ているシリーズなので。スニーカー刑事復帰の新オープニングはいかにも予算節約、間に合わせで撮ったという感じで残念。山下さんはギャグが浮きまくりでもう少しシリアス路線に軌道修正したほうが良いのではないかなと。それと、最近はストーリーもトリックも平凡、画面上も凝った演出も無いのが寂しいですね。ギャグ担当は柴田役の大堀さんに集中して任せるほうがいいんじゃないでしょうか。キャストの使い方に愛の頃のテイストが欲しい感じがしてます。大政さんは少しずつ進化しているので、そのあたりは楽しみです。

 「モップガール」は全く期待していなかったし、主題歌をあの問題児が歌っているので積極的には見るつもりがなかったんですが、なんとなく録画して鑑賞した1話めが結構面白く、主役の北川景子の変顔が良かったので(笑
設定が米ドラマのトゥルーコーリングのパクリということで随分批判もあるようですが、毎回凝ったストーリーと谷原・北川コンビの掛け合いの面白さと可愛い変顔が魅力的なドラマで、トリックのような感じで見られます。特に2話目のある意味どんでん返しにつぐどんでん返しには感心。乗りとしては時効警察のホモ回に通じるものも(笑

ULTRASEVEN X」はまあ、ウルトラセブンですから付き合いで・・・という感じで見ています。低予算がありありな感じですが、意外に面白い回もあるので侮れません。日雇い仕事元締めのような宇宙人役で赤信号の小宮くんが出ている回なんかは脚本が面白く、印象的な話でした。演出にムラがあるのか、初回なんかは話のテンポも悪くてなんだかなという感じでしたが割と見られる出来になってますね。円谷プロも身売りして大変のようですが、頑張って欲しいものです。買収したTYOの社長は、今までの特撮ファンにわざわざ喧嘩売らなくても・・・と思ったりしましたが。CGも所詮映像の表現手段の一手法でしかなく、ミニチュアを使ったほうが効率的、もしくはCGの表現より適しているという場面はいくらでもあり、CG全盛と思われるハリウッド映画でもミニチュアワークは欠かせないものとなってますね。まあ、買収に絡んだ景気付けと思いつきでの発言かと思いますが、ご本人が思っている以上に敵を作っているようです。円谷の経営陣を前に自分に絶対服従を誓わせる場面など、いかにも悪役侵略宇宙人という感じでしたが(笑
自分としてはそんな特撮の手法がどうこうよりも、第二の金城哲夫さんを作る(探す)ことが、今の円谷プロに一番必要なことだと思いますけどね~

パセリ」はうちの地域では千葉テレビでやっているローカル番組ですが・・・これもTVをザッピングしていたら、あ、(銭形)泪が出ている、と思って見始めました。(笑
黒川芽以さん、まだ高校生の制服も似合いますね。愛の迷宮はタイトル的にどうも見る気がせん(^^;のですが、パセリは高校生が女性バンドを作るという青春ドラマで、あまり力まず自然な感じで作っている点が好感が持てます。

相棒」は、さすがに毎回脚本が安定していますね。Season6の枠拡大スペシャルもなかなか見ごたえがありました。水谷豊さんは相変わらず和製シャーロック・ホームズが板についてます。劇場版も作るようですが、どっちかというと最近の邦画に見られるキャストで呼ぶ映画向きな作品では無いような・・・。相棒の場合、脚本に力のあるライターが多いようなので、地味ながら名作と呼ばれるような面白いものができるかもしれません。やはり映画もドラマも脚本が一番大事ですからねぇ。


 ちなみに今期で見ていないドラマ・・・
ハタチの恋人」は最初からまったく見る気なしというより、積極的に見たくないドラマという感じでした。
いまさらさんまちゃんで年の差恋愛とは(笑
視聴率も辛い一桁が安定して続いているようですが、見ている人のブログによると脚本・構成も良くないようですね。
ちょっと前の「ガンジス河でバタフライ」(これも十数分みてあまりの面白く無さにリタイア)といい、今年の長澤まさみさんはドラマに恵まれていないようで。
柔軟性のある若いころならまだしも、ある意味大御所的に固まってしまった今のさんまさんでドラマを作るならよほどキャラクターを活かしたドラマじゃないと辛いんじゃないでしょうか。恋愛ものなら年齢が近い女優と熟年世代の少しずれたちょっといい恋愛話にするとか、関西版寅さんを目指すとか。いくらなんでも相手が長澤まさみでは無理ありすぎでしょう。

