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August 10, 2015

ホラー映画<洋画>の感想まとめ

 自分が見たホラーやスリラー映画(洋画)の感想を気が向いた時にこのページに追加して行こうかと思います:)
 評価は10点満点:)

作品名
感想
怖さ
グロさ
面白さ
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悪魔のいけにえ トビー・フーパーの名を一躍世に知らしめたホラー映画の名作。スプラッター、スラッシャーものの元祖的位置づけながらほとんど直接的な残酷シーンはない。やはりホラーは演出とアイディアが勝負。ひたすら暴力とグロいスプラッタ描写で怖がらせようとするマイケル・ベイのリメイクなどとは一線を画す完成度。鮮やかな朝焼けを背景にしたレザーフェイスのチェーンソーダンスは一度観たら忘れられないほど美しく印象的。
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悪魔の墓場 ロメロ以降のゾンビ映画初期に作られたイタリア・スペイン合作ホラーですが、設定・ストーリーがなかなか面白いです。設定で面白いのは、死者が蘇るのが政府実験中の殺虫効果のある超音波マシーンが発する超音波だという事。ストーリーが進むにつれ主人公の若い男がいくら殺人を行ったのはゾンビだと言っても警察に信じてもらえないもどかしさがいいですね。その挙句にああなっちゃって、最後にざまあな展開はちょっとすっきりwゾンビが犠牲者の体をちょっと指で引っかいただけで皮が裂け、内臓が飛び出てくるのはご愛嬌ですが、ロメロのゾンビ映画に比べて描写が結構グロいのでスプラッター好きも楽しめます:)
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8
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アザーズ どんでん返しありの愛情物語系幽霊映画。色々緻密に工夫された設定が面白く、冒頭から出てくる怪しい家政婦たち(中でも初老の女性)がとても良い味を出している。主人公のニコール・キッドマンも美しい。全体にさほど露骨な怖さは無いが、話が進むにしたがってじわじわと不気味な展開になって行くのが実に良い感じ。目を瞑ったある意味グロい死者の写真がとても薄気味悪くて効果的。ちょっと切なく癒される面もある好感度の高い佳作でした。
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3
7
アパリション
-悪霊-
心霊実験をしたらあっちの世界の悪霊を呼び寄せちゃったので、封じ込めようとしたらもっと傷口を大きくしてしまって・・・と、ちょっとだけ黒沢清の「回路」と世界観が似ているし、冒頭の心霊実験記録フィルム&ビデオはそれなりによい感じだったのでこれは案外面白いかも・・・と期待するあたりまでが面白かったかなw低予算ありありで出演者が少ない上に皆若いので心霊研究の理論や道具にまるで説得力が無いというか・・・ヘルハウスの博士のような権威づけもあったほうが良いですね、この手のものは。カメラは低予算を感じさせないうまさがありましたがとにかく脚本と演出がやおいな感じで面白くないし怖くもない。高圧電線の鉄塔群が意味ありげに何度も出てきたので、そのあたりと霊界を絡ませると良かったかも。鉄塔オンパレードのエンドクレジットがカイル・クーパーっぽいなーと思ってクレジットを眺めていたらタイトルとロゴのエグゼクティブプロデューサーとしてご本人の名前がありましたwというわけでこの映画の見所は冒頭とエンドクレジットです。ここだけで4点の価値あり:)
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イット スティーブン・キング原作。原作は未読。キャビンに出てくる殺人ピエロの元ネタとして興味があり、レンタル。最初、途中で終わっていて変だなと思ったら、時間が長いために1枚のDVDの裏表に記録されていて、半分終わったらLDのようにひっくり返して観る仕様だった:)内容はキング得意のスタンド・バイ・ミー的な青春の思い出で他人には見えないピエロがちょっかいを出して主人公たちを殺したり怖がらせる心理スリラーが前半、後半は大人になった主人公たちとピエロの戦い、最後はピエロの正体となる怪物との決戦となる。最後の怪物はちょっとちゃちいですが、TVムービーとしては映画並みに丁寧に作りこまれていて役者たちも良く、長いのに飽きることなく観られる良作だと思いました。
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イベントホライゾン 色々な有名ホラー映画からのパクリ(オマージュ)的映像も満載のホラーSF。正確ではないけど、イメージとしては宇宙の果てにある地獄の門で座礁中の宇宙船を調査に行った設計者に宇宙悪霊が乗り移り、他の調査員を次々に残忍に殺していくような話。オカルトチックな力を持ってしまった設計者がリドリー・スコットのエイリアンにおけるエイリアン、調査員がノストロモ号の船員たちといった所でしょうか。とはいえ、ある程度セットや特殊効果にも金がかかっているし、プロットも悪くなく、終始退屈しないで観られます。シャイニングのような赤い血のような液体ドバーなシーンもあれば、ソウやヘルレイザー的な皮剥ぎ人体破壊的ゴア(グロ)描写もあり、スプラッタ方面が苦手は人には所々きついかもwラストもお約束的ながら全体に結構楽しめました。
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インシディアス 2はまだ観ていないのですが、続編に続くという感じで終わっているので、本作だけだと消化不良な印象。悪魔にとらわれた息子の魂を幽体離脱した父親が取り戻しに行く(でいいのかな?)話。昔からある非常にオーソドックスなシチュエーションだけに、スピーディでスタイリッシュなカメラワークやカットつなぎが時にホームビデオチックで軽く感じる面も。もっと映画的な重厚な演出にしてもよかったのではないだろうか。ゴア描写などを持ち込まず、昔ながらの恐怖映画路線でやってくれたのは好印象。優しそうな霊媒師さんも良い味出してます。最後やられちゃったのが残念:)そのうち2も借りてこようかな。
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア バンパイアの悲哀を描いた、ホラー映画とも言い難い変わった映画。美術とか金かかってます。最初はトム・クルーズとブラピのBLものかと思ったんですが、そうでもなかったwフリーライター?のインタビューを受けて自分の過去を語り始めるブラピバンパイアの独白から始まり、話が進んでいくうちに段々シェイクスピア劇でも見るような、格調高い感じになって行きます。インタビューが終わったラストのあたりで、うーん、決してつまらなくはないけど、凄く面白かったかといわれるとどうもなー・・・などと悩んでいると、最後のあれ(笑)今までの重厚な話はそのための長い長い前フリだったんかいとwまあ、ラストのオチは単なるサービスでそれまでのエピソードを色々なものに擬えて哲学的に考える映画と捉えることも可能ですが、自分的にはなーんちゃってなあのオチに至る落語のような映画と思ったほうが面白い。ブラピもトム・クルーズもバンパイア役、凄く似合ってました:)
