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January 06, 2006

デジカメの解像度

最近発売されたニコンのD200について、撮影した画像を等倍以上で見ると縦に縞々が出る場合があるとの事でネット上では大騒ぎで、これに関連して色々な議論がなされているようです。(縞々の発生自体はニコンのサービスセンターも認めているようで、今はニコンの動きを見守るということで一時的に沈静化しているようです)
私はD200は高画素カメラを謳っている以上、縞々が発生することは大きなマイナスポイントであると思います。
ニコンが発売時に縞が発生する場合があるのは仕様であると公表して販売しているならそれでも良いのですが・・・。
ニコンから縞々が発生する場合があることを現在確認・検証中くらいの発表が早期にされていればD200ユーザー同士で延々無駄なバトルをしなくても済んだと思うのですが、まあ、これは本題ではありません。

IMGP4898A
PENTAX *istD + TAMRON SP90mm/F2.8

議論の中で興味深いのは等倍で観て粗探しをする必要があるのか?という意見に対して、等倍で見ること自体が鑑賞行為であるという意見です。

最初、等倍で鑑賞とはどういうことだろうか?と不思議に思ったのでした。たとえば絵画展や写真展で飾られた作品を間近でルーペを出して見る人は(どのように描かれたり、焼かれたのかを探るといった特別な目的以外)あまりいないと思い、大変奇異な感じを受けたのですが、考えてみればデジタル写真についてはこの一般的?な概念に収まらない可能性も大いにあるなと思ったのでした。

今ある議論の中で、撮影画像のごく一部の等倍鑑賞はナンセンスで、あくまで写真全体を見るべきものだという主張は確かにフィルム文化で育ってきた人達(私もそうですが)に根強いものがありますが、ちょっと考えてみればそれはフィルムカメラも今あるデジタル一眼も解像度に限界があり、等倍表示にした場合は縞々とは関係なく、それなりに画が甘くなるわけで、高画質な状態で鑑賞するためには撮影時のフレーミングで見るのが色々な意味で一番綺麗なわけです。

しかし、単純に考えてデジタルデータの解像度(画素数)が今よりも飛躍的に上がればトリミングの自由度が大幅に増します。今はレンズの性能によりある程度以上画素数を増やしても意味が無いといった壁もあるようですが、これもレンズの高性能化、あるいは今のガラスやプラスチックレンズに変わるもっと優れたものができれば、いずれ解決される問題かもしれません。あるいは超音波や電波などを駆使した、単なる光を写し取るだけのカメラを越えたものになるかもしれません。

トリミングの自由度があがる(かなり拡大したトリミングができる)ということは遠くの豆粒のような小鳥を撮るのに30万も40万もする重くてかさ張るF値の明るい大口径の望遠レンズを持ち歩かなくても、F1.4くらいの単焦点50mmレンズで高速なシャッタースピードでとりあえず撮っておき、あとで小鳥を拡大トリミングすれば済むということです。(実際は拡大したい被写体の撮影時のピントあわせをどうするかとか色々クリアするべき問題はあるかもしれませんが)
相手が高速で動く物体や鳥の飛翔など超望遠では追うのに苦労するようなものでもフレームアウトせず、簡単に写しとめておけます。UFOを撮影したときも画像解析が楽になるでしょう(笑

また、私は写真は撮影時のフレーミングが命、トリミングは邪道という考え方は、方法論のひとつでしかないと思っています。トリミングがフレーミングになっても別に何も困ることは無いのです。もちろん、モチーフをしっかりフレーミングして綺麗な写真が撮れた時の嬉しさは格別のものがあり、それを否定するつもりはありませんが、他人にそれを押しつけるのは意味の無いことです。デジタルカメラの画素数が飛躍的に増えれば、それに見合った方法論で写真を撮る人が必ず出てくるものです。映画ブレードランナーの3D情報まで備えた写真は無理にしても、あのくらいの拡大が平気でできる日がいつか来るかもしれません。

今、デジカメの画素数を増やす事に反対という人は、画素数を増やすことが、ノイズやダイナミックレンジとのトレードオフになるといったことが主な論拠になっているようです。しかし、これはカメラを開発する方々が考えれば良いことで、本来外野の、開発者で無い方々が理屈がどうこうで画素数を増やすべきではないと議論する事にあまり意味が無いように思います。
今後も技術的なブレークスルーが色々起きる可能性を考えれば、基本的に画素は多いに越したことは無く、求められるのは増えるデータサイズの受け皿や圧縮方法、画質、製品の価格とのバランスということで、そのバランスが悪ければ売れないだけで、もとより買う(使う)側が心配することでも、ライターさんが心配することでも無いような気がします。

結局何が言いたいのかというと、自分は画素拡大至上主義ではありませんが、現時点で技術上のデメリットがあるからこれ以上画素を増やさないというのはそこで思考停止してしまう事だと思うのです。
基本的に画素は多ければそれに越したことは無いですし、今デジタルカメラは解像度もやっとフィルムカメラに追いついてきた段階で、これからもっともっと進化して欲しいと思うわけです。

IMGP4898B
PENTAX *istD + TAMRON SP90mm/F2.8
上の写真を等倍トリミング。
画素とレンズの性能が上がってもっと緻密になれば良いなと思います。

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