有閑倶楽部」は「ローレライ」の香椎由宇さん、「ギャルサー」の鈴木えみさん、「怪奇大作戦セカンドファイル」の美波さん見たさに1話目を見て速攻リタイア。録画したデータもすぐ消しました(笑 
女優陣はいいんですが、ネックは主演の赤西くんのナチュラルすぎる演技と抑揚の無い脚本・演出でしょうか。設定上必須な豪華感も画面から伝わってこないし。キャストは鹿賀丈史さんとか、結構大物が出ていたりするんですが・・・
 自分は別にジャニーズのタレントだからどうこうという偏見はあまり無い(というか、ジャニーズには器用にドラマもこなす人が多い)んですが、やはりドラマは主役が役に沿った演技できないと辛い。ただ、これは主役に選ばれたほうの問題というより、そのタレントが役に沿った演技ができるかどうかをちゃんとチェックせず、話題性だけでキャスティングをするプロデューサー、演技指導ができない監督等スタッフの責任がはるかに大きいと思いますね。まあ、それでも脚本・演出が良ければそれなりに見られるドラマになったりするわけですが。(特に最初の頃の医龍の坂口くんなんかも決して演技は上手いと思わないですが、そんなのがどうでもよくなるほど、ドラマが良くできてますから。)

ジョシデカ!-女子刑事-」は結構評判が良いようで、医龍2の裏で健闘しているようですが、泉ピン子が・・・普段の言動に謙虚さがない人は老若男女に関わらず苦手です(笑
再放送で面白ければ見るって感じでしょうか。

「歌姫」は笑顔が素敵な相武 紗季さんが良いのですが、話と強引な土佐弁にどうもしっくりくるものが無く、2話見てリタイア。
他にもいくつかドラマがありますが、全く引っかかるものが無いのでノーチェック・・・「SP」は賛否両論らしいですが。

うーむ、久々に更新したら超大作になってしまった・・・
最近写真はたま~にGR-Dで撮るくらいですが、寂しいので内容に無関係だけど乗っけました。フォトショップで加工しまくりがマイブームです。

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July 09, 2007

注目しているアニメ

 歳のせいか、最近はほとんどアニメを見なくなっていますが、今見ているのは「クレイモア」、「ゲゲゲの鬼太郎」の二本。ちょっと前に終わった「デスノート」も途中からでしたがかなり面白かったですね。

 「クレイモア」はクレイモア(でっかい剣の意)と俗に呼ばれる謎の組織に属する半人半妖の美少女剣士軍団が妖魔と戦いつつ、自らの組織の陰謀を暴くといったような感じの話でしょうか。
 とにかく脚本がしっかりしていて、毎回、燃える(断じて萌えるでは無い(笑))展開に胸躍ります。結構共感の湧くキャラが死んだりするので、できればあまり悲惨な結末にはならないといいかなと。
 腕や首が切り落とされて飛んだりするような残酷描写もあるので深夜枠のオンエアは仕方のないところでしょうか。ヒロイックファンタジーとして良く出来ているだけに視聴層が限られてしまうのはちょっと残念。
絵(動画)のクオリティも高く、しかも毎回安定していて、毎週火曜深夜が楽しみです。(そのあと続けてスーパーナチュラルもあるし)

 「ゲゲゲの鬼太郎」はまあ、昔から好きなので見ているわけですが、今回は話も(主要キャラを除く)キャラの絵柄もほとんど水木ワールドからかけ離れたオリジナルであることがちょっと不満。人物や妖怪も水木タッチがほとんどありません。
絵のクオリティも異様に低い回が散見(牛鬼の回など。蜘蛛のような歩きがまともに描けていない)され、そんな回は録画したのも速攻で消したりします。(w
まあ、時々話が良い回もある(対妖怪戦ではなく、人間が絡んでくる話のほうが面白い)ので見続けてはいます。
 ただ、猫娘だけは歴代鬼太郎アニメの中でナンバーワン。非常に可愛らしくて良いですヽ(^_^)ノ