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エイリアン 言わずと知れたSFホラー映画の金字塔。幻想画家H.R.ギーガーの存在を世に知らしめました。宇宙船という閉鎖された空間を舞台にしたゴシック・ホラーというコンセプトが大成功。(先行で恐怖の火星探検という映画もありますが・・・)公開当時ホラー耐性の無かった私はフェイス・ハガーがいきなり卵から顔に飛び掛ってくるわ、幼生体が人体を食い破って出てくるわ、成体がよだれでなんでも溶かすわ、人の顔を正面からかじるわ、猫にまで脅かされるわと、もうこのエイリアンの怖さに映画館で打ちのめされましたw最初はメカデザインにクリス・フォスも参加していたようですね。映画監督としてのリドリー・スコットの地位を固め、H.R.ギーガーのデザインはスピーシーズ等の映画、息の長い女優としてシガニー・ウィーバー等多くの遺産を輩出した、映画界にとっても大変価値のある作品でしたね:)
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10
エクソシスト 言わずと知れたホラー映画の金字塔。恐ろしい、グロい、痛い、美しい、せつない、かっこいい等一流の映画に求められる要素をほとんど網羅した奇跡的な作品。緻密に計算されつくした演出に恐怖をかきたてられ、謎解き要素にぐいぐい引き込まれました。作曲者と揉めたらしいチューブラーベルズも何気ないカットにさらっと使われていますが、これがこの映画の品格を著しく高めています。リンダ・ブレアのメイクと演技は凄まじく、彼女の部屋では息が白くなるほど寒いという演出も観る者の心臓を凍りつかせるよう。怖い映画が観たかったら何をおいてもこの作品を見るべきでしょう:)
10
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エクソシスト2 監督が未来惑星ザルドス(未見)等のカルト的作品で人気らしいジョン・ブアマン氏に代り、登場人物はほぼ前作を継承しているけどまるで違う印象の作品となりました。評価する人は結構評価しているみたいですが、完璧なまでのエンターテインメント性と芸術性を兼ね備えたフリードキン監督の前作に感動した自分にとって本作の第一印象は「何これ?バッタのパニック映画?」で、何度か見直してもやはりどうにも合いません。虫が苦手な人には怖いかもw言いたいこと、やりたいことはなんとなく分かるけど、前作の世界観がほとんどぶち壊しになっている点で評価低いです。3が実質的な前作の後継作との事ですが、近所のレンタル屋に置いてなくて・・・(笑)機会があれば3も見てみたいです。
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エクトプラズム

怨霊の棲む家
アメリカはコネチカット州で実際にあった事件をもとにしたという映画。本格的オカルト・ホラーでなかなか怖い良作。内容の出来のよさに対して邦題が残念すぎる。原題はThe Haunting in Connecticutなので、コネチカット・ホーンティングとかのほうがまだいいかな?この監督の怨霊の憑いた家の謎を中心に展開するスピーディーでショッキングな筋運びや恐怖をたたみかける演出はなかなかの手腕。アザーズにもあった死者の肖像写真はやっぱり気持ち悪い。かなり痛くてグロい描写があるので、その手のものが弱い方は要注意:)ある程度ゴア耐性があって最近のホラー映画はヌルいとお嘆きの方にお勧め。
8
10
8
エルム街の悪夢 ジェイソンと並んで人気のあるホラーキャラクター、フレディ・クルーガーのデビュー作。昔はグロいと感じていたシーンも今となっては可愛いもので、恐怖の場面でむしろ笑ってしまうような描写もありほとんど怖くありませんが、とにかくアイディアと筋運びがよく出来ていて未だに楽しめます。有名なバスタブシーンや口からムカデといったビジュアルがとても魅力的です。フレディのしつこい底意地の悪さが愛らしい:)
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3
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エンゼル・ハート 映像がスタイリッシュなオカルト・ミステリー。どんでん返しあり。グロ描写がきつめなカットもいくつかあります。冒頭、いかにもな依頼人から怪しい依頼を受けた探偵が行く先々で残虐な殺人が起きる展開はなかなかスリリングで面白かった。映像的にカメラアングルや影の使い方がとても上手い。映像作りに興味のある人なら一見の価値がある映画。
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エンド・オブ・デイズ アーノルド・シュワルツネッガーが主役のオカルト・アクション映画。アクションに主体が置かれているので、不気味さ、怖さといったものは皆無。同じくラスボスが悪魔のエディ・マーフィーのゴールデン・チャイルドを思い出しました。まあ、シュワちゃんが相手ではちょっとやそっとの悪魔では太刀打ちできないでしょうwアクション映画としてはお金もかけてちゃんと作られているのでシュワちゃんファンにお勧めです:)
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オーメン グレゴリー・ペック主演、666でお馴染みの悪魔の子ダミアンのデビュー作。モノクロ時代からの恐怖映画の伝統を汲む、大仰な演出と合唱主体のBGMが今となってはかえって新鮮。後にファイナルデッドシリーズに受け継がれる超自然的事故殺人のアイディアが素晴らしい。特にガラスで首チョンパは未だ色褪せない名シーンです。悪魔の手先の家庭教師も怖い。ダミアン君もこの年齢の頃が愛らしさとのギャップの不気味さが出ていて一番良いですね。皮肉で不吉な結末もグッド。
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オーメン666 オーメンのリメイクですが、ストーリーは全く同じで、冒頭にバチカンの司教会議らしき状況説明のシーンが追加されたり、悪魔による殺され方が多少変更されているくらいで、一言でいえばオリジナルのオーメンの完全劣化コピーです。主人公の外交官はもとより、ダミアンはじめキャストも犬も演出も音楽も全てオリジナルからスケールダウンした感じ。オリジナルのキャストと同等の存在感があったのはミア・ファローくらい。ミア・ファローはアーサーとミニモイの不思議な国のかわいいお婆ちゃん役がとても良かったけど、今作の不気味な悪魔の使いの乳母もきっちりこなす名女優ですねー。時代を反映してか三輪車がキックボードになっていたり、ガラスの首ちょんぱが別なものなっていたり、奥さんの殺され方が変わったりしてるんでずがどれも改悪と言ってよい出来で、何のためにわざわざリメイク作ったのかよくわからん状態です。お忙しい方はオリジナルのほうだけ見れば十分だと思いますです、はい:)
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キャビン かなり大胆なホラーモンスター大集合ノリのお祭り映画。最初はいかにもありがちな13日の金曜日等のスラッシャー系ホラー風に始まり、定番のお馬鹿な若者たち(実は賢いハッパ好きもいる)が山小屋でゾンビ一家に一人、また一人と殺されていく。時々挟まるシーンで研究所的な大規模施設で謎の職員たちが不謹慎な賭けをしたりする。彼らの目的が果たされたと思われて以降、大量のホラーモンスターたちの痛快無比な大虐殺が始まる。モンスターたちがまたネタ元とちょっと違うけどすぐにわかる、ホラー好きなら思わずにやりとするもので、製作者たちのホラーに対する愛が感じられて素晴らしい。いかにもJホラーな霊が退治されてあれになってしまった日本支部の失敗の件とか、もう大爆笑してしまいましたよ。とにかく楽しいこの映画、大好きです!
