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November 30, 2006

沈胴ズミクロンの愉悦

Takeyabu
Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100

 最近は青空の日はPENTAX SP+TAKUMAR28mm+PLフィルター、曇った日や午後3時以降はLeica M4-2+Summicron 5cm/F2、夕方以降はPENTAX K100D + キットレンズか単焦点レンズで歩くパターンが多いです。

 日が落ちるのが早くなったので、今、フィルムの場合は、FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400を常用しています。粒状性も発色もやはり100円ショップのフィルムとは違いますね。(今回の写真は少し前に撮ったものです)

 で、沈胴ズミクロンですが、撮れば撮るほどに味わいが出るというか、やっぱり魅力あるレンズです。
絞れば現代のレンズ並にシャープな写りを見せますし、開けると、開放のF2でも柔らかい中、ピンが来ているところはきりっとしていて、寝ぼけた感じがありません。開けても絞っても、妙に立体感がある絵が撮れたりします。

F2_f8
Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100
(左はF2開放。本物の竹箒を持っているのがお茶目です。こういう背景だとボケも綺麗です。右の絞りはF8で、力強い立体感を感じます。)

 自分には50㎜ってフットワークの要る、とても難しい焦点距離なんですが、このレンズの力に相応しい写真を思い通りに撮れるようになればいいなぁと思っています。

Kirikabu_1
Leica M4-2 + Summicron 5cm/F2 + FUJICOLOR SUPERIA 100

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Comments

<FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400を常用しています。粒状性も発色もやはり100円ショップのフィルムとは違いますね。

完全無欠に、完璧に近い性能のはづです。ただ生産量は激減してゐるので以前よりは量販店の値段が可也上がってます。しかし、フジは良くやってくれてゐると感謝せざるを得ませんね。フィルムメーカーだから伝統技術の継承を死守してゐるのかもしれません。


<絞れば現代のレンズ並にシャープな写りを見せますし、開けると、開放のF2でも柔らかい中、ピンが来ているところはきりっとしていて、寝ぼけた感じがありません。開けても絞っても、妙に立体感がある絵が撮れたりします。

当時のアサカメの「診断室」のテストでは解像力はミリ当り200数十本とかで、これは今でも破られてゐない記録だとか。尤も、現在の測定法とは違ふので(MTFとかレンズのカラーコントリビューションなど)一概に比較にはなりませんが、ズミクロン神話の元のやうです。でも、ツアイスのやうな画像の平坦性を追求した設計とは一線を画し、立体性を出すやうな設計であると聞き及んでゐます。木村伊兵衛が「でっこま、ひっこま」と形容したさうですが、さう意味だったのかもしれません。えも言はれ無き「味はひ」が出るのでせう。カラーを想定したレンズでは無かったらうから、当時のライツは「想定外」(ちょっと古い表現だなあ)だったのかもしれませんが、発色は現行のレンズと比較しても余り意味の無いことかもしれません。色の補正は貴殿のPCの画像処理ソフトで何とかなるのではないでせうか。


ところで「カメラ情報センター」のウェブ記事によると10月の35ミリ一眼レフ(勿論フィルムカメラ)の国内出荷台数は964台だったとか。俄かに信じられない数字です。これぢゃM型ライカ並。輸出はその10倍位はあるかもしれないけれども、フィルムカメラを未だ製造してゐるメーカーには感謝せざるを得ませんね。「レンズ付フィルム」も一時の半分位まで落ち込んだとか。
ああ、金があればニコンのF6を2,3台大至急購入したいものです。EOS1vでも十分十分。

Posted by: くりちゃんまん | December 01, 2006 at 11:56 PM

>くりちゃんまん さん
コメントをありがとうございます。^^

 なるほど、ズミクロンの立体感は数字に裏打ちされたものでもあるわけですね。勉強になりました。^^

 カラーについてはわりと黄色っぽく(緑成分が強い)なるものの、これはパソコン上では色調整し易い部類になりますので、かえってありがたいくらいです。ただ、もとの緑っぽいほうがちょっと良い感じもするので、そのままに近い調整で済ませることのほうが多いですね。あまり調整してしまうと色が現代のレンズと同じようになりますので(笑

 フィルムカメラは私ならF6やEOS1vより値段を度外視しても中古のF,F2、F-1あたりが好みになってしまいますので、どちらにしても新品の売り上げには貢献できそうにありません。グリップの付いたAF電池カメラはどうも敬遠してしまいます(^^;

 できればフィルムと同じ厚さの素子を富士フィルムには開発してもらって、現在のパトローネにバッテリーやパーツを入れてデジタルフィルムとしてクラシックカメラにもそのまま使えるようにして欲しいのですが、さすがにそれは夢物語ですね(笑

Posted by: いしだ | December 02, 2006 at 12:33 AM

<できればフィルムと同じ厚さの素子を富士フィルムには開発してもらって、現在のパトローネにバッテリーやパーツを入れてデジタルフィルムとしてクラシックカメラにもそのまま使えるようにして欲しいのですが