 そして7月13日から始まるフジテレビ深夜のノイタミナ「モノノ怪」が楽しみです。
これは以前、ノイタミナ枠でOAされた「怪~ayakashi~」3部作の最後の化け猫の話で登場した薬売りの退魔師を主役にした話ですが、この「化猫」は日本人のアニメ好きなら絶対に見て損は無いくらいの素晴らしい出来でした。
 とにかくビジュアルが秀逸。和風の色彩、浮世絵に和紙のテクスチャをかけたような絵柄はもう芸術の域なんじゃないでしょうか。ジャパニメーションのひとつの到達点がここにあるといった感じ。絵柄に負けず劣らず話、演出、音楽、主題歌(作詞作曲:松任谷由美、歌:元ちとせ)も素晴らしいので、死ぬ前に一度は見ておかないと後悔する級のオススメ作品です。(ちと古いですが、哀しみのベラドンナを思い出してしまいました)
 その化猫のスタッフがまた制作するシリーズものということなので、非常に楽しみです。(残念ながら音楽はオープニング、エンディングとも変わっているようですが、どんな感じになるのかな)

 「デスノート」も非常に面白く、声のキャスティングも見事で、多少画のクオリティが落ちる回があったものの、よく出来ていましたね。後を受けて始まった宇宙バスケは……うーん、初回見ましたが、いい最終回かな(笑
 どうせなら心理劇つながりでライアーゲームあたりをアニメ化したほうがよかったかも(w


 

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パパとムスメの7日間第2話&怪奇大作戦セカンドファイル

 なんだかいきなりドラマブログと化してますが……(笑

 TBS「パパとムスメの7日間」の第2話を見たので感想。
 もう、素晴らしいのひとことですね。キャストもいいけど、第2話を見て思ったのは脚本も演出のテンポも良いこと。
 次の展開はどうなるのかというハラハラドキドキを基本に、笑いとホロリとさせるペーソスの配分が絶妙で、親子だけでなく、周りの社員や同級生とも分かり合っていくといった方向性が良いですね。これこそ家族で安心して見ることができる日曜九時の枠で求められる最善解のひとつなんじゃないでしょうか。流石にちびまる子の件は不自然ですが、台本が上手く転がるドラマは多少の瑕疵もあばたも笑窪になるものです。(^^)

 今回も舘さんの怪演と可愛らしさ全開のガッキーの面白演技に魅せられました。あこがれの先輩のキャラ造形も好感度高し。今期のナンバーワンドラマですね、こりゃ。いや、今回も腹がよじれまくりでした。この調子で最終回まで駆け抜けて欲しいですね。
 今週の最後のほうで西野さんがパパにせまってきてますが、多分、二人が入ったイタリアンレストランに彼女の恋人か知人がいて、その評価をして欲しい……てな展開になるんじゃないかと想像(w
 来週のタイマーもセットしたので準備万端。ヽ(^_^)ノ

 あと、NHKで始まった「怪奇大作戦セカンドファイル」。
 4月にBSでやったものの再放送のようですね。第一話は「ゼウスの銃爪(ひきがね)」。
宇宙戦艦ヤマトの反射衛星砲型電子レンジをハッキングした少女が人体発火させてターゲットの人物を殺す話。
テーマ音楽がオリジナルの怪奇大作戦のものをリニューアルしてますが、良い感じ。
 第一話では何の非もないのに殺された犯罪被害者の人権、加害者に対する過剰なまでの人権保護、少年法の壁といった要素が出てますが、NHKでこれをやるというのはちょっとインパクトありますね。
 ちなみに自分は加害者への過剰な人権保護にはうんざりしますし、少年法は凶悪犯罪には適用すべきでは無いと思います。
 故・岸田森さんがやっていた牧さんを西島秀俊さんが演じていますが、岸田さんほどのインパクトは無いものの、雰囲気的によくはまっていて良い感じ。たしか元祖では勝呂誉が演じていた三沢さんがココリコ田中くんになっていて、イメージは違いますが新たな三沢像があっても良いですね。そつなく演じているようです。ウルトラマンマックスの青山くんも出ています。
 また、SRIの的矢さんを岸部一徳さんが演じていることで、ドラマがぐっと締まったものになっていますね。近年の刑事ドラマの中では脚本がピカ一の「相棒」シリーズの小野田官房長が当たり役の岸部さん。得体の知れない奇妙な信頼感が置ける人物として、怪奇大作戦でもいい味を出しているようです。刑事役だが実はメトロン星人(嘘)の寺田農さんも渋い。
 SRIの車にあのマツダのAZ-1が使われているのもある意味マニアック。運転するには危険な車ですがいまだに人気が高い軽ですね。
 ストーリーや科学考証は強引ですが元祖自体がそうなので、問題なし。一話目はなかなか面白かったので、次週からも期待。