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10
吸血鬼ドラキュラ 英ハマー・フィルムが生んだ吸血鬼映画の古典にして最高傑作。以降も同社を支える名匠テレンス・フィッシャーと名優ピーター・カッシング、クリストファー・リー。この3人が比較的原作に忠実なプロットで見事にドラキュラという怪奇映画の大スターを誕生させてくれました。(その礎としてベラ・ルゴシの存在も大きかったわけですが)ラストのドラキュラとヴァン・ヘルシングの手に汗握る対決は後世に残る名シーン。十字に組んだ燭台からはスペシウム光線が出てもおかしくないくらいのかっこよさ。この映画で幼少の私の脳みそに吸血鬼は太陽と十字架と木の杭に弱いという3大撃退法が叩き込まれ、これでいつ身近に吸血鬼が現れても大丈夫だと真面目に思ったのであります:)
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吸血鬼ノスフェラトゥ 吸血鬼映画の原点。サイレントの古いモノクロ映画なんてたいして面白くないんじゃないの?という人には是非一度見ていただきたい。とにかく吸血鬼役の俳優さんが不気味。ネズミを意図したメイクとの事で、背の高さ、細身を強調した衣装と相まって不気味としか言いようが無い。話は随時説明があるので十分わかるし、モノクロで荒れたフィルムの画質が、ブレア・ウィッチP風の怖いものが映ってしまった記録映像的な香りもして、妙なリアル感がある。壁に映る吸血鬼のシルエットやペストで通りに人がいなくなった町の石畳を太鼓を持った広報人?がただひとりいるといった実に印象的な素晴らしいカットも随所にあり、メトロポリス同様、ドイツ表現主義恐るべしなのであります。
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恐怖ノ黒電話 なんで「の」がカタカナなのかというと、発売元が無理やり邦題に仕込んだ「恐怖ノ黒○○」シリーズの一作らしいです:)原題が「The Caller」なので、そのままコーラーにすると日本語的には間が抜けた感じになるかな?内容はアニメの初代ルパン三世「タイムマシンに気をつけろ」を参照のことw 脚本がよく練られていて、じわじわと恐怖が迫ってくるような、サスペンスの盛り上げ方がなかなかうまい。主人公に迫る電話の向こうの厄介者に対する決着もすっきりしていて、最後にもうひとつおまけでオチがあり・・・とお得感がある良作です。個人的にはトランス・ワールドという映画を観たあとと同じような印象。
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クリスティーン スティーブン・キング原作。原作は未読。ジョン・カーペンター監督の作品は面白さはいつも一定水準を保っているんだけどどこか物足りないことが多い。(遊星からの物体Xはその点良かった)本作も長時間のわりに飽きずに見られる点は良いけど肝心のシーンの描写が物足りないことも。例えば敵役のボス的キャラの最期があれ?死んだの?と思うほどあっさりしていて爽快感に欠けたり、最後の対決でアーニーが途中でわけのわからない中途半端な死に方をしたり・・・。原作とは結構違うらしいけど、キングっぽい青春ドラマ的部分ももうちょっと短くてもいいかも。悪霊自動車系の話は好きなので全体的には面白く観られました。
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クレイジーズ ゾンビ界の巨匠ジョージ・A・ロメロ総指揮のウイルス性ゾンビ(風狂人化)映画。ロメロ監督作の同名タイトル映画のリメイクとの事。内容は王道のゾンビ映画ですが、本作の怖さはゾンビが一度人が死ぬという分かりやすいプロセスを踏むのに対して、こちらではいつ犠牲者が別人になっているのかがわからず、なにか言動が変だなと思ってたら襲われるという点。絵的には犠牲者に不気味メイクも施されたりしますが、ゾンビほどのインパクトが無いのでやや地味。その分、逆にじわじわくる恐ろしさもあります。ラストがゴケミドロなのはお約束w
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ゴーストシップ 冒頭の一発大虐殺シーンで引きつけ、船に出る幽霊の真相は実は・・・という種明かしタイプの映画。これのモンスターアクション版がザ・グリードという感じ。途中、かなりインパクトのある虫シーンがあるので、虫耐性の無い方が本作を食事をしながら観るのはお勧めできませんwうしおととらのあやかしの海の話を思い出しました。プロットがしっかりしていて、わりと面白かったのでこれの原作となっているゴースト/血のシャワーも見てみたい。CSでやんないかなー:)
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ゴースト・ハウス 雰囲気はインシディアスと同様の悪霊ハウスものの小品。ただこちらは1作完結で演出的な複線を色々張った上で真相は実は・・・という種明かし型映画なのでこっちのほうがまとまっていて好きです。天井を逆さに這いずる幽霊の動きがなかなか不気味でよろしいです。サム・ライミが関わっているだけあって、(ギャグ要素はありませんが)普通に楽しめる幽霊屋敷映画になっています。ホラー慣れしていない人には幽霊のメイクはちょっと怖いかも。基本的にはシャイニングっぽい感じです。
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ゴースト・マシーン 頭文字Dにオカルトコメディを足したようなヘンテコなロシア映画。CGは安っぽいですがところどころ面白いビジュアルイメージもある。マンティコアは獅子舞みたいな顔して笑っちゃいますがw黒いゴースト・マシーンとの街道レースはちょっと面白いんですが時間はわずかだし、とにかく生煮えのコメディのようなドラマ部分が退屈すぎ。脚本がとっちらかっているので、主人公側はもちろん、悪魔側も含めて登場人物たちがなにをやりたいのかがよくわからない。Z級映画愛好者にお勧めします(笑)
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ゴーストライダー 途中まではまあまあ面白いかなー程度だったが、ゴーストライダーがビルを上ったりゴーストホース?に乗ったカーター・スレイドと一緒にウエスタン調のロックなBGMとともに荒野を駆け抜けるシーンがあまりにもかっこいいので映画全体の印象が滅茶苦茶良くなった。ヒーローものとしてのケレン味がたっぷりなのが良い。続編の2を観てさらに本作の評価が上がるという皮肉な結果に(笑)
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ゴーストライダー2 監督がアドレナリンの人に代わったので、昼間の太陽の下でも変身できたりと、前作とはかなり設定も登場人物(契約した悪魔等)も違う。必殺技のペナンス・ステア(相手の目を覗き込んで魂を食らう技)も一応使ってはいるようだが、前作ほどのはっきりした描写も無く、チェーンでも一撃で相手を粉々にできるので違いも感じられず、ヒーローとしての特徴が希薄。ゴーストライダーのかわりにジェイソン・ステイサムでもまったく同じ話が成立しそうなくらい話もアクションも凡庸。アクション性を意識したと思われる終始動き回るカメラワークもめりはりがなくてただ落ち着かないという印象。原作は未読なので本作と前作、どちらがオリジナルに近いのかはわからないが、設定は前作のほうがすべてにおいて面白い。アクションものとしてまあまあ楽しめる。
