リバーサルの愉しみ
このフィルムでこの光源でこの露出で撮ったら今見ているファインダーの中の像とはまた違った色、違った感じになるだろうなと狙って撮るのもまたリバーサルの愉しみのひとつですね。
リバーサルは予想に反して面白い感じに写ったとかもうちょっとアンダーだったらとか、完全に失敗したとか、狙い通りに写っていたとか、現像が上がってから初めてわかるところがわくわく感があって楽しい。カメラが写真を撮ってくれるのでは無く、自分がスキルアップして写真を撮る、その過程が楽しい。
デジタルだとその場で確認して、失敗してたら撮りなおし。目的の絵が撮れたらさあ次行こう・・・とそれはとても便利だし、得られる画像だってどんどん良くなっているし、シャッターチャンスにも強いけどちょっと味気ない。画像だっていくらでも後から加工して色々な表現ができるけど、リバーサルで狙って一発で狙い通りのコマがあった時の喜びみたいなものは無いですしね。
まあ、経験を積めば積むだけ狙い通りの絵が確実に撮れるようになるわけですから、そうした意外性や失敗を含めた過程が楽しいということは、まだまだ自分のスキルが足りんという事なわけですが(笑
これは先週金曜の打ち合わせの後、立ち寄ったとんかつ屋さんの天井カット。色味・トーンが撮影時の肉眼で見たものとは全く違いますが、こんな風になるだろうなと思ったイメージ通りの上がりだったのでちょっとだけ嬉しかったのでした。(笑
光源入れ込みなのでOM-2 S/Pのスポット測光が大活躍。
オリンパス OM-2 S/P + ZUIKO 50mm/F1.4で撮影。ベルビア100使用。
フルサイズでの標準レンズの画角と明るさはやはりいいものですね。(^^)
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Comments
フィルムとデジタルのはざ間で苦悩しております。おっしゃる通りデジタルはその場である程度確認できて、静物なら取り直しもきく。また動く被写体でもその場の試写で有る程度露出等決められますからね。使い始めてしまうと、フィルムで撮るときと緊張感がまるで違います。最終的にはどうプリントするかにも関わるのですが。とりとめのないお話申し訳ありません。
Posted by: NOBU | August 30, 2005 07:03 PM
NOBUさん、こんにちわ^^
私も失敗できない写真、たとえば友人の結婚式の写真撮影を頼まれたとしたら、まずデジタルを使うと思います。
折角便利で確実性が高く、高画質な道具があるのですから、そのメリットは遠慮なく享受します。(笑
また、被写体が激しく動いたり暗い条件下だったり、望遠系メインだったりと、撮影の難易度が高い時もやっぱりデジタルが頼りになりますよね。
逆に、スナップ等で気楽に写真を撮りたい時や自分なりに色にこだわりたい時はフィルムカメラがほとんどです。
フィルムカメラのほうが今回書いたような事や、ファインダーの見易さ、明るさ、マニュアルでのピントの合わせやすさの点でデジタル一眼の便利さよりも撮ることの楽しさが上回っているからです。
写真というのはとても間口の広い趣味ですから百人いれば百様の目的・楽しみ方を持っているのでしょうね。^^
スーパーよさこい祭り、拝見しました。E-1で良い感じで撮られていましたね^^
あのようなイベントは限られた時間にさまざまに変化していくので、とにかくたくさん撮って後から良いカットを選ぶ作業も楽しいですね。そういった場合はコストやフィルムの交換を考えず撮影に集中できるデジタルはとても便利だと思います。^^
Posted by: いしだ | August 30, 2005 09:10 PM
同感です。失敗の出来ない写真、。数をこなす写真には大変重宝しております。でもいざ作品づくりと気を張るときはリバーサルをつかいます。デシタルがフイルムに遜色の無いレベルまで来た昨今、いづれフィルムの供給がなくなるかと心配です。
Posted by: NOBU | August 30, 2005 10:19 PM
とりあえずリバーサルの供給自体はしばらくは大丈夫だと思いますが、利用者が少なくなればフィルム代や現像代に跳ね返って来ますよね。
まあ、先のことは心配してもなるようにしかなりません。
今フィルムで撮っておけば、いつスキャンデータを入れたハードディスクが飛んでも大丈夫という安心感もありますし、スキャナの性能向上で今後、さらに美しい画像でスキャンできる可能性だってあります。とにかく今は撮れるうちにどんどん撮って楽しみたいと思ったりします。^^
銀塩カメラ、うちではまだまだ現役バリバリです。(^ー^)b
Posted by: いしだ | August 31, 2005 12:03 AM