 今クールはこの2本のドラマは自分的には必見ですね。v(^^)
 あ、あと銭形海も(笑
 (最近税金や物価が上がって、銭が高いに聞こえてしまう今日この頃(^^;)

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July 08, 2007

山田太郎ものがたり&必殺2007

ついでに山田太郎ものがたりと必殺2007も見たので感想。

 山田太郎ものがたりは人気のコミック原作だそうで、そこそこ面白かったんですが、キャスティングや父母の設定のせいか、貧乏一家のリアリティが乏しく、暇つぶしに見て面白いけど何も残らないドラマという感じでしょうか。まあ、コメディだし漫画ですからあれこれ注文するのも無粋というもんでしょう。
 キャストで見るタイプのドラマだと思うので、好きなタレントさんが出ていればドラマ自体はきちんと作ってあるので面白いんじゃないでしょうか。絵空ごとの子供を使った泣かせはあざとさのほうが目立ちますが、あの五女は可愛かったですね。
 お話的にもキャストにしても次週もまた見たいという惹きが全く無いので、私としては大変良い最終回でしたヽ(^_^)ノ

 必殺仕事人2007は松岡くんの毒攻撃が面白かったですね。最初のほうで天井から一滴落として殺すのは江戸川乱歩の屋根裏の散歩者がネタもとでしょうか。画竜点睛の台詞はやや余計な気がしましたけど。ケータイ刑事のウラリより即効性で効き目も強烈。毒というよりは濃硫酸みたいなもんでしょうか。
 仕事のシーンで三味線屋の勇次のシリーズ主題歌、思い出の糸車が掛かったりと、なかなか個人的に燃えました。仕事人の中ではやはり勇次が最強に格好よい気がしますが。
 仕事人といえば照明なんで、もっと青い色をつけた上で陰影を強調したほうが良かった気が。
 必殺は仕事を手際よく、途切れなく済ませるのが魅力かと思うので、そういう意味では最後のクライマックスがいくつかに分散されたのは盛り下がって残念。必殺のテーマとともに華麗に一気にカタをつけて欲しかったところです。
 なんと言っても菅井きんさんの元気な姿は良かった。久々に復活のスペシャルものとしてはよくまとまっていたんじゃないでしょうか。

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いやー、ケータイ刑事って本当にいいもんですね

 てなわけで、久々に始まったケータイ刑事シリーズの最新作、ケータイ刑事銭形海第1話を見たわけですが、これはもう非常に良かったです。ヽ(^.^)ノ

 主演の大政絢さんは普段のシャープな顔つきから破顔したときの笑顔が実に良いですね。
 演技、滑舌、発声はまだまだこれからという感じですが、零の時のように、やっていくうちに上手くなっていくのを見るのもまた楽しみです。陰ながら応援してますので、がんばってくださいヽ(^.^)ノ

 ケータイ刑事の初回はこの人無しでは始まらない宝積クイーンのパーフェクト!も出ましたしヽ(゜▽゜)ノ
 相変わらずお綺麗なんで、クイーン刑事vsケータイ刑事なんてーのもちょっと見たい感じ。

 特に新鮮に感じたのは監督が平成ウルトラマンの劇場版やTVシリーズをよく手がけている映画監督の小中和哉氏であったこと。ワンカットワンカットが映画的で余韻がありました。ケータイシリーズは多くの映画監督、TVディレクターが自由なテイストで制作しているのがいい所ですね。結果、色々な味わいの話が楽しめる事になり、それがここまで続いてきた秘密なんじゃなかろうかと。

 初回は話も演出も零の後半や雷あたりで顕著だったよくも悪くもマンネリなコメディタッチが抑えられ、ある種の緊張感があり、ケータイ刑事シリーズ初期のテイストを感じられたのが良かったですね。小中さんはチーフ監督らしいので、従来とはまた違った味わいのシリーズになりそうなのも楽しみです。