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サイレントヒル 自分は原作のゲームを知りませんが監督がこのゲームが大好きとのこと。原作ファンからも一定の評価を得ているようですが、普通の映画としてみてもなかなか良質のホラーになっていると思います。自分はCGを前面に押し出すほど、予算をかけるほどホラーとの相性が悪く、怖くなくなりがちと感じていますが、この映画に関しては本当にCGが良く出来ていて、独特の怖さを創造していると思います。グロシーンもCGでやっているところも多いのでそれほど気持ち悪くはないですが、頑張っていると思います。ゲームのキャラの三角頭や化け物ナースなど、秀逸なデザインのクリーチャーとして魅力的に暴れまわっています。最後の対決シーンも結構怖くてはらはら。観て損のない映画ですね。
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ザ・グリード ホラー要素もあるモンスター映画。設定がゴースト・シップっぽい感じで、ラスボスが悪魔か怪物かという違いみたいな。全体にテンポがよく、アクションシーンも迫力があって面白いです。モンスターはCGですが、リアルでとても良くできていて一見の価値ありです。食われた人間が半分消化された状態で出てくるあたり、ちょっとグロいのでそっち方面が苦手は人は注意。そのシーンだけ目を瞑っていればあとは大丈夫です:)
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シャイニング ジャック・ニコルソンの笑顔が怖いよーでお馴染みのシャイニング。原作のスティーブン・キングが激おことか、公開・販売形式にいろんなバージョンがあるとか何かと揉め事の多い作品です。自分が見たのはレンタルでスタンダード119分バージョンです。冒頭からの綺麗な風景の滑らかな空撮が素晴らしく美しく、それでいてこれからの不吉な出来事を予感させるのはさすがキューブリックです。ジャック・ニコルソンの演技は凄いし、子供の三輪車の追っかけとかエレベーターホールの血の海や双子の少女の霊の美しくも不気味なビジュアルイメージなど、もう一度見たら焼きついて離れないほどの絵作りはやはりたいしたものだと思います。身近な人間に何かが憑くのはやっぱり怖いですねー。ただ、最後の雪の迷路のおっかけっこは少々長すぎでだれるかなー:)
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ショーン・オブ・ザ・デッド コメディ系ゾンビ映画ですが、ゾンビの描写はよくできていると思いますし、じわじわと追い込まれていくストーリーの流れも悪くないです。ただ、ギャグがことごとくつまらないかなー。ギャグシーンでいちいち話の勢いが停滞します。プラネット・テラーやタッカーとデイルのように、本人たちは至極真面目にシリアスに動くんだけど、意に反してどんどんまずいことになるような感じだと笑えたかも。主役二人のキャラクターが良いだけに惜しいですね。最後に二人でゲームをやるのはちょっと独自性があってよかった:)
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死霊館 オーソドックスな悪魔憑きのエクソシストもので、グロさはさほどありませんが、演出が良いので結構怖いです。基本はいきなりのでっかい音+不意打ちのおっかなメイクの悪霊出現でびっくりさせるパターンですが、自分がもし映画館で見ていたらそのたび椅子から1センチほど飛び上がっていたでしょう:)この映画では脅かしシーンも割と必然性があるので、安っぽい映画にありがちな、静かな中突然鳴る電話の呼び出し音の音量でびっくりさせるだけというようなあざとさはあまり感じません。グロさに頼らない怖い悪霊系映画を観たい方にお勧め。心臓の弱い方は明るい部屋で音を小さくして字幕版を見るのが良いかも:)
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8
死霊のはらわた 泣く子も黙る映画の申し子サム・ライミのデビュー作にして大傑作のスプラッタ・ホラー。私はうっかりホラー耐性の無い頃に見てしまったのでもう嫌なもの見ちゃったなぁと怖くて怖くてたまりませんでした(笑)すっかりグロには免疫のついた今観なおしても、ウヒヒと笑いながら全力で怖がらせてやろうというサム・ライミの心意気全開の強烈な悪霊メイクは気持ち悪いし、わっと脅かす演出も結構きますwあのステディカム風(実際は予算が無いので普通のカメラで人力でやったらしい)の悪霊がぐーーーんと寄るシーンは素晴らしいですね。続編の2で同じ設定でリセットしてギャグホラーにし、さらに3であそこまでのSF展開になろうとは、当時誰が想像したでしょう。やはりサム・ライミは天才ですw
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死霊のはらわた2 一作目の続編と思いきや、前回と主役、シチュエーションを同じにしてストーリーを組み立てなおしたリメイク、最近の言い方で言えばリボーン。一作目はかなり怖かったので、さぞやパワーアップして恐ろしいものになっているかと思いきや、前半は前作に近いながらも随分とコミカルな演出が楽しめる作品になっています。死霊の踊りなどはストップモーションでユーモラスに作るなど、往年の特撮映画好きにも好印象。後半はこれの続編の3(キャプテン・マーケット)に繋ぐ話になっています。サム・ライミのサービス精神が全開になっている作品で、後のスペルのようなテイストです。やはりサム・ライミは天才ですw
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死霊のはらわた3
キャプテン・スーパーマーケット
話を一度リセットした死霊のはらわた2の正当な続編。ジャンルがなぜかホラーからトンデモSFお馬鹿ファンタジーになってしまいました(笑)この映画には2つのエンディングが用意されていて、片方だけ見ると、え?副題のキャプテン・スーパーマーケットって一体どゆこと?となりますがw自分としてもスーパーマーケットバージョンのほうが好きかなー。とにかくサム・ライミは天才ですw
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3
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心霊写真 かなり怖いと評判のタイ映画なので、見てみました。シャッター(未見)という映画の元ネタとの事。物語も霊の描き方も和風テイストで、呪怨の伽椰子さんをもっとリアルに寄せたような不気味さが秀逸。良く出来た心霊映画だと思います。最後は、ああ、なるほどなー、そりゃしょうがないわーと納得の展開だし、ラストシーンもさりげなくぞっとさせる演出が気が利いています。深夜暗い部屋で一人で見ると結構怖いかも:)それにしても人はなかなか簡単に死なないもんだなーw
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スクリーム ムンクの叫びのようなマスクをした殺人鬼のビジュアルがとても素晴らしいし、その扮装にもちゃんとした意味がある。はらはらさせる演出も職人芸的な安定感があり、話のテンポもよく、二転三転する意外な展開も面白かったです。脚本が良いとスラッシャーものもなかなか楽しめる映画になりますね:)本人の正体が分かった後の最後の対決がやや長い気もするけど、笑えるし爽快感もあるエンターテインメントとして完成度の高い映画です。
