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November 27, 2006

MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400

 最近、PENTAX SPの稼働率が高くなっている関係で、M42版の対角魚眼レンズが欲しくなりました。
 M42の魚眼レンズと言えばロシア物ではMC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8が有名です。安くて今でも新品で入手でき、評判では写りもそこそこということで、オークションで入手。1万5千円弱でした。(中古で数千円~新品でも2万円程度で買える廉価レンズです。)

 対角魚眼レンズはPENTAXのKマウント用のF17-28/3.5-4.5 FishEyeZoomを持っているのですが、この頃のペンタックスのAFレンズってデザインが単なる茶筒でプラスチック製で味気なく、フォーカスリングもただのバンドですかすかなものが多く、モノとしての存在感、撮影する時の楽しさが全く無いのです。その反動もあって、触っていて楽しい、存在感のある魚眼レンズが欲しいというのもありました。昔、新橋カメラでタクマーのフィッシュアイがあったのを見たのですが、4万以上するのと、当時はほとんど*istDばかり使っていたので、APS-Cでは魚眼の効果がかなり弱まってしまうため買いませんでしたが、とてもコンパクトで、作りもしっかりしたレンズでした。

 届いたレンズを装着してファインダーを覗いたところ、無限遠までヘリコイドがまわりません。ロシアンレンズではお馴染みのはずれ玉だと思います。ヽ(^.^;)ノ
 出品者さんは業者のようで、1週間以内の返品もOKということですが、とりあえず、この手のレンズは基本は絞って使うものですから、F8に絞ってどの程度写るかを見てから決めようと思いました。

 レンズを入手して2日ほど後、晴れたのでテストがてらこのレンズをつけて散歩にでかけ、F8,F11をメインに撮影してみました。結果としてはそれほど悪くなく、無限遠までそこそこピントも来ていたのでまあいいかと、そのまま使うことにしました。 印象としては色はあっさり目ですが、魚眼で設計が楽なせいか色収差が無く、F8以上に絞るとしっかりシャープに写ります。加えて絞りを開けたときのバックが意外に煩くない、素直なボケになるのに感心しました。

 MADE IN RUSSIA、MC ZENITA-M2.8/16という文字がレンズの上部に白くでかでかと刻まれているのがちょっとアレですが、絞りリング、フォーカスリングもちゃんとしていて、質感があり、触って楽しく、なにより値段が安いのが良いですね。
 ロシア物にしては現行レンズということもあるのか、凝ったフロントキャップが付いていています。(キャップを装着すると、キャップの文字が縦になってしまうのがまたロシアンらしいですけど(笑))このキャップはPENTAXのFレンズより外れにくくて良いですね。(かぶせ式ではなく、レンズ前面の形にあわせてカットしてあるので、逆に付け難い面もありますが)

 うちのように無限遠が出ていない個体は結構あるようで、これからこれを買う人は、事前にファインダーで覗いて無限遠が出ているかどうかを確認すると良いと思います。(特にオークションでは出品者の方に無限遠が出るかどうか事前に質問しておくことを強くお勧めします。)

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400


 M42マウント以外にKマウントなどもあるようです。M42の場合は自動絞り専用レンズなので、自動絞りのピンを押し込まないタイプのマウントアダプターや自動絞りに対応していないカメラの場合、基本的に開放でしか使えなくなるため、改造するか、対応のアダプターを使うなどの方法をとる必要がありますが、やはり自動絞りが使えるカメラで使うのがベストでしょう。

 あくまで、ここぞという被写体を見つけた時に使う特殊なレンズなので、普段は外して持ちあるき、良いシーンを見つけた時に交換する使い方が多くなるかと思います。こうした面でも前後に短く、割とコンパクトでポケットにもなんとか入るサイズなのが良いですね。

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PENTAX SP + MC ZENITAR 16mm FISH-EYE F2.8 + FUJICOLOR SUPERIA VENUS 400(左)