 今回は高村(草刈)さんもあまりギャグ方面に壊れていないのも良かった。
 大政さんとの相性、結構いいんじゃないでしょうか。草刈さんの場合、相手が演技が達者な場合よりも、先輩としてのフォローが必要な場合のほうが締まった演技に見えるのは気のせいでしょうか(^_^;
(多分、相手が芝居が出来ると、自分は遊ぶほうに専念するのかもしれず(w それはそれで面白いのですが)
 しかし高村刑事、4ヶ月も漂流して生きているとは凄すぎると思ったら、プロフィールのモットーが不老不死だそうで、納得(笑

 あとノリノリの主題歌が非常にいいです。配信売りでもシングルCDでもいいからきちんと作品化して欲しいなぁ。
泪や舞の頃のよく聞き取れない英語がないのもカラオケで歌えそうで良いですね(笑
聴き間違っているかもしれないけど、歌詞はこんな感じでしょうか。


ズバーンズバーン
誰も知らない
ザブーンザブーン
伝説の刑事 銭形海

黒い瞳は正義の証
鋭い推理で犯人逮捕

寄せる漣 掻き分けて
逃げる犯人 逃がさない
正義の輪っぱ 受けてみな

~Na~
銭形海、17才
警視総監を祖父に持ち、現役女子高生にして刑事
事件が起きればいかなる時でも現場に走り
人並みはずれた推理で謎を解く
しかし、彼女が刑事であることは誰も知らない

ズバーンズバーン
海に生まれた
ザブーンザブーン
マーメイド刑事 銭形海

ズ(ザ?)バーンズバーン
誰も知らない
ザブーンザブーン
伝説の刑事 銭形海


 映像から音声拾ってしばらくループで聴きそう。

 真っ赤な碇がでかいのも○です。
 網使いの泪と一緒に漁に出られそうです。(^^)

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July 06, 2007

前クールのドラマ

 昨日は「山おんな壁おんな」を見たんですが、丸越デパートというと、どうしても「ハレンチ学園」の丸越先生のフンドシを思い出します(笑)
 原作も読んだ事ありませんが、そこそこ面白かったのでとりあえず来週も見ようかなという感じかな。終始挨拶代わりの胸ネタという感じだったので、見続けるかどうかはこの先の展開次第かなぁと。
 ドラマは原作ものでも予備知識なく見るほうが面白かったりするので、原作もあんまり番組のHPも次回のあらすじ紹介等は見ません。百貨店の舞台裏にはちょっと興味がありますね。

 ついでなんで、前クールのドラマの反省会を少々ヽ(^.^;)ノ
 前クールは初回から最後まで見たのが「生徒諸君!」「帰ってきた時効警察」
 途中から最後まで見たのが「ライアーゲーム」
 初回と後半数話を見たのが「わたしたちの教科書」
 初回から3話見てリタイアしたのが「特急田中3号」
 初回20分ほど見てリタイアした「プロポーズ大作戦」

 「生徒諸君!」は視聴率的にかなり厳しかったようで、その理由も大体わかりますが、内山理名さんが良かったですね。BS-iの怪談新耳袋あたりでちらっと見た程度だったんですが、かなり無理を強いられる役柄にも関わらず、元気に演じられていたのが好印象。今、ああいうキャラを演じさせたらピカ一なんじゃないでしょうか。個人的には好きなパターンのドラマなので、とても穴の多い脚本や演出にも関わらず、結構涙腺が決壊しましたが(笑
 このドラマ中、一番の大穴だと思ったのが、生徒たちと内山さん演じる「尚子(ナッキー)」が本格的に分かり合うきっかけとなる修学旅行の話。修学旅行に生徒たちを連れて行くために、旅行代理店の前に座り込むというのがどう考えても意味不明。
 頼み込む筋が違うでしょうし、代理店の光石さんにはそれこそ迷惑なだけでしょう(笑
 今時の学校ではおよそ考えられそうにない浮きまくった尚子の明るさぶりも、構成上必要なこととは言え、もう少し現実感があるよう、抑える演出をしたほうが良かったんじゃないでしょうか。このあたりがシリアス路線のコミックをドラマ化する難しさなのかもしれません。小林稔侍さん演じる校長も改心前と後のギャップがありすぎ(というか、いきなりコロっと変わる印象)で、改心前にもうちょい深みのある台詞や演出などで昔はこんな人では無かったという伏線を張ると良かったかもです。
 演出、カメラワーク、照明などもちょっと普通というか、物足りない感じ。いいドラマは1カット見ただけでなんとなくそのドラマの空気とか緊張感が感じられることが多いんですよね。
 最後のあたりの東ちづるさんは恐ろしくて良かったですね。さすがです。
 個人的には好きなドラマでした。