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8
スクリーム2 一作目のキャスト・話を受けての二作目。どうしてもシリーズとしての世界観が一作目で構築されているので、バリエーションといううらみはありますが、脚本がそれほど勢いが落ちていないのはいいですね。このシリーズは13金などと違って犯人は誰だという引っ張りがあるのでついつい引き込まれます。今回の犯人の正体・動機は納得できるものですし、相変わらず護衛は役にたたないしwそれにしても犯人より不死身な人たちには笑ったw
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スクリーム3 このシリーズはやはり犯人探しの面白さがあるので、結構ひきつけられて見てしまいますね。それにしてもビッチな母親を持つと苦労させられますなぁ。相変わらず護衛が無能なのと、シドニーがとどめを刺す(本シリーズの一番の殺人者は実はシドニーだったりするw)のはお約束。あんな高性能のボイスチェンジャーがあれば欲しい:)
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7
スクリーム4:
ネクスト・ジェネレーション
うーん、ちょっと残念すぎる出来。護衛の警官のわきまえなさはいくらなんでもちょっと酷すぎだし、犯人の動機も無理すぎだし、さすがにシドニーの生命力も強すぎ。あまりに不自然な描写が目立ちすぎたので前3作ほどには乗れませんでした。犯人がわかってからがまた長くスリリングでなくなった。まあ、デューイの役にたたなさは鉄板ですがw
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スリーピー・ホロウ 首なし騎士の謎を追うティム・バートンxジョニー・デップコンビのゴチック・ミステリー・ホラー。ジョニー・デップがこの手の役を演じるとよくはまりますねー。中世絵画のような美術がとても良いし、馬に乗って首なし騎士が駆け出す死人の木のシーンがまた素晴らしい。多少のグロ描写もありますが、基本的に探偵ミステリー色が強いお話で、それほど怖くはないです。クリストファー・リーもちらっと出てるし、古式ゆかしいホラー映画としてハマー・フィルムファンにもお勧め。最後はゴーストライダーも友情出演。←嘘です:)
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セブン レンタル屋の分類ではサスペンス・スリラーあたりにあるかもしれないけど、下手なホラーよりずっと怖い。スタイリッシュな映像と息をもつかせぬ展開にあっと驚く結末、ブラピとモーガン・フリーマンの共演、これ以上ないくらい本編とマッチするカイル・クーパーのダークでセンシティブなタイトルと、もう映画好きにもホラー好きにもこれでもかという魅力満載のデビッド・フィンチャーの贈り物だと思う:)
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タッカーとデイル
史上最悪にツイてないヤツら
スラッシャー系をベースにしたホラーコメディなんですが、登場人物たちがおどけてみせたり、寒いアメリカンジョークを飛ばしたりして笑わせるタイプの映画ではなく、主人公のタッカーとデイルはもちろん、本人たちは皆いたって真剣で、誤解と不運な偶然が重なって犠牲者達が自らどんどん自爆していく様がおかしいというタイプの映画。プロットがなかなかよくできていて面白かったです。惜しかったのはアクションシーンの編集やカメラワークがやや緩慢で若干ホラーとしての迫力に欠けること。あと、続編を作る予定だったのかは知りませんが、できれば冒頭のREC風シーンからの決着を本作中でつけて欲しかったところ。とはいえホラー好きには長く愛されそうな楽しい映画です:)
1
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地球最後の男 SF映画ですが、ウイルス系ゾンビがたくさん出てくるのでホラー色が強いです。後にオメガマンやアイ・アム・レジェンドと改題、内容を改変したリメイク品が作られます。原作・脚本はご存知天才リチャード・マシスン、面白くないわけがありません。ロメロのナイト・オブ・ザ・リビング・デッドよりも3年前に公開されているので、ウイルス系ゾンビ映画の元祖はこちらかも:)本作ゾンビとロメロゾンビとの大きな違いは日中は寝ていたりニンニクが多少効く点で吸血鬼っぽく、頭以外を撃ってもやっつけられる、単純ながら言葉を話せるといったところでしょうか。まわりがゾンビだらけの中、完全な人間として一人生き残った男の悲哀や意外な事実発覚からの衝撃のラストと、古い映画ながらなかなかに楽しめる良作です。
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7
テキサス・チェーンソー 名作「悪魔のいけにえ」のリメイク。今回は予算をかけてゴア描写をしっかり描いてグロさと痛みをアップ、暴力もパワーアップして音楽も豪華に、ついでに殺人一家の構成員も増量してみましたという感じですが、残念ながら元祖の怖さ不気味さ面白さには及ばない個性の薄い優等生的スラッシャー映画になりました。ことにのべつまくなしにかかる、いかにもなハリウッド調豪華BGMはかえって一本調子でしらけます。元祖はほとんどBGMがないので、かえって緊迫感があるんですよね。また、犠牲になる女の子の絶叫は元祖のほうがはるかに怖いwとはいえ、テンポよく話が進むし照明も良く、雨のトラックの絵など印象的なカットもあり、最後のミスリードとかもそれなりに気が利いていて、一定水準以上の出来ではあります。ゴア耐性の無い人にはちょっときついかも:)
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テキサス・チェーンソー・
ビギニング
テキサス・チェーンソーの続編ながら時間軸的には前作の前に位置する作品。レザーフェイスや惨殺一家誕生の秘密といった要素は冒頭に付け足されているものの、良くも悪くも前作同様のクオリティなため、二番煎じ感が強い。時間軸が惨殺一家の凶行がバレる前なので、今回犠牲者となる若者たちは最初から全員死亡が確定しているのも弱い。多少グロ度はアップしているかもしれません。元祖「悪魔のいけにえ」同様の家族揃って最後の晩餐シーンがありますが、両足切断の爺さんが元祖のミイラのような爺さんのような気持ち悪いインパクトが無いのも残念。
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロが生んだモダンゾンビ映画の原点。後のロメロ映画を含むゾンビものの基本設定・ストーリーの骨格のほとんどがテンプレートとしてパッケージされている。演出的にはオーソドックスなスリラー寄りなもので、これにアクション要素を加えてカラー化したのが後の「ゾンビ」という感じ。モノクロ映画であることがかえって映像をスタイリッシュなものにしている気がします。ことにモノクロの特性を生かしたラストの写真のスライドショー的なクレジットタイトルがとてもお洒落で良いです。ロメロのゾンビものでは本作が一番好きかなー:)
