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January 11, 2011

腕を作る3 ~グリーズペンシル/ノーマルマップ使用法~

今日は腕を複製してMultires(細分化)し、スカルプトモードで血管を足してそれをノーマルマップにして元の腕に貼り付けてみた。

Arm03

血管は下絵をもとにグリーズペンシルでアタリを3D画面に書き込み、それをもとにMultiresで細分化した腕の複製に血管をスカルプト。(スカルプトモードに入ると下絵が隠れてしまうため)

■グリーズペンシルに関する備忘録。

・使用するには目的の3D画面の下メニューView>Grease PencilでUse Grease PencilボタンをON
・Draw Mode、Add New Layer、Sketch in 3Dを全てON
・レイヤーごとに色をつけられるので好きな色を設定
・3D画面上で指定した色で線が引ける。通常のアンドゥは効かないようだ。消すときはポインタを少しの間押しっぱなしにすると消すモードに変わるので、それを使用。
・書き終わったらOpacity スライダで、透明度を調整
・Draw ModeボタンをOFF

Armscreen03

■ノーマルマップ作成、使用手順の備忘録

1.元形状を複製し、MultiresのAdd Levelで細分化。今回はLevel4で作業。モードはCatmull-Clark。
2.スカルプトモードで血管をグリーズペンシルのアタリに沿って追加。
3.元形状にUVマップを新規作成。(元形状を編集モードで全選択、UキーでUnwrap、UV/Image Editorウインドウで画像を新規作成)
4.オブジェクトモードで細分化した形状、元形状の順に選択し、Scene(F10)のBakeタブを表示(両方の形状を同じ座標、同じレイヤーに置く)
5.BakeタブのSelected to Active、Normals、ClearをON、ノーマルスペースはTangentを選択してBake。
6.Bakeされたノーマルマップ画像をすかさずUV/Image Editorウインドウから保存。(これを忘れると後で泣くことになる)
7.元形状のマテリアルにノーマルテクスチャを追加。Map InputタブはUV、Map ToタブはNorを選択し、Norの値を0以外に設定。Textureボタン(F6)のMap Imageの中段右のNormal MapをONにすることが重要。その横はTangentを選択。
8.レンダリングしてみてテクスチャが反映されない場合は元形状の編集モードのマテリアルをちゃんとAssignしたか確認。(今回これを忘れてしばらく悩んだ)

Renderedarm

↑左が複製してスカルプトした腕、右がノーマルマップを施した腕。凹凸が甘くなっているのは形状の中心位置と形状のひょろ長さ、UVマップの開き方辺りに関係あるんじゃないかなとなんとなく想像……

■タブレットの設定について

ついでに、しばし悩んだタブレットの設定について。スカルプティングにはタブレットペンを使っているわけですが、最初、DrawブラシでもInflateブラシでもやたらとがたがた、ジャギジャギになり、さらにボタンのクリック位置なんかもずれて反応したりして、ほとんど使い物になりませんでした。

そこでコントロールパネルのハードウェアとサウンドからBambooのプロパティを選択し、タブレットの設定を変更。
うちでは1600x1200と1024x768の2モニタの比較的広い画面を使いっているのにも関わらず、ワコムのBAMBOOの一番小さい奴を使っているので、それが災いしていたようです。

まず、上記の症状から解像度不足が明らかなので、座標検出モードをマウスモードに、さらに詳細設定でポインタの加速を0、速度を最低に。あとはサイドスイッチの下のほうを中ボタンクリックにし、タッチ機能関係はOFFにしました。これでやっと普通にスカルプティングできるようになりました。めでたしめでたし :-)

Tabret_propertie


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