D70の弱点
う~、風邪ひいた~喉が痛い~ヽ(;_;@)ノ
さてD70の弱点としては有名なものですが、ブルーミングが発生しやすい点が挙げられます。具体的には写真のように画面内に太陽のような高輝度な被写体がある場合にその周辺が白く塗りつぶされる現象で、残念ながらこの写真のように8000分の1秒という極端な条件に限らず、普通の夕陽程度でも出る時は出ます。
これはD70が使用頻度の高い速度帯にCCDの電子シャッターを採用している弊害なのですが、通常の機械式シャッターのみ使用しているうちの他のカメラ(*istD、E-300、α7D、EOS10D)では起こりませんので、最初この太陽が溶けている写真を撮った時はUFOでも撮れたのかとびっくりしました。(笑
電子シャッターは安価に8000分の1秒といった超高速が実現できたり、ストロボ同調が500分の1と高速な設定が可能だったり、機械式と違って特に使用し始めの頃のシャッターの開閉による物理的なゴミが(電子シャッターの受け持つ速度域のシャッタースピードを使っている限りは)出ないといった利点があります。しかし機械式の他機種も4000分の1くらいまでは搭載していますし、ストロボ同調も普通は125~250分の1もあれば十分でしょう。
ゴミにしても機械式だからゴミが出て使い物にならないなどということはありませんし、D70でもゴミが付くときは付きます。むしろ、ゴミが気になるならダストリダクションの付いたE-1やE-300のほうが効果があります。また、機械式に比べて耐久性はありそうですが、これも毎年のように機能や画質がアップしたものが出るデジタル一眼レフ自体の製品寿命を考えるとシャッターが壊れる前に買い換えるのが普通でしょう。
安価で高機能を実現するのは良いのですが、綺麗な夕焼け空など、ごく一般的な撮影条件で普通の写真が撮れない可能性があるのは困りもので、微々たる利点を付加するよりも普通に機械式シャッターを採用してもらったほうがありがたかったと思います。実際にD70が出た当初韓国ではブルーミングも原因の一つとして返品騒動が起こったそうですし・・・。
似たような症状として右の写真のような緑色の縞が出ることもあります。(出る条件は高輝度の物体の位置に依存するようです。)
これらの症状への対策としてはNikonのFAQにブルーミングが出そうな状況下ではできるだけ絞り、NDフィルタを使用して入射してくる光量を抑えるなどの方法が紹介されておりますが、デジタル一眼の場合は絞り過ぎると回折による画質低下も目立ちますので結局D70での夕陽撮りにはNDフィルターを持ち歩いたほうが良いのかもしれません。(^^;
また、これは欠陥ではありませんが、デジタルイメージプログラムを誤って使うと失敗する危険性もあります。
左の写真は「風景」を使用して撮ったものですが、赤が飽和しまくっています。(マニュアルによると「風景」は植物の緑や青空などを鮮やかに再現するモードだそうですが、鮮やかすぎたようですね(^^;青空もくすんでいますが、これはPLフィルターを使用しているせいでしょうか・・・)この写真以来、私の場合はデジタルイメージプログラムは使っていません・・・どんな場合にどのモードを選択するのが良いかを色々試すのも面倒ですので・・・(^^;
他にも以前書きましたが背面の液晶再生時の撮影済み画像の拡大率が低く、液晶自体も小さいので微妙なピントや手ブレのチェックができないのも他機種に大きく劣る部分だと思います。(再生で思い出しましたが、D70の1コマ画像消去は消したい画像を表示してゴミ箱ボタンを2度押すだけで消去できます。デフォルトでこれができるのはD70の大いなる美点だと思います。)
以上色々とD70の不満な部分を書きましたが全体的には良くできたカメラです。ぜひ後継機種ではこれらの不満点が解消されたものを出していただきたいと思います。
(ブルーミングは結構深刻なのでこれが解消された後継が出たらヤフオクにD70が大量に出品されそうな予感・・・ヽ(^.^;)ノ)
おや、これ書いてたらTBSラジオのジャパネット高田のラジオショッピングでまたD70が・・・・売れすぎて困っているらしい・・・小西克哉氏も買ったらしい・・・(笑
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Comments
>>NDフィルタを使用して入射してくる光量を抑えるなどの方法が紹介されておりますが
はるほど〜。今度試してみよう!
Posted by: いっこー | March 02, 2005 02:22 AM
綺麗に撮れたら見せてね(^^)/
Posted by: いしだ | March 02, 2005 01:45 PM