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ナインスゲート ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演と豪華な布陣で制作されたこの映画ですが、自分的には短い話をだらーんと伸ばして薄くした感じでぱっとしないなーと思いました。普通ならこれで物語の半分、これから本筋が始まって面白いクライマックスが用意されていてもおかしくない内容。原作があるらしく未読ですが、オカルト・ミステリー的なもっと色々背景や心理描写があって深くて面白い話なのかもしれません。まあ、監督の名前のようにナインスゲート自体にはダークなロマンを感じはしましたけど。ジョニー・デップのゆるい演技に存在感はありました。
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蠅男の恐怖 プレス機で頭と片手を潰された男の謎から始まるプロットがとても良い。当時としては電送装置のアイディアだけでもたいしたものなのに、それを使って良質のSFホラーにしてしまったところにこの映画の素晴らしさを感じます。昔のモンスター図鑑には必ずといっていいほど取り上げられた頭が蠅の蠅男ですが、そこに使われていた写真は本作の続編(なぜか白黒)に登場した蠅男Jr.のものばかりだった記憶があります。(確かにインパクトは頭のでかい続編のもののほうが大きく、造形も写真栄えしてよかった)本作の蠅の頭は人の頭よりやや大きい程度ですが、カラー作品ゆえに玉虫色の目が非常にリアルで、触角の動きも怖いです。そしてなにより怖いのが衝撃のラスト。頭が人間の蠅が蜘蛛の巣につかまって、助けてくれと叫ぶシーンはもうトラウマレベルの恐ろしさです。
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蠅男の逆襲 ストーリー的には一作目の完全な続編で、今度は前作の蠅男になった科学者の息子が主人公で、やっぱり蠅男になってしまいます。前作のああいう事態になってしまった人間たちの心情・苦悩を主軸にした繊細さがまったくなく、普通のモンスターの復讐ものになっています。監督も代わってますね。頭が人間の蠅は前作のような不気味さは全くなく、ただ蠅のカットに変身前の男の顔を2重合成しているだけです。なぜか前作がカラーだったのが白黒になり、蠅男の着ぐるみはよくできているものの終盤出ずっぱりなもんだからどうしてもでっかい蠅の頭の作り物をかぶった男が暴れている感じに見えてしいます。とはいえ、まあ退屈しない程度には面白いですし、なんといっても前作より巨大化した頭のインパクトは強いのでクリーチャーファンなら見ておいても損は無いでしょう:)
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バタリアン ダン・オバノン監督のコミカルタッチなゾンビ映画。この映画の面白いところは前半、バタリアン(まあゾンビ)が誕生・拡散するまでのいきさつを丁寧に描いている点。軍が開発した怪しい薬品で蘇った死体を標本業者が自分たちのミスの証拠隠滅をはかろうと火葬したら、煙に混じったその灰が雨で墓場に降りそそぎ、死体が蘇る・・・バックの電子音楽のノリもよく、このあたりはなかなかテンポもよくて楽しいです。このあとは普通のゾンビ映画パターンで、ゾンビ相手にがんばっていた主人公たちの辿る結末が一気に幕引きでエンディング。それなら劇中カットの使いまわしではなく、その結末のせいでさらにバタリアンが粉塵となって拡散されるといった描写にしたほうが良かったのでは?列車砲が個人的には受けましたwグロ描写は結構ありますが、作り物感ありありなので、ホラー慣れしている人なら終始笑って観られると思います。ホラー耐性が無いと少々怖く感じるかな:)
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パラノーマル・アクティビティ モキュメンタリーの秀作、ブレア・ウイッチ・プロジェクト(BWP)の流れを汲む一本。まあ、アイディア一発というか、内容はほとんどありませんw 発想的に多少はロバート・ワイズの「たたり」を意識しているんでしょうか?BWPに比べていかにもな電気の点滅等、微妙にわざとらしさが鼻につくかも。最後はスピルバーグの助言を受けてよかったですね。本作の見所はほとんどそのカットだけだからw驚くべきは本作の後、同様の手法で続編を量産して登場人物を重ねてひとつの物語を構成しているらしいこと。私はこの一本観れば十分です(笑)
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ハロウィン ジョン・カーペンター監督の名を一躍有名にしたスラッシャー系ホラー。(その前のダークスターもなかなか味わいのある作品でしたが)本作もシリーズ化され、さらに13日の金曜日のジェイソンやエルム街のフレディといった不死身キャラのもとになったブギーマンの設定が良い。今作はスプラッター映画と言えるほどの残虐シーンは無く、マスクの内側からの視点とか、犠牲者を陰から執拗につけ狙うシーンに独特の電子音楽をあてることで恐怖を盛り上げている。どちらかというとじわじわくるストーカー映画で逆に今観ると新鮮かも。残虐描写があたりまえになった今となってはそれほど怖くないけど、当時は最恐の映画として評判になってましたっけ。
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プラネットテラー
in
グラインドハウス
グロ描写満載のゾンビ系アクション・ホラー映画。基本ヒーローものでヒロインがゾンビに千切られた片足にマシンガンを装着して撃ちまくったり、ヘリコプターのローターで襲ってきたゾンビを大量に真っ二つにしたりする痛快なお馬鹿映画です。ただ、ゴア描写(グロ描写)に力がかなり入っていて、わりとリアルな人体破壊や血液粘液グチョグチョ系など、生理的に気持ち悪い描写がてんこ盛りです。グロさを除けばさほど怖くないのでグロ耐性をつけるにはもってこいの映画。自分も元来グロ系はかなり苦手だったんですが、この映画を何度も観るうちにすっかり耐性がついてしまい、他のスプラッター映画のどんな残酷描写でも、「お、やってるねー」と微笑みながら余裕で観られる人間になりました。(←それは人としてどうなのかというのはさておき(笑))スプラッター系ホラー映画に興味があってもなかなか怖くて見られないという人に是非お勧めしたい映画です:)
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト 後にクローバー・フィールドやRECシリーズやパラノーマル・アクティビティ、グレイヴ・エンカウンターズ、異色なところではTVトリック3最終話など、亜流やパロディをたくさん生み出すきっかけになったモキュメンタリー映画の秀作。ポイントは「そこまでは現実にありそう」なもの以外は見せないこと。これがかえって不気味さを煽ります。発表当時は他のメディアとも連携して、本物だよーと思わせたのも評価されていますが、今見てもなかなかうまい具合に寸止めして良く作ってあるなーと感心します。途中まで我侭でどんどん嫌味の増す女性主人公が、最後近くで泣きながら反省の弁を述べ、ちょっと可哀想になってしまうなど、観客の感情もうまく考えてあるなーと思います:)
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フレディ VS ジェイソン 楽しい映画です。自分も含めて両シリーズの続編をあまり見ていない人が見てもある程度の説明がある親切設計なので、すんなり入れると思います。フレディにジェイソンを復活させられるほどの力があるならもっと簡単な別なやりかたが・・・とか、なんでジェイソンの横で寝るだけでジェイソンの悪夢に入れるのかなどと余計なことを考えると、すかさずおっぱいで目をそらす脚本に巧みさを感じます(笑)フレディとジェイソンと人間たちそれぞれの持ち味をバランスよく組み込み、最後のなかなか迫力のある直接対決に持っていく職人芸的な脚本に感心しました。