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Comments

私はあるとき(と言っても10年位前ですが)ペンタックスのSPFやM42のタクマーレンズは全て中古業者に売却しました。そのあとはライカやハッセルに行ったり、キヤノンやニコンにとふらふらしてゐました。どうしても、ペンタックスの77ミリが欲しくなり、且使ひ惜しみのないK1000を数台入手。本当はLXを3,4台と行きたいところですが、兎に角レンズをといふことでその後Kマウントのレンズを数本入手しました。
ところでロシアンレンズですが、当ればかなり良い線を行ってゐるのではないかと思ってます。今度の魚眼も当ると良いですね。
ペンタックスSPFは名機だと思ひます。私の経験だと巻き上げレバーのゴリゴリした感じはKM,K1000でも同様ですね。2,3回絡んで修理に出したことがありました。何より使ひ惜しみのしないボディですね。SMCタクマーのズームは如何かなとは思ひますが、単レンズで200ミリまでなら余程程度の悪いのを掴まない限り其処其処か、もしくはそれ以上に写るのではないでせうか。85ミリのF1.8なんて良かったなあ。105ミリF2.8も。135ミリF3.5は並かな。
何より「写り」優先でといふ発想は良いですね。カメラはどうも機材に溺れる怖い要素を持ってゐたやうです。デジカメには全く愛着感はありません。プラスチックを多用してゐる所為なのかもしれません。

Posted by: くりちゃんまん | November 27, 2006 at 07:37 PM

>くりちゃんまん さん

コメントありがとうございます。(^^)

 リミテッドの77ミリは私も持っていますが、とにかくボケが美しいレンズですね。FA★85ミリF1.4もボケが美しいレンズですが、多少開放が暗くなっただけで、それと遜色の無い写りをしますね。大きさを考えれば85ミリより使い易いですし。
どちらもできればフルサイズで使ってあげたいレンズです。

 今回のロシアン魚眼は無限遠の出ないはずれ玉でしたが、それでもF8以上に絞れば十分実用になり、写りもなかなか良いので時々ポケットに忍ばせて歩こうかと思っています。ロシア物には寛容の精神が必要だと思っています(^^)

 タクマーの135ミリF3.5はとにかく安さとコンパクトさが魅力ですね。フードも金属製の良いのが付いていますし。
タクマーの85ミリや105ミリは滅多に見かけないですし、値段もそれなりにしたはずですが、きっと良い写りをするのでしょうね。SPを使う機会が多くなり、今更ながらタクマーレンズの実力に驚いています(^^)
とりあえず55ミリF1.8が次に欲しいタクマーです。

 デジカメも早く相棒と呼べるような長く使えるボディが出ると良いですね。自分は昔のLXやSPなどのボディラインが美しい、グリップの無い形状でK10Dの性能を持った機種が現れたら良いなぁと思っています。ただ、やはりフルサイズは欲しいですね。APS-Cも良いのですが、標準~広角系はやはりフルサイズのほうが絵の密度が濃いように思います。

Posted by: いしだ | November 27, 2006 at 10:33 PM

早速のレスありがたうございます。77ミリをお持ちですか?ぢゃKマウントのレンズやカメラもお持ちなのでせう。ぢゃ敢てSPFとSMCタクマーレンズの作例を出してゐるのかな?

それは兎も角、最近コシナからツアイスのZSレンズとかホクトレンダーSLレンズ(M42仕様が多数あるはづ)なんて惚れ惚れするやうな珠玉が続々と発表されてゐますね。但しペンタックスの開放測光には対応してゐないやうです。ホクトレンダーのKマウントは初期のロットで製造打ち切りのやうで個人的にはがっかりしてゐます。ツアイス銘柄にはありませんし。ZFはニコンのボディのOEMをして来た誼からかニッコールAi仕様ですね。ニコンのボディは昔可也沢山所有してゐたのですが、ある事情で殆ど全てを中古業者に売却しました。唯、ニコンFが一台の凝ってゐるのでこいつを再登場させるためにもツアイスZFで行くか!AFでないのも望む所。測光はセコニックの単体メーターが家の何処かにあるし。メーター無くとも人間メーターで撮るか。フィルムは完璧、完全無欠に近いスーペリアがあるし。ベルビアもプロビアもあるし。敢て「不便を楽しむ」か。あ、ひとりで盛り上がってごめんなさい。