 「帰ってきた時効警察」は1話目は面白かったんですが、2話、3話と続くにつれ、ちょっと期待はずれというか、がっかりした面が強くなって行きました。一番がっかり感が強かったのがあのキュートな三日月くんが変な人になり、どんどん壊れ具合が酷くなって行ったこと。前作ではあの奇人変人の中で一人だけまともで純真という部分が魅力だと思っていただけに、まわり以上に変な人になってはいかんだろうと(笑
 十文字くんもビニールのトレンチコートはやり過ぎ。あまりにも笑わせようとするのが透けて見えるのがかえってひきます。前作の登場人物は、現実にいるちょっと変わった人たちを大幅にデフォルメした感じで、それぞれ変人ながらもどこか現実感があるのが笑いに繋がっていたのですが、「帰ってきた」は終始絵空事の駒のようなキャラに感じてしまったわけです。前作の霧山くんも終始優しさを感じるキャラだったのが、今作では優しさが無く、逆にキツさが目立つ感じだったし。
 まあ、それでもそこそこ楽しめたし、笑えた(犬山さんの回とか)ので良かったんですが、やはり前作のほうが自分としては数段好きかなと。
 前作の森口瑤子さんの回もかなり好きなんですが、それもまだ十文字くんが現実ベースのキャラだったからなんだろうなぁ。

ライアーゲーム」はリストラゲームあたりから見始めたんですが、戸田恵梨香さん可愛いですね(w
 役柄的には、まあそういう人はいないというか、視聴者から反感すら買ってしまう聖人というところですが、ネタドラマなんで仕方ないでしょう。保険会社の防火キャンペーンの彼女が微笑んだポスターが近所のスーパーに貼ってあって、レジ袋に買ったものを入れる時、いつも可愛いなぁと思って見ています(笑
 松田翔太くんもなかなか存在感があって良かったですね。最終回の3時間スペシャルは初回から見ていた人には不評だったようですが、途中から見た自分にはありがたかったわけですが。
 まあ、心理ドラマという点ではデス・ノートのほうがよく出来てますが、戸田さんや松田くん、そしてキノコのフクナガさんの魅力で結構楽しませていただきました。

 「わたしたちの教科書」は、初回を見て新米教師の伊藤くんが中心でまわるドラマかな程度で、その後しばらく見なかったんですが、裁判が始まったあたりからまた見出しました。8話から11話(最終回の一話前)あたりが盛り上がって面白かったかなと。
 最終回は校長の息子(ウルトラマンメビウス)の行動の動機が作り物っぽい点や最後の結末がよくわからん。志田未来ちゃん演じる明日香の死の理由が明かされたのは良かったんですが、ああ、そうだったのかという感じ以上のものが無かったかなとも。まあ校長の息子のエピソードあたりからちょっとスッキリ感が足りないような気はしました。(なぜか最後の印象が肩透かしを食ったような印象で軽い)
 いじめがテーマのドラマはよほど作りが上手くないと終始重くなるので、見ているほうも疲れるんですよねぇ。それだけにスッキリ感は重要かと。

 「特急田中3号」はひたすら美しい栗山千明さんを見るために初回からチェックしたわけですが……栗山さんの面白茨城弁だけを頼りに3話まで我慢して見たわけですが、回を追うごとに田中聖くん演じる田中くんの、共感とは正反対の殺意さえ抱くようなウザさに我慢ができず、あえなく3話でリタイア。録画していたものもさくっと削除とあいなりましたヽ(;_;)ノ

 あ、あと「プロポーズ大作戦」も1話を見始めて20分くらいのところで、ドラマがさっぱり動かず、テンポの良くなさに早くもリタイア。その後も2,3話はチラ見したり、ドラマ系のブログやあらすじ読んで内容は把握したものの、全く興味が湧かず、縁が無かったといった感じでした。
 個人的に最大のネックはタイトル。プロポーズ大作戦と言えばどう考えてもやすきよでしょう(笑


てな感じの前クールでありました。さて今クールのドラマは最後まで面白く見られるものがあるでしょうか。


 

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