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ペット・セメタリー 原作未読ですがスティーブン・キング原作の映画化では文句無く傑作だと思います。とにかく薄気味悪さがよく出た映画で、墓地のカビの匂いが漂ってきそうです。子役も小さいのによくがんばって演技しているし、演出が良いので本当に怖いシーンになっています。あのちょっと愛嬌のある脳みそ半出し幽霊がなぜあんなに主人公に肩入れするのかがいまひとつ理解しにくく(原作の小説ではそのあたり、もっと説得力のある説明等がされているんじゃないかな)、彼のおせっかいがさらに事態を悪くしてしまうわけですが、善意でやっていることなので憎めませんw諸星大二郎先生が妖怪ハンターで同様のテーマの作品を描いていますね。ちょと痛いグロシーンもありますが、基本的に話の筋立てが怖い映画なのでホラーファンには是非見ていただきたい映画ですね:)
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ペット・セメタリー2 傑作だった前作に比べて随分と残念な出来です。話は前作の正統な続編として作ってありますが、不気味さ怖さが無いのが痛い。その原因は墓から蘇った人間が普通に感情や意思のあるただの悪人になってしまっていること。ペット・セメタリーでは墓から帰った人間の中身が得体の知れないものになって襲ってくるというのが不気味なのに、その肝心な部分がなおざりにされてしまっては怖くもなんともありません。簡単に言えば感情や意思のあるゾンビはただの見てくれの汚い殺人者にしか見えないということです。しかも本作では蘇った嫁は小汚くさえないし、保安官に到っては妻とセックスさえしてしまいます。まあ、監督は同じですし、真面目には作っているのでB級作品として見るにはよいかもしれません:)
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ヘルハウス 天才脚本家リチャード・マシスン原作・脚色の正統派ゴシックホラー。エクソシストやオーメンなどに並ぶオカルト映画の傑作。悪霊をビジュアル的には出さないロバート・ワイズの名作「たたり」タイプの映画で設定も似ています。ドキュメンタリー風に淡々と話が進み、だんだん悪霊の正体がわかっていき、最後にきちんと決着がつくという展開がいかにもサスペンスの名手マシスン的で素晴らしい。ワイドレンズで靄の中、キャストを入れ込んで屋敷を見上げるカットがとても印象的でまさに地獄の家という感じ。
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ヘル・レイザー とにかくパズルボックスを中心とした設定のアイディアと、登場する魔道士たちのキャラクター・デザインが秀逸なスプラッター系ホラー映画。作られた年代が結構古いので光もののアニメ合成などの稚拙さは仕方ないでしょう。しかしながら特殊メイクや、やや作り物っぽいですが人体破壊シーンなどは異様に頑張っているので、スプラッター耐性がないと結構気持ちわるいでしょう。テンポやカットつなぎの間が独特で何度も観ていると心地よくさえなります。とにかくあの4人の魔道士、ほとんど立っているだけですがかっこよすぎます。映画「キャビン」ではピンを丸ノコにしたピンヘッドもどきが出てきて、笑ったなぁw
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ホステル ちょっと過激なスプラッター映画ですが、わりとちゃんとした起承転結も爽快感もあって面白かった。前半、ホステルに着くまでが間延びして非常に退屈。後半はどんどん話が転がってテンポよく楽しめます。後半結構な人体破壊描写あり。(ついでに悪魔のいけにえのパロディもありw) で、さんざんな目にあった主人公が復讐するは我にありモードに突入するとヒャッハーな展開になります。最後は彼を結果的に助けた女の子がちょっぴり可哀想でした。ゴア描写がかなりきついのでご注意ください:)
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ホラー・ストーリーズ 韓国産オムニバス・ホラー。DVDのパッケージに下品な物真似コピーを入れた屑野郎は、思わず宅配便を装いそいつの部屋に押し入って切り裂いてキムチにして瓶に入れて救急車から突き落としてゾンビが貪り食っているところを銃撃でゾンビごと粉々にしてやりたい衝動に駆られますが、映画の内容自体は面白かったです:)(ちなみに元ネタの日本よ~のコピーが嫌いすぎてあのとっても面白いアベンジャーズが地上波で放送されるまで見られない原因となった。あの上から目線の唾棄すべきコピー考えた奴は罰として毎日起きたらお腹が痛くなってしまえ。ぷんすか。)頭から2話くらいはなんとなく予算のある新耳袋+トリハダという感じ。キムチと美容整形を入れ込んだ話は韓国っぽくて良かった。ゾンビの話もなかなかがんばってました。ただ、もうちょっとストーリーテラーを一般的な案内役(タモリさんとかロッド・サーリングみたいな)にしたほうが1話1話がより引き立ったんじゃないかなーと思う。殺人者が怖い話を聞くと眠くなるというのもラストに繋げるためとは言え強引な設定だし、あの女の子が次々と詳細なホラーストーリーを語れるのは不自然すぎ。また、映画のあちこちにくどいくらいにビジュアルショック用として配された夢オチの天丼はちょっといただけなかった。
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ホーンティング 名匠ロバート・ワイズ監督のホラー映画の古典「たたり(The Haunting)」のリメイク。「たたり」からは幽霊屋敷と主人公たちの設定と特徴的な螺旋階段のビジュアルを受け継いだ程度な気もします。監督は「スピード」シリーズのヤン・デ・ボン。撮影監督上がりの人だけに、セットのビジュアル等は豪華に金をかけたなかなかのものですが、いかんせん、気の毒なくらい怖くありません(笑)理由は簡単、「たたり」が悪霊をビジュアルで見せなかったために怖さが観る者の想像力で増幅されていたのが、本作では悪霊や超自然現象を全部(まだ質感など発展途上の)CGであっけらかんと見せてしまったから。そのCGのビジュアルがまだ気味が悪いとかデザインが良いならいいんですが、どうみても平凡。子供の像の頭を動かしたり、表情をつけたりするあたりは大失敗で笑ってしまいます。ドリームワークス制作なのでお子様と見るには丁度いいのかもしれません。子供も笑っちゃうかもしれませんがw
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ミザリー ステイーブン・キング原作。ホラーというよりはサイコスリラー、怖いというよりは嫌~な映画。人気小説家がアレなファンに愛されてずっと囚われる恐怖。主役の二人のキャスティングが素晴らしいです。特にキャシー・ベイツさん(元看護士の女性)は風貌から体型から抜群にはまってます。アカデミー主演女優賞受賞も納得の名演技です。クライマックスの緊迫した死闘は興奮するし、ラストのオチもいいですね。何度も繰り返し見たい映画ではないけど、見てよかったと思える映画です:)数多あるキング原作の映画の中でも秀作だと思います。