ニコンに戻るのはちょっと癪だし、キヤノンのFDレンズは好きだけれども、まうボディが中古でも完動品(=感動品)は少ないしなあ。

やれやれ、このやうにカメラとレンズの収集に溺れてしまってゐるのです。と言ってもコレクターズアイテムになるやうなキヤノンやニコンは今現在は所有してゐません。

長くなりました。大変失礼。

Posted by: くりちゃんまん | November 27, 2006 at 11:56 PM

>くりちゃんまん さん

レスをありがとうございます。
今手元にある機種は右のメニューの下のほうにあるCATEGORIESにあるようなものです。昔、銀塩だけの頃は最初ペンタックス、後にキヤノンを使っていました。

 3年前、EOS10Dや*istDなどのデジタル機を買ってから交換レンズを集め出し、やがて銀塩機にも手を延ばし、昔高価だった名機が信じられないような安値で入手できるので、つい安い安いと買っているうちに気がつけば随分とたまってしまいました。

 Kマウントの銀塩機ではMXが好きです。ただ、巻き上げが華奢なので、使うのが怖いため、もっとがっちりした造りのKMやK1000のほうがばりばり使えて良いかなと思っています。
 キヤノン機ではF-1Nが良いですね。FDレンズでは100ミリの描写が好きです。オリンパスならOM-1と、電池が無くても使えるカメラが好みです。SPはその中でも程よい大きさで使い易いので、最近タクマーとともに使うことが多くなっております。

私もかなり溺れている口ですね。(笑)


Posted by: いしだ | November 28, 2006 at 12:36 AM

はじめまして。ちょっと覗かせていただいただけの者ですが、
私も Zenitarを愛用しています。K,Nマウントの2個ありまして
前玉のコーティングの色も赤と緑です。写りに差は感じませんが
緑のはコーティングが傷つきやすいようで既にぼろぼろです。
 ところで今から10年以上前のロシアレンズブームの際に
junetという比較的敷居の高かった??掲示板で話題になったのですが、
後ろについているFilterをはずしたほうが中心付近の解像度が上がる、
ただし無限遠は出なくなるので調整ということがありまして、私も
それを確認しました。
 無限遠の調整方法ですが、これはごく簡単でして、ピントリングの
ゴムをはずすと穴の奥まったところのネジをちょっと緩めると
ピントリングと実際のヘリコイドリングとの接合がなくなりますので、
その状態から前よりも無限方向に回るような調整を始めればOKです。
ただ、ニコンマウント用の場合だけなようですが、ピントリングと
前玉を固定する枠との隙間が小さく、あたってしまう場合はピントリング
の長さを削って短くする必要があります。私のがそうでした。
前群を枠ごとはずして、ピントリングを削るのですが、
構造が合理的なのか再組立の作業は難しくはありませんでした。

フィルターと無限遠はほんとうに写りが変わります。なんと遠くまで
見晴らしが良いレンズなのかと。。なので、ぜひ
お試しいただければと思います。ロシアのものは基本的には調整と修理をしながら使うものだと思われます。そういう文化なのかもしれません。私は”諦めた”ものも多いのですが^^;

Posted by: 上野 | February 04, 2009 at 10:32 AM

>上野さま

最近多忙でご返事が大変大変遅くなり、申し訳ございません。

貴重な情報をありがとうございます。
なるほど、他にも同様の症状の方がおられるということは、レンズの仕様なのかもしれませんね(違)(^_^;
結局フィルターとの兼ね合いということでしょうか。
対角魚眼ではとても安くて写りも良いレンズなので、早速調整してみました。ゴムははがすことなく簡単にずらせるし、ネジも100円ショップのマイナスドライバーで回せるしと、おっしゃる合理性がよくわかります。おかげで無限遠が無事出たようです。ありがとうございました。(_ _)

Posted by: いしだ | March 12, 2009 at 06:28 PM

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Posted by: austinn | July 30, 2011 at 09:25 PM

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