さうあって欲しいのですが、其処までしても仕方が無いのでメーカーは開発しないのでせう。唯一ライカR8.9にはDMRといふのがありますが、所謂デジタルバックです。ライカは現行のボディでデジタル化を考へたところは流石に筋がいいのですが、値段が50万以上もするので吃驚!とても手の出る代物ではありません。日本には未だ100個も入ってないのではないかな。
ライカのM8が先行発売の欧米で1500台とか。其処で初期不良が見つかって日本での発売がちょっと遅れるみたいです。

中判ではハッセルにあるみたいですが、高価でとても手が出ないでせう。

撮像素子(CCD,CMOS?)は大きくするのが技術的に相当むつかしいみたいで、35ミリ判のフルサイズになると高価になってしまひますね。今のところAPS-Cとかといふ規格が主流のやうです。 

Posted by: くりちゃんまん | December 02, 2006 at 06:19 PM

>くりちゃんまん さん
レスをありがとうございます。^^

 ライカのDMRが発表されてから販売されるまで実に長い間かかりましたね。R8、9でフィルムと兼用できる点は実にライカらしいなと思いましたが、さすがにあのサイズ、あのお値段では自分とは無縁な世界です(笑
ただ、その方向性、志は素晴らしいですね。

 中判はハッセルのほかにもペンタックスやマミヤのものが発表や発売されていますが、デジタルでは単純に撮像素子の画素数を増やして大きくすれば良いと言うものではなく、現行の35mmベースのデジカメ用素子がソフト・ハード面でもっと熟成され、その枯れた技術をベースに開発して行かないと(あるいはキヤノン、ソニーが本気で取り組まないと)、フィルムの時のような画質面での圧倒的な優位性の恩恵を得るのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 APS-Cはテレセントリック性(撮像素子にできるだけ垂直に光を当てるようにする)の面などで従来のフィルム用レンズを使う場合に有利ですが、やはりレンズの焦点距離が1.5倍になってしまうというのは、オールドレンズファンにとってはとても物足りないところです。

 フォーサーズはさらにそれを推し進めた形で敢えて撮像素子を小さくしてテレセントリック性を追求する仕様となっていると思いますが、さすがにその効果があるのか、専用の7ミリ(35ミリ換算14ミリ)から始まるズームは色収差も歪曲収差も驚くほど良好に補正されているようで、これも一つの見識かなという気はしました。もっとも、レンズのお値段がかなり高めになってしまっているのがネックですが・・・。

 オールドレンズファンとしては画質も良く、フランジバックの関係でマウントアダプターでのオールドレンズ使用の自由度も高く、値段的にもなんとか手が届くEOS 5Dはずっと注目機種ですが、タクマーレンズの多くがミラーにあたってしまうらしいのが残念です。

 オールドレンズが制限無くフルサイズで使えるデジカメがあれば、多少高くても購入は検討するのですが、今主流のAPS-CはもとよりライカM8,EOS 1DのようなAPS-H(35mm換算焦点距離1.3倍)でもやはり物足りないですね。

 ちなみに、フランジバックが短く、テレセントリック性ではかなり不利なライカM、LマウントではAPS-Hで周辺のマイクロレンズの位置を工夫することにより、周辺画質、輝度を落とさないようにしているのが素晴らしいと思います。ただ、さらなるブレークスルーでも無いと、ライカM、Lマウントでのフルサイズというのは素人目に考えてもかなり難しいような気がします。

Posted by: いしだ | December 03, 2006 at 12:55 AM

デジカメの、特に撮像素子について詳細な解説ありがたうございました。色々な問題点はあるものの、既に流れはデジタル一辺倒。テレセントリックといふ撮像素子の本来具有してゐる難点をライカM8当りでは工夫してゐるやうですが、それ以前にマゼンタ被りとか白とび(?)の問題が出て、「初期不良」となり、発売が遅れたやうです。ボディだけでも約55万円では、そして3年位の「賞味期限」といふデジカメの宿命では本当にブレークスルーがないとどうも愛着が湧きませんね。何とか今迄のレンズ遺産を無にしないやうにといふライカ社の意地は感じられるのですが。(初期ロットが1500台では4800ドルになるのは仕方無いのかもしれないけれど)

小生もデジカメの情報は収集してゐますが、フィルムがある限りは現有のカメラとレンズを精々使ってやって1年100本以上撮った方が写真の腕が上がるのかもしれません。兎に角何で撮っても撮った写真がつまらなければ本当に意味の無いことです。

Posted by: くりちゃんまん | December 04, 2006 at 07:10 PM

>くりちゃんまん さん

レスをありがとうございます。
M8の初期不良についてはまあ、工業製品の中でも特にナーバスな最先端製品なのでそういう事態が起きてもある程度仕方ないことでしょう。要はそのトラブルにメーカーがどのように誠意を持って取り組むかで、後の評価、ひいては売り上げにつながってくるかと思います。


デジタルにしろ、銀塩にしろ、撮った写真がつまらなければ意味が無いというのはまったくその通りですね。^^
 デジタルの気軽さゆえに大量に撮った中から選ばれたお気に入りの一枚、1枚1枚丁寧に撮った中から選んだ銀塩の自分にとって最高の1枚、どちらも(自分にとって)価値のあるものなら、方法はどちらでもかまわないと私は思っています。^^

Posted by: いしだ | December 05, 2006 at 12:05 AM

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