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November 17, 2006

レンズの味

 レンズの味とは良く言われますが、最初から設計者がそうした味わいを狙って出そうとしたのか、普通にただ鮮明に写るレンズを目指す試行錯誤の過程で生まれたものなのか、レンズにカビが生えた結果ソフトフォーカスがかかるのが味になるように、単に不完全な部分がレンズ特有の癖として使えるものになっているのかよくわかりません。

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Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100(S-100)

 沈胴ズミクロン50mmF2を使っていると、やっぱりその写りには強い個性を感じます。ピントの来たところは鮮明で、そこからボケにつながる部分がしっとりと艶っぽい感じ。うちのは前玉が派手に焼きついているような感じでコンディションが悪いものだと思いますが、それでもこのレンズで普通のものを撮るとどんな写り方をするのかと期待してしまう魔力のようなものを感じました。他のレンズやデジカメでは絶対に撮らないような平凡な被写体が、このレンズを持って歩いていると魅力的な被写体に見える、そんな気がしてついフィルムが回ってしまいます。(^^;

Image39
Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100(S-100)

 そのままスキャンすると、普通のレンズで撮ったネガは青っぽくなるんですが、このズミクロンは緑が強めに出るようです。多分レンズが黄色っぽいせいかと思いますが、その柔らかな階調は素晴らしいですね。普段はコントラストを上げてメリハリを付けるのが好きなんですが、ズミクロンで撮ったものについてはコントラスト調整はあまりいじらないほうが良い気がしています。

Image14
Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100(S-100)

 開放やF2.8くらいだとバックの絵柄によっては結構うるさいボケになるので、F4くらいに絞ったほうが絵が綺麗に見えることもあり、どの場合にどの絞りが美味しいかを考えながら撮る楽しみがあります。

 銀塩がまだ手軽なコストで楽しめるうちはデジタル機を触る暇がなくなりそうです(^_^;

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Comments

どうやらこれも大当たりの「沈ズミ」を入手されたやうですね。ひどいのになると鏡銅にガタがあったり、(甚だしきはピントが出ません)レンズに曇りが来てゐたり、特に第一面に擦り傷があったりで「個性的」過ぎます。まともには写りません。(それを流石ズミクロンなんて喜んでゐる方々も存在するやうです)そしてそれをOHに出したら買った値段以上のお金がかかること必定。目が飛び出る位であります。

相当個性が強いことは事実なので、使ひこなすのはむつかしいのですが、それはそれで、まさにカメラ道楽、レンズ道楽の世界でありませう。

デジカメの怒涛の進撃で中古のライカやハッセルは相当安価になってゐるやうです。同時に入手されたM4-2も当ったやうですね。おめでたうございます。本当に幸運に恵まれてゐますね。ライカとて外観は奇麗でも中身はぼろぼろなんていふのがありますから。

あとはフィルムの性能が既に完全無欠に近い所まで来てゐるのでレンズ本来の性能を引き出してゐるのではないでせうか。

Posted by: くりちゃんまん | November 18, 2006 at 07:23 PM

>くりちゃんまん さん
コメントありがとうございます。(^^)

そうですか、沈胴ズミクロンもそんなに当たり外れが激しいのですか(^^;
確かに古いレンズですからコンディションの良いものは非常に高価なので、まあ、色味はパソコン上で補正できるとして、普通に写ってくれればと購入したのですが、きちんとピントは合いますし、鏡胴もしっかりしていてレバーのついたヘリコイドもスムースに動きます。これはとんでもない大当たりだったのですね。(^^;
 良いレンズを入手できた幸運に感謝しつつ、大切に使いたいと思います。ありがとうございました。

>相当個性が強いことは事実なので、使ひこなすのはむつかしいのですが、それはそれで、まさにカメラ道楽、レンズ道楽の世界でありませう。

 仰る通りカメラ道楽という言葉がぴったり当てはまりそうなレンズですね。M4-2も快調に動いています。こちらも当たりと聞いて嬉しさ倍増です。この勢いで年末ジャンボも当たれば・・・(←こらこら(笑))

 フィルムの性能は確かに上がりましたね。しかも助かるのは今気に入って使っているISO100のSPERIAが富士フィルムのネガカラーでは一番安いことです。あまり感度が高いと日中ズミクロンなどで開放付近が楽しめませんし重宝しております(^^)

Posted by: いしだ | November 19, 2006 at 12:30 AM

完全無欠に最も近いフィルムのひとつがフジのスーペリア(=Superiaでは?)のISO100なんです。仰るやうに値段も安いし。小生は400を愛用してゐますが、いづれにしても万能ですね。ラチュードは広いので多少露出が狂ってゐても何とかなります。ぢゃ無ければあんなに「写るんです」が普及しなかったわけ。

ヨドバシとかビックのやうな量販店でも六切り以上のプリントを注文すれば機械焼きでも素晴らしい仕上げになるはづです。ご案内のやうにネガフィルムはプリント専用が基本ですから。

あとは、今となってはフジの専属のラボか写真弘社、クリエイトなどのプロラボに手焼きを注文すれば完璧です。値段は高いがこの世の物とは思はれない出来に仕上がります。そして額装すれば美術品の仲間入りしますよ。

Posted by: くりちゃんまん | November 19, 2006 at 01:01 AM

>くりちゃんまん さん

 ああっ、仰る通り、SUPERIAでした。途中からSPERIAと思い込んでいたようです。(^^;
御指摘をありがとうございました。過去の記述も修正いたしました。

 SUPERIAはそんなに完成度が高いフィルムだったのですね。100円ショップで売っているフィルムよりずいぶんスキャンの仕上りが良いなぁくらいの認識で使っていたのですが、位置付けが再確認できて良かったです。(^^)
元のネガが良くないと、いくらスキャン時に調整してもなかなか良い結果が出ませんから、今後もSUPERIAは愛用して行くことになると思います。

 リバーサルは撮った状態イコール作品ですが、ネガは同時プリントではがっかりする事が多いです。しかし、きちんと焼かれたものはネガの実力を改めて思い知らされます。試しに同時プリントで上がったものを機械焼きで露光を一段暗くなどと指定するだけでも印象はがらっと変わるくらいですから、プロの技術で焼かれた紙焼きはお金をかけたなりのものになりますね。
(昔は広告代理店にいた関係でプロラボの仕上りの紙焼きを目にする機会もあり、それらは非常に美しいものでした。)

 自分はたまに気に入ったカットをL判やごく稀にA4程度でプリンターでプリントアウトするくらいで、スキャンデータからモニタでの観賞で済ませる事も多いのですが、少なくとも600万画素クラスのデジカメのデータと4000dpiのネガからのスキャンデータでは解像感やトーンの豊富さ、ダイナミックレンジの広さ、切れの良さなどはモニタで見てもやはり違うと感じています。

 デジタル一眼から写真を始められた方も、一度それなりの性能を持つ銀塩カメラとレンズでフィルムで撮って、六切り以上でのプロラボ品質のプリントを経験しておくことも、行き着く先を確認するという意味で無駄ではない気がいたします。

Posted by: いしだ | November 19, 2006 at 03:39 AM

That is all achievable if we standardize the descriptions. The process of reinstalling IE differs slightly with the version of the browser. Fifth, President Obama's plan to regulate the Internet is an unlawful power grab.

Posted by: https://en.wikipedia.org | July 14, 2015 at 04:51 AM

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