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October 05, 2005

ドラマに登場するクラカメ達

今日はちょっと趣向を変えて与太話を一席。

shinjitsu

昨日はフジテレビの「世にも奇妙な物語」秋の特別篇をやっていて5つの話のうち最後の2話をたまたま見たのですが、5話めの「越境」という話で話の重要なアイテムとなる怪しいパルナックタイプのクラシックカメラに目が釘付けになりました。(^^;)
パラレルワールドの日本(計画経済が失敗した某国風日本)のカメラという設定で「眞實」(しんじつ=真実)というプレートがついていました。そのせいで一瞬中国製な印象も受けますが、そこはそれ、まさに最近凝っているバルナックタイプのレンジファインダーですから、すぐにロシアンカメラの代表格FED-2に眞實というプレートを貼り付けたものとわかりました。(笑)
別なカットのアップで確認したところ、(パラレルワールドの)日本製のはずなのになぜかレンズはインダスター22(50mmF3.5沈胴)がそのままついていました。Σ(゚д゚;)

FED-2ならクラカメ(この話の場合は共産圏風日本の現役カメラ)としての存在感ばりばりですので、入手も楽で値段も安いロシアンカメラはこういう話の小道具の改造ベースとしては最適ですね。無論ジャンクでもいいわけですし。同じジャンクでもライカとなると部品取り用などで高いかもしれませんしね。(^^;

と、この文章を書いていて、「ライカ買っちゃいました(^^;」のブログにトラックバックがついていたので読んでみると、やはりこの件で早速ブログを書いておられる方が・・・なんか嬉しい。(笑
ちなみにこの方はゾルキーと書かれておられますが、私の知るゾルキーは1~5とも「眞實」と違っているため、ベースボディはFED-2ではないかと思います。まだ私もロシアンライカ初心者の分際なので断言はできませんが・・・(^^;


車などでもそうでしょうが、色々その筋のメカとかが好きだと番組中の小道具として出てきた時に別な意味で楽しめるので、何かしら趣味を持つのはやっぱりいいもんですね。

私は幼少の砌に放送されたウルトラQが大好きでして、そういえば劇中で毎日新報の江戸川由利子カメラマンが持っていたカメラはなんだろう?と改めて確認してみたくなりました。

sr1

まず記念すべき第1話「ゴメスを倒せ!」で確認できたのはミノルタのSR-1(1959年発売)と思しきカメラです。(それにしてもでっかいストロボだなぁ・・・)ゴメスの洞窟にもこのカメラを持って入っているようです。(たまに撮影の都合でカットによって違うカメラになっていたりする可能性もありますよね)

yashica

そして、 「宇宙からの贈り物」や「マンモスフラワー」、「バルンガ」「東京氷河期」「変身」「燃えろ栄光」など多くの回に今ではなかなか見かけない一眼レフが登場。(写真左)
「マンモスフラワー」のカットで見るとペンタ部前面にどうもYASHICAと書いてあるらしいんですが・・・。インターネットで調べてやっとそれらしきカメラを発見しました(^^;
ヤシカのペンタJ-5というカメラに間違いなさそうです。1964年発売との事です。当時はメジャーだったのかな?大柄でカメラらしさが画面映えしているように思います。
一方「甘い蜜の恐怖」でちらっと写っていたカメラはその直線的なエプロンまわりが特徴のPENTAX SVではないかと思われます。(写真右)


M1

また、江戸川カメラマンのものではありませんが、「地底超特急西へ」で一平君の持ち物らしき珍しいカメラが登場。(写真左)「レンジファインダー」というサイト(このサイトの情報量は凄すぎです!)で調べさせていただいたところ、これは太陽堂光機株式会社という会社が製作したBEAUTY SUPER 35というカメラによく似ています。
同じ話で由利ちゃんのライバル社?の川田さんというカメラマンは高級そうなレンジファインダー使ってますね。(写真中)NikonS2でしょうか。この時江戸川女史は(遠目でちらっとしか映っていないのではっきりわからないのですが、)ニコンFらしきカメラを下げておりました。(写真右)ニコンFらしきカメラは「ガラモンの逆襲」でも下げているようです。(こちらも遠目)

nikon_f

「海底原人ラゴン」ではニコンFを使っているのがはっきり確認できます。


さて、ウルトラQにはオリジナルの一眼レフカメラも登場しています。

penta

「1/8計画」に登場のPENTAという巨大なカメラです。(笑)
由利ちゃんが8分の1に小さくなったせいで相対的に大きくなったカメラですが・・・・形はPENTAXのカメラというよりニコンとかのデザインに近いような気もしますね。
こうしてみると、さすが一流新聞社「毎日新報」、色々なメーカーのカメラを所有しているようです。


ついでと言っては何ですが、最近ウルトラQをリメイクした「ウルトラQ ~dark fantasy~」というのを深夜にやっていたのですが、こちらもQ好きな私としては全話見ました。桜井浩子さん演ずる江戸川由利子カメラマンと同じポジションをエンクミ(遠藤久美子)さんが引き継いでいて、これまたちょっとクラシックなカメラを使ってたりします。


canonet

これは第1話、「踊るガラゴン」でエンクミさんが持っていたレンジファインダー機(写真左)ですが、CANONの CANONET G-III17と思われます。このレンズは40mmだそうですが、はるか遠くのガラダマ(隕石)が落ちるところを右の写真のような大きさでファインダー上で捉えられるなど、性能は今の一眼レフをはるかに越えているかもしれません。(笑)


ikoflex

こちらは「レンズ越しの恋」という話で物語の中核となる二眼レフ「イコフレックスI」。ツァイス・イコンの最初の二眼レフカメラだそうです。この話ではこのカメラで撮影している描写とかも良く出てきます。なかなかいい話だったような。(写真左)
ちなみにエンクミさん、いつもはニコンのD100が主力機の模様です。(写真右)そのわりに「イエイエ娘」風の年代ものな恰好をしてますが・・・(^^; 昭和風全開で個人的にお気に入りのシュールな回、「カネゴンヌの光る径」より。

うーむ、単なる与太話のはずが、なんだか2日がかりの超大作になってしまった気がする・・・・(^^;
気になったんだからしょうがないということで、まあ、色々クラシックカメラについて知識が増えただけ良しとするかな(笑

クラシックカメラの貴重な情報をネット上で公開してくださっているHPの作者の皆様に感謝です。

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Comments

TB ありがとうございます
先日TBしましたindustar-22 です

あのカメラ、ゾルキーと私は書きましたが
よく見るとフェド2かもしれませんね
なにせTV では一瞬しか見れなかったもので

でも知ってるカメラがTV に出るとうれしいものですよね

Posted by: industar-22 | October 06, 2005 10:27 PM

industar-22さん、コメントありがとうございます。^^

こちらこそTBありがとうございました。
とにかく同じタイミングで同じポイントをつくブログを書いておられる人がいると知っただけでとても嬉しかったです(^^)/

私も最初、あっ、ゾルキーだ!と思ったんですが、よく見ると巻き上げノブやファインダーまわりがちょっと違うのでもしかしてFED?とは思ったのですが、念のため途中からビデオにとってあとで確認した次第です(^o^;ゞ

>でも知ってるカメラがTV に出るとうれしいものですよね

全くです。(^^)
特に周囲の人が知らなくて自分だけが知っているようなカメラだと嬉しさ倍増ですね(笑

Posted by: いしだ | October 07, 2005 12:04 AM

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