28mmという画角

PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA Venus 400
最近、さわやかな秋晴れになった日はPLフィルターで青空を濃く落とし込むのが楽しみで、PENTAX SPにSMC TAKUMAR 28mm/F3.5を付けて散歩に出ます。前にも書いたように、このレンズはコンパクトで写りがとても気に入っているのですが、28mm(もちろん、フルサイズの28mm)という画角が非常に使い易いからです。
使い易い理由はいくつかあります。
まず、フレーミングに青空を入れてPLフィルターでの色の落とし込みがし易いことです。もちろん、どんな焦点距離でも青空を入れてPLフィルターの効果を効かせる事はできますが、標準レンズや望遠レンズだとある程度構図と被写体が限られます。広角レンズなら普通に地平線あたりに振れば大抵青空が入ってきます。また、24mm等、28mmよりさらに広角の場合、今度は空が入る範囲が広くなり、PLフィルターの効果が効く範囲は太陽の位置によって限られてきますので、青空の濃淡にムラが出易くなり、あまり綺麗な青空に見えない事も多くなります。
また、24mm以下になると、パースが強調され過ぎて、ここは自然な感じで撮りたいとか、撮りたいものがちょっと遠くにあってそれ以上近づけない時に豆粒のようになる不便さがあります。
さらに大きな理由の一つに日本の風景には電線が多いということがあります。日本は街の景観に無頓着な国で、電柱、電線がむき出しで、ちょっと綺麗な建物や木々、風景などがあっても手前に電線が走っていて台無しになるのはよくある事です。どうしてもそのカットが欲しい場合は電線も写し、後でフォトショップなどで消すこともできますが、できれば撮影の際、フレームから外しておきたいので、そうした場合、近づいて電線を入れずに被写体を入れることがし易い画角だと思います。
街中のスナップでも28mmのメリットは大きいです。人を入れたスナップの場合、標準レンズだとどうしても入れ込む人物を狙う感じになり、相手によっては勝手に撮るなと文句を言うかもしれません。28mmくらいのレンズだと、人物を中心からはずせば、相手も自分が撮られているという意識が薄くなり、文句を言われる確率はぐっと減るでしょう。

PENTAX SP + SMC TAKUMAR 28mm/F3.5 + FUJIFILM SUPERIA 100(左) SUPERIA Venus 400(右)
というわけで、被写体に寄ったり、アングルを工夫することでいかにも広角で撮りましたというパース感も出せるし、ちょっとひいて撮れば自然な感じでも撮れる青空ご用達レンズ、それが28mmレンズなのです。(強引(笑))
ズームレンズは便利ですが、どうしても横着になり、被写体に迫る意識が弱くなるような気がしますし、なによりフットワークが必要な単焦点レンズは健康に良いのです(笑)
SMC TAKUMAR 28mm/F3.5は程度が良くても数千円で買えるレンズですので、M42マウントをお使いの方にはお勧めです。フィルター径が49mmなので、PLフィルター代も安くすみます。
最短撮影距離が40cmなのが弱点と言えば弱点ですが、かなり使えるレンズですよ。ヽ(^.^)ノ
そう言えば、最近になってリコーGR-Dやフジの銀塩機クラッセW、シグマの大型フォビオンセンサーが期待のDP1など、軒並(35mm換算)28mmの単焦点を積んだコンパクトカメラが続々出てきていますね。今までコンパクト単焦点と言えば大抵は35mm相当のレンズだったんですが、やはりGR-Dの成功が大きいのでは無いでしょうか。
自分としてはGR-Dの魅力は28mmの画角、スタイリッシュなデザイン、単4電池で動く、画質が良いといった点にあると思いますが、なんと言ってもファインダー等が付けられるアクセサリーシューが付いているのが素晴らしい。フォビオンセンサーによる高画質が期待されるDP1はその点で趣味性が弱いのが非常に残念(笑)
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Comments
こんにちは。
ご無沙汰しております。
先のコメントありがとうございます。
何とか平静を装ってます。^^
スナップ手法はその通りですね。
視線を感じさせない画角レンズでの撮影ですね。
28mm、私も風景では標準画角のように使っています。
奇遇?にも手持ちのデジタルの交換レンズは
境目が28mm相当なのです。
各社なんらかの28mmがありますから
スナップには最適という認識でいいのですよね。
なにやらビッグなお買い物なさったようで。。
以降、ネガ中心ですね。
やわらかな描写といい、
変わらないセンスの良さに感服しきりでございます。
すっかり遠ざかってしまっているフィルムですが、
最近の記事を読ませて頂いて、
そろそろ使おうかなと思ってしましました。
M42アダプタ付きのMGを持っていたりするのですが、
SMC TAKUMAR 28mm/F3.5は無く、、、
35mm/F3.5がくっついています。^^;
Posted by: NOBU | November 23, 2006 03:12 PM
>NOBUさん
どうもです。(^^)
ビッグな買い物と言っても、レンズやLMマウントアダプタ込みで20万くらいはライカの世界では激安らしいです(^^;
自分には十分すぎるほどビッグなんですけど。(笑
でもやっぱりライカの質感は良いですね。
SMCタクマー35mm/F3.5は何と言ってもコンパクトさが良いですね。金属鏡胴の高級感で見た目よりちょっとずっしりしている所が好きです。写りも特に癖は無く、堅実な写りという印象です。(語れるほど撮っていませんので、何枚か撮って感じた印象ですが・・・)マウントアダプタに付けた状態でポケットに入れてもかさばらず、気分を変えてE-1やE-300で70mm/F3.5として使ってみるのも面白そうですね。
とは言え、マウントアダプタ経由で使うよりも自動絞り対応のボディは快適ですので、もし中古カメラ店などで状態の良いSPやSPFを見かけたら買ってみるのも面白いかもです。小型機には無い、頑丈な無骨さも中々良いですよ。最近のサードパーティ製廉価レンズ1本買う金額でお釣りが来ますし(笑
もちろん、OMシリーズの広角域のレンズもよく写るので、そちらを楽しむのも良い季節ですね。広々としたファインダーを覗くだけで、風景を撮ろうという気になります。うちのOM-1もたまには使ってあげないと…(^^;)
Posted by: いしだ | November 23, 2006 07:22 PM