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ミスト ステイーブン・キングの「霧」の映画化。自分はこの小説が凄く好きで、このミストも期待して観ました。ラスト前までは小説のイメージが実によく映像化されていて素晴らしく、10点満点でした。で、小説から改変された結末ですが、正直ゲンナリ。随分陳腐なオチにしちゃったなぁと。いや、道徳的にどうこうとか救いがどうこうではなく、なんとも味わいのないラストだと。小説は最後に主人公たちが絶望の中にも一抹の希望をもって霧の中を彷徨う感じで終わっているのですが、あの迷宮感がいい。小説を読み終わっても、ふとあの主人公たちは今どうしているんだろうと思いを馳せることができるのです。翻って映画のラストはダラボン監督のドヤ顔しか感じられず、あれが小説のようなラストならこの映画は10点満点で何回もリピートして観たでありましょう。ラスト前までは本当によく出来ていただけに本当に残念ですorzあの結末が好きな人なら10点余裕の良い出来だと思いますが、もし自分が原作を読んでいなければ9点くらいかなー。まあ、原作が好きだとどうしても評価が変動してしまうのは仕方のない話ですねー。何とは言いませんがでっかい人間が人を食らう話とかwグロ描写は結構凄いのが出てきますので要注意です:)
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モンスター・トーナメント 恐ろしく退屈な映画ですw対戦する(一部オリジナル魔女?みたいなのとか、沼の怪物とか知らないのがある)有名モンスターのプロフィール紹介のあと、モンスター同士がプロレスをします。それを二人のおっさんが実況中継する体。普通のプロレスにたまに光線技が加えられていますがとにかくつまらないw基本的にはこれの繰り返しなので、怪物の格闘が始まると、見ているこっちは睡魔と格闘するはめになります。(実際途中で何度か寝たw)これ撮った監督は自分で脚本も書いていて、エド・ウッドフォロアーか、本人の生まれ変わりなのかもしれません。死霊の盆踊りのお姉ちゃんの裸踊りが怪物のプロレスに代わっただけなので、タイトルも怪物の盆踊りのほうがZ級映画愛好家にはアピールするかも:)
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痩せゆく男 スティーブン・キング原作。太っている男がジプシーの呪いでどんどん痩せていくのですが、その過程を表現する特殊メイクがリアルでなかなか凄い。この映画には様々な教訓がこめられています。車を運転中にナニしてはいけない、事故の過失をもみ消してはいけない、不倫を疑われてはいけない、いきなり帰ってきた旦那が勧める食べ物を不用意に口にしてはいけない、義理堅いマフィアには恩を売っておくと良い等々・・・。それにしてもジプシーの呪いダイエットの効果にはライザップも真っ青ですなー:)少々グロい描写もあります。基本地味な映画ですが、トワイライトゾーンとか世にも奇妙な物語が好きな人にはお勧めです。
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妖婆 死棺の呪い 自分が小学生の頃淀川さんの洋画劇場かなんかで放送されて、友達の間で怖すぎと話題になったソ連製ホラーファンタジー。今となっては恐怖描写も可愛いもので、楽しさ一杯の映画ですが、今のようなハードなホラーも少ない子供時代は十分怖かったのでしょう。プロットもよく出来ていて、水木しげる先生にも翻案された、末永く皆に愛される名作だと思います。とにかく美術が良くて最後に現れる妖怪たちもなかなかの迫力。別名魔女伝説ヴィーという邦題もついてますがヴィーというのが主人公の僧が見えない妖怪たちの秘密兵器で、この妖怪のデザインや登場の仕方がまた素晴らしい。これ、ロメロのナイト・オブ・ザ・リビングデッドよりも前に公開されているんですね。ソ連映画の底力、恐るべし。
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レギオン 神と天使を軸にターミネーターとゾンビの要素を合わせた幕の内弁当風映画でわりと面白かったです。神は一体どっちの味方やねん、それ優柔不断とちゃいまっか。それじゃガブリエルはんがたまりまへんわ(なぜか行かず関西弁)という疑問もわきますが、いきなり強くなって復活したミカエルさんはスーパーサイヤ人のよう:)ドライブインの天井を這い回るゾンビ婆がとても良かったw
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ローズマリーの赤ちゃん 心理的に相当恐ろしい映画。スプラッターシーンはおろか、恐いビジュアルみたいなものもまったくありません。そんなものより親切だった隣人たちの薄ら笑いや悪態をつく顔が恐い。自分が信じたり、好感を持ち、好感を持たれていると思っていた優しげな隣人たちが実はあっち側の人間で自分をただの器物のようにしか思っていないことを知った時の恐怖。いやー、怖いわ:)
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The Eye
アイ
香港・シンガポール合作の幽霊映画。角膜移植をうけて目が見えるようになった盲目の少女が幽霊や未来が見えるようになる話。その角膜の提供者が実は超能力を持っていたというわけですが、この映画の良いところは幽霊の描写。丁寧な演出で幽霊の不気味なメイク、カメラワークやカットつなぎ、音楽が良く、とても怖いです。何体か出てきますがどれも気味が悪くて素晴らしい。死神みたいなのも出てきますが、これは黒沢清監督の回路の幽霊のようですw。さらに電車の窓にさりげなく霊を映しこんでぞっとさせるあたりも、なかなか憎い演出です。ただ後半、角膜提供者の謎が解けていくにつれ平凡な予知能力話になり、最後はなんとなくいい話になって終わるというのが非常に残念。最後まで幽霊押しのストーリーでやりきれば幽霊映画として名作になったかも。主役と角膜提供者の女優さんは二人とも良いですね。
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13日の金曜日 スクリームのネタにもなっていた、ホッケーマスク姿のジェイソン君が出てこない13金シリーズの1作目。惨劇が起こる場所設定、犠牲者たちのプロフィール、惨劇の演出など、今シリーズのみならず後のスラッシャー系映画にも受け継がれる骨格が確立されています。ジェイソンのバックボーン紹介や犯人は誰だ的な要素もあって、キャラクター的には地味ながらある意味水戸黄門化したジェイソン君が主役の後継作より面白い面も。
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13日の金曜日 PART4
完結篇
ジェイソンのようにあまりにもキャラクターが確固たる地位を築いてしまったシリーズは、よほど勇気がある(あるいはぶっ飛んだ)監督やプロデューサーが参加しない限りマンネリ化は避けられないものかと思います。犠牲者が何人かいていきなり殺人鬼が現れて惨殺・・・13金に限らずスラッシャー系はこれの繰り返しなので、基本自分はあまり食欲がわきません。特に続編についてはCSでたまたまやっていれば観る程度wそれでもホッケーマスクをしたジェイソンも一作くらいは見ておこうかなと、ファンのブログで評判の良かった本作を見ました。期待した程度には面白かったです。トミー君の存在は良くも悪くも味にはなっていたかな?髪を剃るに至った理由をもっと丁寧に合理的にしたほうが良かったかも。その後フレディvsジェイソンも見ましたが、あっちのほうが各方面に気を使った脚本で面白かったかな。
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